ナナの一週間

「今回の攻略拠点は「怪鳥平原-速贄の森道」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「……6件のメールが届いております」

「ぼ、ぼくぁマゾじゃないぞ！そりゃあ流されやすいしすぐに人の言うこと聞いちゃうけど、決してマゾなわくぇじゃ………」
「どーぶつは人間みたいにややっこしい関係にならなくてすむくぁ。こっちの気持ちをくみとって接してくれるくぁら僕も楽なんだわ。……って人と付き合うのが嫌いってわくぇじゃないけどくぁ。
それに、みんな　かわいいだろ？」

「暖めて…なるほど、じゃああたため………って！！だめぐぁっ、今の姿でヘビなんか暖めてたら食べられるぐぁっ！！じ、自分がアヒルだってことを忘れてた…くぁ
……、た、たべないでよ？」

「あれ、ななっちはチョコもらわなくぁったのか？僕は三つだけもらえたよ。じゃあ、これあげるくぁ。(と、トリュフのはいった小さな可愛い包を渡す)ホワイトデーに作ってた分のあまりぐぁ。
まあ、これでブラックデーを過ごさなくてもすむぐぁ！」

「徴兵って戦争とかあったのくぁ。大変そうだなぁ。僕は昔ずっと暗い檻の中にいた感覚だけのこってるくぁ。
ほんとに面白い話じゃないけど、人も動物もみんな檻の中にいたのだけは少し覚えてるぐわわ。

ちょっと女装してみようかなって思えたけど、こんな姿にコンファインしたらそんな気持ちも萎えちゃったぐぁ。
人間に戻れたら試してみたいぐぁ。でもクセになってそっちの世界にのめりこんでしまうのは……え、遠慮です。」

「ぐわわー、学校の制服なんてとっても憧れるぐぁー。学校といえばほら、転校初日に曲がり角でぶつかった女の子と恋におちるぐわわっ憧れるなぁ。(夢見がち)
たしかに前は軍服着てたけどね。軍隊学校は…行ってたのくぁな、前のヨリシロのことは全然わからないくぁ。
」

「あら。その身体は飽きたのかしら」

「いいわよ。好きな依代を希望しなさい」

「アーチャーの依代が希望なのね、魔石の準備は出来ているかしら？」

「ふうん……魔石は全部で1250個使うのね」

「わかったわ。でも依代の数は決まっているの、他の希望も聞いてから、使ってもいいか決めさせてもらうわね。アナタより魔石を使うコがいれば、そちらに回すから。どうせ使うなら、強い方が良いでしょう。ちなみに魔石の数が同じなら適当に決めるわね」

「じゃあ後から呼ぶから、待っていなさい」

「……残念だったわね。アナタより魔石を使うコがいたから、そちらを優先したわ。また来なさい」

「ムウだむー。おなかすいたむー。マセキマセキ！」

「ルシクロ・ウトクゾーイケ！」

「むー!?」

「しつこいヤツですわね。さあ、わたくしが抑えているうちに、先に行って下さいませ！」

「心配はございません。すぐに追いつきますわ」

「ひどいむー」

「……きゅう」

「マセキほしいむー」

「わーい」

「ウマーウマー」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」