イグリッドの一週間

「今回の攻略拠点は「怪鳥平原-寄る辺なき霊樹」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「……3件のメールが届いております」

「ええ。よく言われるわ。『奇矯な女』と言えば軍じゃ私のことだったし。
…ガムなんてもう噛んじゃったわよ？
どうしてもって言うんだったら返すけど……。」

「うーん…騙しやすいって言うかなんていうか…。
そうね、ちょっといぢめてみたくなるタイプってとこかしら。
良い意味で。」

「…その忠告、ここに左遷される前に聞きたかったわ。」

「あら。その身体は飽きたのかしら」

「いいわよ。好きな依代を希望しなさい」

「アーチャーの依代が希望なのね、魔石の準備は出来ているかしら？」

「ふうん……魔石は全部で3942個使うのね」

「わかったわ。でも依代の数は決まっているの、他の希望も聞いてから、使ってもいいか決めさせてもらうわね。アナタより魔石を使うコがいれば、そちらに回すから。どうせ使うなら、強い方が良いでしょう。ちなみに魔石の数が同じなら適当に決めるわね」

「じゃあ後から呼ぶから、待っていなさい」

「……残念だったわね。アナタより魔石を使うコがいたから、そちらを優先したわ。また来なさい」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」