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Diary | ||
※ 独白なので人間の言葉に翻訳しています。 その薬の味はよく分からなかった。ひらひらした服のおんなのこが出した瓶の中身からは、牛乳とは似ても似つかない変な匂いがした。変なんだけど、甘い、匂い。この身体になってから、何故か僕の感覚は二重になっているように感じられていた。多分、猫としての感覚と人間としての感覚が混ざっているんだろう、と思う。だからといって二本足で歩けるかというとそうでもないけれど。一回試してみたらすぐに地面に転がって痛い思いをしてしまった。もう二度とあんなことはしない。絶対に。 それはともかく、その薬を口に含むと、口の中にぱあっと火が付いたみたいな感触がしたのだった。熱いけれど、痛いわけでもない。火を押しつけられて人間に追いかけられたことはあったけれど、その時の熱さとも少し違っている。昔飼い猫だったという知り合いが言っていた、こたつ という暖かい物がもしかしたら近かったのかも知れないけど、僕は経験したことがないから分からない。あの大きな人間に拾われて、普通にあの人間の家で暮らしていたらそれを経験することもできたのかも知れないけど、結局僕がいるのはここで、僕は人間に似た姿をしていた。 そんな感触の中で、ぼくは何故か自分の中の人間が歓喜していることに気付いた。人間にしては幼い少女の魂。いや、魂はないのだから身体に残った残留思念だろうか。それが、喜びの声を上げていた。歌いたい、歌いたい。そう叫んでいた魂が、これで歌える、と叫んでいた。僕には何も分からなかった。ただ、この人間の身体と、僕とが何か深いところで攪拌され混ぜ合わされたような、不快ながらも心地よいような、不思議な気持ちに心を委ねていた。 「……喉の調子はどうかしら?」 まどろみは一瞬だった。おんなのこの声が耳に届くと同時に僕は覚醒した。聞かれたことに答えようとして、僕は戸惑った。今まで聞こえていても意味が分からなかったはずの人間の言葉が、はっきりと、僕にも意味が分かるようになっていた。僕は応えようとしていた。僕が紡ごうとしていたのは紛れもなく人間の言葉だった。混乱しながら口を開く。この場所でこの姿で暮らす以上、この能力があるのと無いのとでは大違いであることは分かっていた。けれど、そのとき僕の心に渦巻いていた最も大きなものは、恐怖、だった。自分が変わっていく恐怖。依代を乗っ取って生きているはずの僕が、逆に依代に乗っ取られてしまうのではないか、という、根拠のない恐怖だった。舌が震えた。それは多分、口の動かし方が分からなかったからなのだろうけど。それにもろくに気付かないほど、僕が震えていたからというのも、多分、真実だ。 それでも、僕は。 絞り出すように、最初のことばを、紡いだのだった。 |
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今回の滞在 | ||||||
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Message(Personal) | ||||||||||
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Message(Linkage) | ||
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召喚士におねがい | ||||||||||||
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レベルダウンしました
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攻略の時間になりました!! | ||||||||
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