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Diary | ||
誰も居ないサチ司書の蔵書棚から、1枚の紙が舞い落ちる。 ----------------------------------------------- 祈っておいたはいいけど、今日もやっぱり怪我して帰ってきてしまった。 とりあえず、あの黒猫が一番の強敵だから……何とかしたいところだけど、魔法が通じないとなると私に出来ることが無い。 猫とか、動物は好きなんだけれども……ああまでやられるとキライになりそうだ。 せっかく新しい技を思いつきそうだったんだけど、そのときに限って強い攻撃が飛んでくるものだから堪らない。 召喚士さんの護衛をして、この世界を元に戻すお手伝いをするのが仕事だというのに、ここのところは何も貢献出来ていないところが少し、哀しい。 ただ、もう少しで魔法を扱う技術をひとつ、極められそうだからそちらは結構楽しみだ。 極めることで、この世界での魔法をより上手く扱えるようになれば、もっと仕事をやりやすくなるかなと期待してる。 私に出来ることは、目の前の敵を薙ぎ払うことがメインだから、やはり火力が上がるだろうというのはとても魅力的だと思う。 そういえば、昨日は素敵な屋台を見つけたから遊びに行ってみた。 故郷でも人気だったおでんが食べられると聞いては行かざるを得ない。 自分でも冬にはよく作ったけれど、中々お店の味というものには叶わないものだし。 良ければ、コツとか味付けとか、教えてもらおうと思う。 家に帰ったら作ってみよう。…料理音痴の親友にも教えて、彼氏と一緒に食べられるようにしてあげたいな。 ------------------------------------------------------------ 本文の数行下に、なにやら書いて消したあとがある。 |
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