Secret Sphere
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-WEEK3-

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Smart Diary
ワカメ
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——オークの用務員との模擬戦の後。
スペルストーンを用いた戦闘というものが如何なるものか、 実際に扱ってようやく掴み始めた。もう少し自分の得意な部類の技を扱えたら、と考えていくらか調律を施してみたのでこれもまたテストしてみたいと思う。

 模擬戦の勝利の際に感じた高揚感は、今までに覚えのないものだったが悪くない。アシュベリー曰く「勝って気分が良いのは当然のこと」らしい。
従姉妹のヴィクトリアが勝つことに固執するのもこうした勝利の快楽故なのだろうか?
……そう、ヴィクトリア。彼女の名前を日記に書き残すなど甚だ不愉快で不本意だが記録のために仕方なく書き留めることにする。
先日彼女から便りがあった。やはり彼女も入学祝いの品を、と手製だというハンドクリームを手紙と共に送ってきたのだ。彼女は薬草学に精通しているのでその効能は間違い無しだろう。いつ見ても彼女の肌や髪は艶やかで美しかった。
噂話では『生来の魅了(チャーム)の魔力で男を誑かしている』などと聞くが……

彼女は幼少期の友人のいない僕にとって、唯一の遊び相手だった。年上の彼女はいつも僕を誘って様々なゲームを教えてくれたが、僕は彼女にいつも負けてばかりで一度も勝つことは叶わなかった。未だに僕が運動嫌いなのはこれが原因の一つでもある。
それでも僕は彼女が好きだった。騙されていた。
あの女が『同情で遊んでやっているだけ』などと言ってのけたあの日まで。

しかし僕はもう騙されない。あの女はとんでもない性悪なのだということを知っている。
たとえ僕のことを褒めそやし許しを乞う言葉を連ねようとも、あの女に笑顔など返すものか。
……僕は完璧な人間になる。誰もが僕の価値を認め、そして彼女が僕を無能だと断じたあの時の言葉を撤回するように。
それが僕の彼女への復讐だ。他のみんなが僕を認めようと、それでは気が治らない。
あの女に僕を認めさせるんだ。絶対にあいつに勝つ。
そのために僕は4年間努力し続けてきた。けれど、まだ足りない。
この憎しみを晴らすには、勝つしかないのにそれはまだ遠く届かないところにある。
それなのにどんどん苦しさは増していく。
ヴィクトリアという唯一の友を失ったからなのだろうか。
空いた心の隙間に、怒りや憎しみを詰め込んで、それでもまだ苦しいままだ。
まだ足りないのだろうか。一人に固執するのが過ちなのだろうか。
今まで自分を馬鹿にした奴らに対して憎悪を滾らせ、孤高を選ぶことこそが隙のない人間へ至る術なのだろうか。
それができない臆病な僕は、確かにまだ完璧ではないのだろう。

……この苦しい胸の内を打ち明けられる、心を赦せる相手が欲しい。
僕自身にそんな欲など必要ないのに。
ただアニムセラ家の当主となり、役目を果たすために僕は生まれたのに。
人造生命(ゴーレム)たちのことがいっそ羨ましくなる。
彼らは目的を果たすだだけに作られて、そのためだけに生きる。
感情など無く、思い悩むこともない。
そんな風に僕も余計なものを削ぎ落とすことが出来たなら、完璧になれるのだろうか。

必要なものは足りず、余計なものは捨てられない。
どうしてこうも生きる事はままならないのだろう。

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——とある邸宅にて。
会食を終えた若い女が自分の寝室へと戻る。
侍女がそれに付き従い、彼女の脱ぎ捨てるドレスや装飾品を拾い集めていた。

「今日の◯◯家のご子息は最低。食事作法がなってないの。いい男は見つからないものね」

「お言葉ですが、ヴィクトリア様は理想が高すぎるのです。どんな人間にも欠点はございますから」

「そんなことはないわ。
だってほら、わたくしに何か欠点があるかしら?
わたくしは誰よりも強く美しい選ばれし者。その伴侶となる者に欠点があってはならないのよ」

「……であれば、従兄弟のウォルター様は如何なのですか?あのお方はアニムセラ家の当主となられるお方ですし、立派なお方です」

「ああ、あなたは本家の方から来てくれてるメイドだったかしら。
それなら、わたくしがあの可愛い従兄弟くんを相手にしない理由は知らないのね」

女がくすくすと笑い声を零す。侍女はその可憐さに目を奪われつつも、彼女の言う『理由』とやらを聞くために話の続きを待った。

「わたくしは欲深いんですもの。あの子と一緒になって手に入るのは『アニムセラ家当主の妻』という肩書き。
けれど、それでは足りないのよ。」

「他の名だたる貴族の妻となるのは、それと同じではありませんか?」

「ええ……妻であるだけならそうよ。
だからわたくしはアニムセラ家の当主になることを考えているの。
アニムセラ家の当主となり、更に他の名家の婿をもらう……そうすればわたくしが手に入れるものは当主の妻以上の権力」

