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第9話:出発/Departure 「ティーエさん、頑張ってね」 救護所でさんざん世話をしてくれた少年が手を振る。 闘技街の戦い。 出撃回数8回、その全てにおいて重傷を負い戦闘不能で収容。 我ながら情けない記録だが仕方がない。 むしろ名誉の負傷という言葉もある。 今回のことはそちらに捉えておくことにする。 ……死ななかっただけでも、救いなのかもしれない。 最後の戦いは、わたしのあずかり知らぬところで行われた。 開幕、一発。 幻想うにの矢がわたしの腕を貫く。 その後は不名誉なことだが、戦場に倒れ伏していただけだった。 カレイディアン軍を統率する召喚士の少女が見ていたらどう思ったことか。 だが、ネクロマンサーとの最後の決戦は何ごともなく カレイディアン軍の圧勝に終わった。 だから、責任を問われることもなかった。 今、わたしは名もなき闘技街……その城門の外に居る。 この街での戦いは終わった。 一部の、ごく少数の部隊はこのまま防衛部隊として残るらしいが わたしの部隊はこのまま次の戦場に向けて進軍するらしい。 闘技街の戦いの間にこの世界に増援として 召喚されてきたわたしは、この街の外のことなど何も知らない。 心の中は不安でいっぱいだった。 噂では次は『怪鳥草原』と呼ばれるところに行くらしいが。 「お父さんとお母さんの敵、取ってくれてありがとう」 少年の声が不安に包まれるわたしの心を現世へと引き戻す。 そうだ、わたしは戦いのたびに傷だらけになりながらも 仇敵と戦い、勝ちぬいたカレイディアン軍の兵士の一人。 強くて立派なヒロインなのだ。 今だけは不安な顔を見せてはいけないのかもしれない。 「良かったです、そう言ってくれて」 満面の笑みを浮かべ、返す。 ……さんも救護活動、ありがとうございますね。 そう言おうとしてはっと気がついた。 さんざん世話を焼いてくれた少年 だが、彼のことをわたしは何も知らない。 喉元まで出かかったお礼の言葉をこう、変える。 「良かったら、最後に貴方の名前を教えてはいただけませんか?」 おそらく、わたしがこの街に帰ってくることは二度とないのだろう。 最後に、名前ぐらいは聞いておきたかった。 「僕の名前ですか……」 わたしは、彼の返答を待ち、この街を後にした。 心なしか先ほどよりも足取りも軽やかになっていた気がした。 Continue To Result |
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今回の滞在 | ||||||
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Message(Personal) | ||||||
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Message(Linkage) | ||
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召喚士におねがい | ||||||||||||
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レベルダウンしました
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レベルアップしました
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アイテム工房(支払&次回の予定) | ||||||||
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攻略の時間になりました!! | ||||||||
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