タケルの一週間

「今回の攻略拠点は「血塗れ闘技場-禍面撫倒会」ですね」

「時間になったら集まるのよ」

「あら」

「そろそろ依代の限界が近いわね。これ以上はアナタの成長に耐えられないということよ。限界に達するとレベルアップできなくなるわ。その前にコンファインに来なさい」

「……こんばんは。メッセンジャーサービスです」

「……1件のメールが届いております」

「あー、傷ついたー　俺すっげー傷ついたー　だから慰謝料よこせ。おっさんが持ってる魔石全部でいい。

ん？　おっさんの刀、少し刃がこぼれてるな。誰でもいいから研ぎに出せよ。そうすりゃ今よりも切れるようになるよ。」

「あら。その身体は飽きたのかしら」

「いいわよ。好きな依代を希望しなさい」

「サムライの依代が希望なのね、魔石の準備は出来ているかしら？」

「ふうん……魔石は全部で2347個使うのね」

「わかったわ。でも依代の数は決まっているの、他の希望も聞いてから、使ってもいいか決めさせてもらうわね。アナタより魔石を使うコがいれば、そちらに回すから。どうせ使うなら、強い方が良いでしょう。ちなみに魔石の数が同じなら適当に決めるわね」

「じゃあ後から呼ぶから、待っていなさい」

「よかったわね。サムライの依代を使っていいわよ」

「……」

「…」

「サムライの依代にコンファインしたわ。能力を確認しておきなさい。しばらくは身体が馴染んだ状態じゃないから、無理しないことね」

「そろそろ時間よ。集まりなさい」

「攻略ですよ攻略だよ攻略だぞ攻略に行くぞっヒョォォ！！」

「……落ち着きなさい」