PNo769 オシヨ

-WEEK3-

	Smart Diary

Day2.

～肉弾の歓迎会は精盾のディッシュに添えて～

学園長が最後に用務員Xを労う形でかけた一言が奥歯に引っかかっている。

~ 君たちオーク一族には……長く世話になっているよ ~

長年と示す以上は、この創立間もない秘名の学園が成り立つ前からの付き合いが前提にある。
そして用務員X個人とではなく一族と括った、違和感の大元はこのうち何処かに潜んでいる。

まず用務員X以外のオークだが、学園の従業員としては今の所見かけちゃない。
用務員Xを頼る前に別のオークと付き合いがあったと取っていいはずだ。
続けてオーク族に関して簡単に聞き込みをすると、別段少数民族であるとか、短命であるという特徴は聞かなかった。
すると不自然に思えてくる部分は２箇所ある。
１つ。オークを括るにも集団として様々な言い方はできたということだ、"君の村の"或いは"君の国の"とはせず指したのはあくまで一族。
２つ。そうした特定の集団ではなく一族と言った以上は、用務員Xと別の世代のオークを含めた意味に取るのが自然だということ。
端から謎の多い学園長だったが、どうも複数世代のオークと繋がりがあるくらいには高齢なのかもしれない。
さらに二世代、用務員Xとひとつ前の親程度では"君たち一族"とまでは言わないだろう、然るに跨ぐは三世代以上。

百年を超えるであろう歳月と尚も老いを感じさせない佇まい、先日挙げたこの学園の学食に蓄積されているはずのありえないほどの研究期間及び情報量。
「わかったかも知れねえ...」
用務員Xと久々の接近戦で心身共に冴えていたのか、これら全てを繋ぐ唯一の解へと思い至った。
ずばり

「学園長は薬膳料理メニューの天才、オークはその材料を代々育てた庭師だったに違ェねえ!!!!!!!!!」

薬膳を以ってその長寿、食事を以ってその主従関係というわけだ。
将軍、帝。とくに東方の国々に於いて様々な時の権力者達が自身や跡継ぎの為に格別の薬膳レシピを隠し残してきた事は知る人ぞ知る歴史の真実である。
そうしたメニューを入手するために特化したトレジャーハンターも居たくらいだ。
そこで学園長は薬膳料理のメニューとして、オーク一族が受け継いできた料理や材料の製法に目を付けたに違いない、やがて世代を超えて産地直送の契約を結び、その味を日々の食事に文字通り採り入れてきたと。
そんな学園長だからこそ出た"一族への感謝"に用務員Xも違和感など覚えるはずが無かったのだろう-事実、用務員Xは一連の会話へ一抹の疲労を除けば実にほがらかな表情を崩していなかった-。

学園に潜む至高の美食家の一人が、薬膳料理の帝・学園長であると早速発覚したが同時に解った事が他にもある。
学園長は本来魔法の世界スペリオルに在って重要なポジションに居たに違いないということだ。
そうでなければ一族ぐるみで使用人の様な提携を受けるのは困難であるし-俺が知る例でも財閥や貴族の美食家達の特権だった-、秘密の薬膳レシピが魔法に絡む物でなければ学園長がこうして魔法学園を構えた必要がないからだ。

それでは"必要"とはなにか。
おそらくそれは派閥争いだったのだ。

一つ目の根拠は他の教師陣である。
ラングリースTは魔法世界出身であることを公言していたらしく、地獄の番犬の一族を自称するチャーミーTもその言葉通りであれば魔法世界の生物-それも強力な部類-に当たるはずだ。
ある程度学園の目的へ賛同した上で付いて来た同志なのだろうと窺える。-学園に潜むはずの２人目以降の"至高の美食家"を見つけ出すためにもこれについては引き続き探っていかなければならない-

もう一つの根拠は、スペルストーンの仕様にある。
これは直接技をくらってみて分かったことだが、スペルストーンから引きだされる魔法は変な味付けをしなくても相当に洗練されたものだった。
伝統的というか、ご丁寧な感じがしてならない。
泥臭い手さぐり足さぐりで編み出した手料理のマトンというよりは、既にお子様からご老人まで手に取れる量産化がされたジンギスカンキャラメルだ。
それを学園という場に持ち込んで、既に量産化と相応の研究が済んだ物品を使った訓練を行う、それはそのままではまるで無人兵器に対する期待に同じく"無数に用意して一定の成果を求める"種類の望みでしかないのだ。
学校という機関がそもそもそういう存在だと言えばそれまでだが、これを学園長率いる派閥に於ける最善の自己防衛だと捉えたらどうだろうか？

