“守護天使”ソフィアの一週間

「今回の攻略拠点は「怪鳥平原-寄る辺なき霊樹」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「……3件のメールが届いております」

「手掴みという事はスープも素手で？
それとも、スープは出ないのかなぁ。
東洋では、炊いた米を丸めた御握りという団子を戦闘糧食の基本にするそうです。
パンとどっちが便利なんでしょうね。

天地が林檎をグシャリ……想像できないや。
ジャガイモは生で搾って何を――
うーん、スープ？
私も蒸した芋は握りつぶせます。ふふり。

そういう意味では、
この世界に召喚された英雄は平均化が進んでますね。
平均化されすぎて、リストラも出たけど……」

「英雄に供給は惜しまない、か。
でも――高級品は無理。
流石に常闇の中で贅沢品は高望みだね。
壊滅した正規軍の倉庫でもあれば、
衣服に苦労はしないんだけどなぁ。

学校……日曜学校での失敗ねぇ。
うっかり、理科室を爆破しちゃったくらいね。
とうとう卒業まで許して貰えなかったわ。
後は洗濯中の洗剤事故とかetc

マジックナイト解雇とか言われたら、
そりゃイライラするわよ。
自棄食いしなきゃ！」

「ソフィアお姉ちゃん、貸してくれてありがとう…♪

…あっ、ぱじゃま、大事に着てね？」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」