言無の一週間

「今回の攻略拠点は「怪鳥平原-疾走者の檻」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「……メッセージの送信ですね。承ります」

「……3件のメールが届いております」

「近くにいる人……。

死のにおいのというのは、あの方ですね……確かにちょっと怪しいですけど……。というか、いきなり死んでくれないかなどと言われたので、少々尋常ではないのは分かりますが……。
まあ、悪い方では……いえ、悪い方ですね。」

「カモノハシですら強いからな……小動物ほど強いのか？
…いや、そもそもアイツらは餌で懐くようには見えないが…大丈夫かそれ」

「そういえば、先日は同じ場に出ていたな…自分は役に立てなかったが」

「妾の工房に発注したいとな？」

「よかろう、たんまりと魔石を積むがよい。妾が代理人になってやろうぞ」

「無銘の夜炉へ依頼するのじゃな……。詳細を聞こうか」

「……藍色の魔石は使用できぬ。これは返してやる」

「支払いは赤0個、緑0個、藍0個、橙0個、紫0個、黄0個、青0個で、合計0個じゃな？」

「発注には最低93個の指定が必要じゃよ」

「ムウだむー。おなかすいたむー。マセキマセキ！」

「ルシクロ・ウトクゾーイケ！」

「むー!?」

「みみが痛いむー!?」

「ふっ。駄天使殺しの古代呪文ルシクロ・ウトクゾーイケ。聞いた相手は死ぬ！」

「ひどいむー。いじわるむー」

「──はずだったのですが、伝承間違いだったようですわ。ルシミコ・キカンバジーイケの方が良かったでしょうか」

「わたくしもしばらく前から取り憑かれておりまして、退治する方法を調べていたのですが、だめですわね」

「あっ、まーしゃるさんが２人になったむー。マセキマセキ！」

「やはり正攻法として、なにか食べさせて黙らせるしかありませんか……。しかしわたくしは、魔石なんて俗物的な持ち合わせておりませんし……」

「あっ。ひらめ缶食べます？」

「マズー」

「不評ですわね」

「マズーマズーマズー！」

「なにしてくれてやがりますか！」

「マセキほしいむー」

「わーい」

「ウマーウマー」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」