「アニムセラ家の当主に……?ですが、つまりそれは……」

「ええ、普通ならなれるはずがない。今の当主はサディアス公。そして次期当主は息子のウォルターよ。
従姉妹のわたくしに順番が回ってくるのは、ウォルターが子供を残さず死んだ後。
……ま、今の様子ではそれもあり得そうな話でしょう?彼ったら、まったく女性の噂がないんだもの」

「……しかし、たとえそうだとしてもこのようなお話をするのはいかがなものかと……」

「あら、それならどうする?告げ口するつもりかしら?
いけないわ、ええ、それはいけない」

服を脱ぎ去ったヴィクトリアの身体が、どろりと溶けた。
それに侍女が悲鳴をあげるよりも早くヴィクトリアの身体の一部だった液体が侍女を薙ぎ倒す。

「ひっ……お、お許しください……どうか……!」

「しーっ……怖がらないで?大丈夫よ、今の会話が無くともわたくしは貴女を食べるつもりだったの。
とても綺麗なんですもの、貴女」

人間の四肢へ戻ったヴィクトリアが、押し倒した侍女の頬を優しく撫でる。

「い、いやぁッ……た、助けて、兄さッ……!!」

「あら、お兄様が居るのね。それじゃあ、貴女を食べてしまったらきっとお兄様は悲しむわ」

見逃してもらえるのだろうかと微かに見えた希望は、やはり続けられたヴィクトリアの言葉で打ち砕かれる。

「お兄様も食べて差し上げなくてはね。大丈夫、死別というのはあまりにも辛いもの。お兄様は貴女がいなくなったことを悲しみ……けれど、いつかはそれを忘れてしまうの。そんなの残酷すぎるわ。
だから二人とも私が食べてしまえば、もう二度と離れることも忘れられることも悲しむこともなくなるでしょう?
安心してね。痛くはないわ。
喜びも悲しみも、何も感じない世界よ。
それって、とても幸せよね」

ずぶずぶと、底なし沼のように液状になったヴィクトリアの身体へ侍女が飲み込まれていく。

「綺麗な子ね……素敵な思い出を持っていて、お兄様を大事にしている……
貴女は私と一つになった。貴女の美は私の美。そしてそれは永遠のものよ。
私と一緒に沢山の人と一つになって、そしてみんなで幸せになりましょうね」


……一人きりになった部屋で、手紙の封を切る。そこには件の従兄弟からの返事が書かれていた。

「……頑張ってるのね。本当に立派になっちゃって。
目障りなのよ、あなた。
わたくしが男だったなら、あなたよりも年上のわたくしが養子に取られて正式な後継者になれたはずなのに。
わたくしの方が、あなたなんかより優秀なのに。そうよ、あなたがどれだけ努力しても未だわたくしには及ばないのよ」

Iconヴィクトリア
「……勝つのはこのわたくし、ヴィクトリア。
貴方に一度の勝ちも譲りはしないからね、ウォルター」


ウォルターがどれだけ自分に迫るほどの実力を身につけても、恐れることはない。
彼は努力家だがそれは自らの命を薪として憎悪と怒りの炎を燃やしているに過ぎず。
激しく燃える炎はたちまち薪を燃やし尽くし、灰に成り果て消えるだけ。
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パーティメッセージ
魚
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PNo.459 ウォルター・アニムセラ
からのメッセージ:
Iconウォルター
「遺跡の探索か……珍しい物が見つかると良いな。色々と役に立つような……魔道具の素材になるようなものを見つけたら買い取ってやってもいいぞ」
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メッセージ
蟹
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PNo.458 フィボナッチ・F・ナイジェラス
からのメッセージ:
Iconフィボナッチ
「見ましたかウォルター、私の華麗なる魔術さばきを!」
Iconスクレック
(フィボなにかしたっけか……?)
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青い鳥メッセージ
ワカメ
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メッセージはありません。
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参加コミュニティ
ワカメ
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コミュニティNo.406 シュトゥルム寮229号室
で、0人の発言がありました。
コミュニティNo.683 パーティ会場【イベント開催前】
で、0人の発言がありました。
コミュニティNo.101 貴族達の社交場
で、0人の発言がありました。

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アイテム
ワカメ
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PNo.458 フィボナッチ・F・ナイジェラス
PNo.459 ウォルター・アニムセラ
にアイテムNo.4 エレメント:ウォータ を送った。

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ウォルターはまほたま丼 を食べた。

ほかほかのごはんに甘辛い卵とじを乗せた丼ぶり。
お好みでアツアツの出汁をかけて。

回避力が増加した!