即ち、秘密の薬膳レシピを守る事。
即ち、量産型食品の侵略から真の手料理を守る事。
それはまた即ち、今のスペリオルは量産された魔法料理によって支配されており、天然の魔法料理はこうして別の世界に逃げ延びて守っていくしかないということ。
魔法学園とその学園長はそうしてスペリオルから追放された劣勢派閥、なのではないか。

ここまで推察を進めると、学園の地下に集まっているという魔法生物の存在なんかも他の魔法世界出身の教師と同じ様にして意図して連れてこられた物であり、生かされた食材だとまで読めてきた。

｢なァる程なあ、人の血が、体温が通った魔法レシピを異世界で産みなおそうって訳だ。学園の体はお誂え向けだぜ。｣

料理の料理らしい姿を守るというスタンスには概ね共感を覚えるが、気持ちのよい合点をついと口から出したのは迂闊だったかもしれない。
生徒達の体調を常時管理し学食を調整しているように、学園の秘蔵レシピを守る為ならいつどこで発言を追っているかも分からないのだ。
マジッター、スマホンといった独自のツールもそれに紐づいている可能性がある、学園を出し抜いて秘蔵レシピを入手するにはそうした技術に強い教師が誰であるのかも把握しておく必要がありそうだ。

｢ケッハッハッハッハ！堪らねえな、とことん限界を試そうって具合だ。｣

学園に動きを勘付かれないために丁度良さそうなのは、ＰＰ集めの奨励だ。
うまく集めれば学園の上層部からなにか引きだせるかもしれないし、少人数パーティの結成が勧められているのも良い、特定の暗号でやりとりが可能な同志が見つかれば調査の幅が広がるはずだ。

魔窟上等。
俺は俺でこの学園を利用して、俺に食べられるのを待っている美味との美ン味イを果たすためにあらゆる出し惜しみをせず行動する。
秘蔵レシピの入手という目的が足されたが、最後に全てを味わうために必要なことが変わったわけではない。
仮にスペリオル勢が食材の尊厳を損なうような劣悪な量産体制を組んでいるというのならそれは食の問題、つまり俺の問題にも含まれる。

さて、直接食べてみるまでは何事も仮説に過ぎないが、大方の見当を付けておくことはできた。
他の生徒も真相に勘付き既に動き出している可能性がある、まずは俺も一歩踏み込み、周囲の出方を探らせてもらうとしよう。

	パーティメッセージ

PNo.769 惜選空慈

からのメッセージ：

	オシヨ
	「行動開始だな、俺は実況と解説を担当するぜ。」「見立てが済んだら適時援護という名の味付けを披露するから期待しといてくれ。」

	メッセージ

メッセージはありません。

	青い鳥メッセージ

メッセージはありません。

	参加コミュニティ

参加コミュニティはありません。

	アイテム

オシヨはアイテムNo.2 干しナマコを食べた。

干しナマコ
運命を感じる。

運命力/運命力が増加した！

	魔法学園の声

チャーミィちゃん
「ワッフ……ワッフフ……
（ニオウ……ニオウぞ……）」

チャーミィちゃん
「フンス……フンスフンス
（他の教師の鼻は誤魔化せても、
　このオレサマの鼻は誤魔化せんぞ……）」

チャーミィちゃん
「ワフ！！　ワワンッッ！！
（ここだ！！　ここでウマい肉を焼いているヤツがいる！）」

マスク先生
「うわっ！　……なんだ、学園長のイヌか……」

チャーミィちゃん
「ワワン！　ワンワ！
（イヌだと！？　失礼な！
　オレサマはホコリ高き地獄の番犬の一族だ！）」

マスク先生
「……何か言ってるな。
　ああ、肉が食いたいのか？」

チャーミィちゃん
「ワンワン！！
（違う！　全くこれだからヒトガタのイキモノは！！）」

チャーミィちゃん
「バクゥッ
（だが肉はもらう）」

マスク先生
「あっ、コラ！
　……はぁ、ったく仕方ないな……」

チャーミィちゃん
「ウマウマウマ……
（ヒトガタ族のくせになかなかウマい肉を焼くではないか！）」

チャーミィちゃん
「ワン……ワッフン
（いいだろう、特別にオレサマをモフモフさせてやろうではないか）」

チャーミィちゃん
「ワフッワフ！！
（さあ！　このオレサマの蛇しっぽをモフるといい！！）」

マスク先生
「……いや、やめておく」

	朝練戦闘

Moonshiners			老後社会保障
	PNo.513 メル・メイヤー			PNo.617 アリア
	PNo.769 惜選空慈			PNo.618 クロロ
	PNo.862 捧怜太郎			PNo.619 ライチ
	PNo.697 ラムチャ=ブロックバスター	CHEER	CHEER	PNo.613 アネット

