アデレードの一週間

「今回の攻略拠点は「怪鳥平原-貪る大草原」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「……メッセージの送信ですね。承ります」

「メッセージは届いておりません」

「あら。その身体は飽きたのかしら」

「いいわよ。好きな依代を希望しなさい」

「マジシャンの依代が希望なのね、魔石の準備は出来ているかしら？」

「ふうん……魔石は全部で1200個使うのね」

「わかったわ。でも依代の数は決まっているの、他の希望も聞いてから、使ってもいいか決めさせてもらうわね。アナタより魔石を使うコがいれば、そちらに回すから。どうせ使うなら、強い方が良いでしょう。ちなみに魔石の数が同じなら適当に決めるわね」

「じゃあ後から呼ぶから、待っていなさい」

「……残念だったわね。アナタより魔石を使うコがいたから、そちらを優先したわ。また来なさい」

「調べたい単語はルビーエナジーであるか。クックッ、いいだろう、貴様の知識欲を満たす手伝いをしてやるのである。さあ、存分に調べるがいい！」

「そろそろ結果が出たようであるな……。クックッ、なんだ、調べ疲れて動けないか。いいだろう。情報をまとめてやろうではないか」

「ルビーエナジーとは！」

「分類は特殊効果であるな」

「DEFを高める効果である。上昇は加算的だから、パラメータの低い者でも高い者でも効果は変わらんぞ。また、レベルアップの際の上昇値を高める効果もあるのも特筆点だ。ちなみにアメジストは赤の魔石の象徴とされているな。赤につらなる近接系、炎や闘志などの意味を持つ石である」

「……ということだ。知識は得られたかな？　さらばだ！」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」