Icon
マスク先生
「……ん? ウォルターも、まほたま丼にしたのか?」
Icon
マスク先生
「美味いよな、これ。
 他にも美味そうな学食はあるが、
 俺はついついこれを選んでしまう」
Icon
マスク先生
「早く出てきて早く食べ終われるから利便性も兼ねているしな」
Icon
マスク先生
「……ああ、ちゃんとゆっくり食べるんだぞ」
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魔法学園の声
ワカメ
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Icon
マルル先生
「ワタシは優しさ? だわねぇ……」

Icon
エメロード先生
「私はあまり考えたことは無かったが、
 そうだな……誠実であることだな」

Icon
パルフィー先生
「せ、誠実さも優しさも必要だと思いますよ。 
 ……わたしは平等であること、かしら……」

Icon
ミラージュ先生
「ふーん、皆案外普通ね。
 わたくしは全てにおいて完璧であることと、わたくしに傅く事かしら」

Icon
ジル先生
「興味ないな」

Icon
メリーナ先生
「あらあら~……私は、そうねえ~
 ちゃんと健康に気を遣える方かしら~?
 ご飯をたくさん食べるのは良いことよね~」

Icon
ミラージュ先生
「アンタたち、もうちょっとガツガツしたらどうなの?
 そんなオトコなんてごまんと居るでしょ」

Icon
マルル先生
「ミラはガツガツしすぎなんだわよ」

Icon
パルフィー先生
「……まあ、理想を語るのは良い事だと思いますよ
 叶うかどうかは別として……」

Icon
ミラージュ先生
「アンタたち……このわたくしの美貌をもってすれば
 世の中のオトコなんて、全員わたくしの掌の上なのよ!
 今は教師してるから手ェ出さないだけよ!」

Icon
エメロード先生
「教師していて生徒に手を出したらクビだぞ」

Icon
ミラージュ先生
「わかってるわよ!! ホラ次の授業行くわよ!!」
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朝練戦闘
ワカメ
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ランク戦
蟹
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通常戦闘
ワカメ
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不良もヌン茶もしばく会遺跡の魔物たち
PNo.458 フィボナッチ・F・ナイジェラスVS苔スライム
PNo.459 ウォルター・アニムセラ遺跡のゴブリン
PNo.955 ウー遺跡のゴブリン
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探索
ワカメ
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探索中. . .
ウォルターはSCを220、TPを12手に入れた。
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風紀戦闘
魚
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訓練
ワカメ
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訓練を1回選択!
ウォルターはMSPが12増加した。
ウォルターはMMPが12増加した。
ウォルターはMSPが13増加した。
ウォルターはMMPが13増加した。
ウォルターはMSPが13増加した。
ウォルターはMMPが13増加した。
ウォルターは回避力が11増加した。
ウォルターは回避力が12増加した。

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ワカメ
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ウォルターはオールヒールを購入した。(SC-50)

ウォルターはオールブレスを購入した。(SC-50)

ウォルターはショットを購入した。(SC-100)

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ウォルターはアイテムNo.6 ショットを私有化!

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スペルNo.1 溶液射術 をショップNo.2002 水付与 で調律!(TP-1)(SC-100)
スペルNo.1 溶液射術 の属性が 水 に変化!
スペル名が 溶液射術 に変化!

ウォルターはアイテムNo.3 エレメント:ウォータを私有化!

スペルNo.7 エレメント:ウォータ をショップNo.2004 地付与 で調律!(TP-1)(SC-100)
スペルNo.7 エレメント:ウォータ の属性が 土 に変化!
スペル名が アルボス に変化!

スペルNo.1 溶液射術 をショップNo.2016 凍結付与 で調律!(TP-1)(SC-100)
スペル名が 溶液射術 に変化!

新スペル開発!
溶液射術 は新スペルとして承認された!
スペル名:溶液射術

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武器 木彫りの杖 を 攻撃力強化!
木彫りの杖 の 攻撃力 が 22 上がった!(TP-1)
名称が 騎馬鞭 に変更!

Iconウォルター
「……父上の作品だけあって上等だな。これなら、敵の攻撃を受けるのにも、硬い装甲を叩くのにも耐えられるか」

防具 学園のローブ を 回避力強化!
学園のローブ の 回避力 が 5 上がった!(TP-1)

装飾 アメジストのブローチ を MHP強化!
アメジストのブローチ の MHP が 66 上がった!(TP-1)

使い魔 クルスルクス の 攻撃力 が 10 上がった!(TP-1)
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目的の決定
亀
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次回予告
くらげ
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魔法学園の生徒遺跡の魔物たち
PNo.458 フィボナッチ・F・ナイジェラスVS遺跡のカニ
PNo.459 ウォルター・アニムセラ遺跡のゴブリン
PNo.955 ウー遺跡のゴブリン
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次回朝練予告
ワカメ
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