	ランク戦

生徒No.769				生徒No.22
	PNo.769 惜選空慈				PNo.22 スティカート

	通常戦闘

Moonshiners				遺跡の魔物たち
	PNo.513 メル・メイヤー		VS		遺跡のゴブリン
	PNo.769 惜選空慈				遺跡のゴブリン
	PNo.862 捧怜太郎				遺跡のカニ
	PNo.697 ラムチャ=ブロックバスター	CHEER

	探索

探索中. . .
オシヨはSCを230、TPを13手に入れた。

	風紀戦闘

Moonshiners			海底5メートル
	PNo.513 メル・メイヤー			PNo.366 ヘーゼル
	PNo.697 ラムチャ=ブロックバスター			PNo.570 ベルジア
	PNo.862 捧怜太郎			PNo.921 カルメ
	PNo.769 惜選空慈	CHEER	CHEER	PNo.698 フレジェ

	訓練

訓練を1回選択！
オシヨは運命力が10増加した。
オシヨは運命力が11増加した。
オシヨは運命力が11増加した。
オシヨは運命力が11増加した。
オシヨは運命力が12増加した。

オシヨはアイテムNo.6 ヒールを私有化！

オシヨはアイテムNo.5 エンチャント：アタックを私有化！

オシヨはエレメント：アースを購入した。(SC-100)

オシヨはアイテムNo.2 エレメント：アースを私有化！

スペルNo.7 エレメント：アースをショップNo.2004 地付与で調律！(TP-1)(SC-100)

スペルNo.7 エレメント：アースの属性が土に変化！

スペル名がクラリフィエに変化！

スペルNo.4 ヒールをショップNo.2008 射程減で調律！(TP-1)(SC-100)

スペルNo.4 ヒールをショップNo.2004 地付与で調律！(TP-1)(SC-100)

スペルNo.4 ヒールの属性が土に変化！

スキルNo.4 ヒールの威力が 10 増加！
スペル使用前に【麻痺】(2)追加

スキルNo.4 ヒールの威力が 11 増加！
スペル使用前に【麻痺】(2)追加

スキルNo.4 ヒールの威力が 12 増加！
スペル使用前に【麻痺】(2)追加

スペルNo.4 ヒールをショップNo.2011 アクティブ化で調律！(TP-1)(SC-100)

スペル名がフリュイドセゾンに変化！

新スペル開発！

フリュイドセゾンは新スペルとして承認された！
スペル名：フリュイドセゾン

スキルNo.7 クラリフィエのSP消費量が 1 減少！
威力が 9 減少！(TP-1)

スキルNo.7 クラリフィエのSP消費量が 1 減少！
威力が 8 減少！(TP-1)

スキルNo.7 クラリフィエのSP消費量が 1 減少！
威力が 7 減少！(TP-1)

防具アセゾネを回避力強化！
アセゾネの回避力が 6 上がった！(TP-1)

装飾グラチネを MMP/MSP強化！
グラチネの MMP/MSP が 4 上がった！(TP-1)

使い魔クワッチーサビラの MHP が 10 上がった！(TP-1)

	オシヨ
	「自分の種族のものでもない遺跡になぜゴブリンが居るって？考えてみりゃそうだな、つまりこいつ等はトゥームレイダー....遺跡の発掘品目当てか。遺跡に眠れる香辛料！とかあんなら俺の出番だ、鼻っぱしよく澄ませて置かねえとだな。」

	目的の決定

	次回予告

Moonshiners				遺跡の魔物たち
	PNo.513 メル・メイヤー		VS		遺跡のゴブリン
	PNo.697 ラムチャ=ブロックバスター				苔スライム
	PNo.862 捧怜太郎				遺跡のゴブリン
	PNo.769 惜選空慈	CHEER

	次回朝練予告

Moonshiners			闇と光の魔導旗手
	PNo.513 メル・メイヤー			PNo.365 ナハトーレ・タイゲル
	PNo.697 ラムチャ=ブロックバスター			PNo.455 リュヌイ・クロルパン
	PNo.862 捧怜太郎			PNo.547 ファドル
	PNo.769 惜選空慈	CHEER	CHEER	PNo.486 スゥ・イェナ

	次回ランク戦予告

生徒No.769				生徒No.927
	PNo.769 惜選空慈				PNo.927 加賀美陣

	次回風紀戦闘予告

不　良　を　発　見

Moonshiners			不良グルイ
	PNo.513 メル・メイヤー			PNo.81 エオニオ
	PNo.697 ラムチャ=ブロックバスター			PNo.182 レナエル・クラルティ
	PNo.862 捧怜太郎			PNo.571 ダニエル・ジョンソン
	PNo.769 惜選空慈	CHEER	CHEER	PNo.23 オクナ・パールハウス