| 後期学園生活 2日目 |
| Diary |
嘗てのオレは、≪勇者≫と呼ばれる人間の一人だった。
人知れず世界を闇に包まんと侵略してくる悪魔や侵略者たちと戦う者たちの中でも、≪勇者≫と呼ばれる人間は特別だ。一説には、世界と言う物は定期的に巨大なる悪を産み、それによって膿んだ部分を切り取るとも言われている。勿論、それだけでは全てが滅んでしまうから、それに対するアンチテーゼが≪勇者≫であると、そう呼ばれる事もある。寧ろ、その巨大悪と対を為すとも言われている。
要は世界と言う、オレなんかでは手も出せない巨大な存在。そいつの手のひらの上で泳がされるだけの存在だと、そう言う事だ。必要がなくなってしまえば、それこそ簡単に切り捨てられるかも知れない存在。だが、巨大なる悪を守る為には必要不可欠とされる存在。通常の人智を、世界の存在すらをも危うくさせる悪を滅ぼす程の力を持つ存在なのだから、必要が無くなれば寧ろ切り捨てられるべきだろう存在。
戦いを常とし、戦いの中でしか生きる事を許されない存在。
それがオレ──如いては、≪勇者≫と言う存在だ。
けれど、そんな事なんざ知ったこっちゃない。哀しい存在だと敵に呼ばれ、共にそんな世界を滅ぼそうと言われた事だってあるけれど、オレはそんな言葉に耳を傾ける気なんざ全く無かった。
だって、其処には大事な人たちが、大事な場所があるんだから。そんな大事な物を守る為の力を持っているんだから。
喩え利用されているだけの、切り捨てられるだけの存在だったとしても。
オレは、ずっと≪勇者≫であり続けていた。
──初めて人智を越える存在≪魔王≫と対峙し、一度命を失ったあの瞬間から。
「まだ現役だという事を証明してみせましょーッ!!」
ワケの判らない叫び声と共に、マイケルが強烈なブロウを仕掛けてくる。
「いや、ワケ判んねぇしっ!」
叫びながら此方もそれを受け流すけれど、受け流しに使った腕が微かに痛む。しかも、事前に足元を潜らせる様な形で仕込んでおいたワイヤーも難なく避けられた。
戦闘の訓練に使えと言う校長の放送だったが、案外舐めてばかりもいられないかも知れない。ジリジリと痛む腕を軽く摩り、オレは少しだけ距離を取った。
コイツ、結構やる。
久しぶりに沸き立つ強敵に対する喜びが、じわじわと胸から溢れてくる。
「ったく、オレも好きモノだよなぁ…っとっ!」
支給された極細のワイヤーに木製のフックをつけただけの武器を、軽く振るってみる。棒が変化しただけの生物な筈のマイケルでも、それはそれ程苦ともせずに避けた。
もう一度繰り出されるブロウを身体を沈めてやり過ごし、繰り返しもう一撃。
軽くそれを受け止めるマイケルの自慢げな顔が、ちょっぴりムカつく。
まぁいい。とりあえず、今のでこの武器の大体の使い方はわかった。
「よぉ、木偶さんよ?いい加減、その扇風機止めろよな?夏場だからって、電気代の無駄だぜ?」
「フッ…いいでしょう。ここからが私流のやり方ですッ!」
瞬時に、マイケルを覆うオーラが変わり始め…
た気がした。
「…ってお前、寧ろ顔色悪くなってるんだけど…」
あきれ返るオレの声に、マイケルはちっちっちと指を振った。妙に自信に満ち溢れている。
「自らに毒を盛る事で背水の陣を華麗に演出ッ!これぞ私ならではの美しい戦い方ですッ!!」
バカな。
何て、バカな事をする奴なんだ。
「…てゆーかお前、バカだろ」
「バカとは失敬…なッ!?」
バカにバカって言って何が悪い、って言葉を飲み込みながら、オレは軽くワイヤーを振るった。マイケルの後頭部が軽く抉れる。
あー、こりゃ普通のヤツに使ったんじゃ大怪我させるなぁ。
「コホー…貴方はついに…コホー…私を怒らせてしまった様ですね…いいでしょう…コホー…本当の私の力、見せて上げま…ゲハッ!」
毒の所為か、顔色を更に青くした状態でマイケルが迫ってくる。
かなり怒り心頭と言う状態だが、どちらかと言うと口から吐き出した樹液っぽい血の方が怖い。
「終わりですッ!これぞ現役時代の多くの試合に決着をつけた必殺技ッ!!」
ぐぉっ、と大きなモーションから拳を振りかぶる。どんな間抜けでも、此処まで大きく振りかぶられたら簡単に避ける事は…
「ガハァァッ」
出来ないヤツが居た。
見事なまでの軌道を描いたマイケルの右拳は、見事に彼の左頬へ抉りこまれていた。
本当に、見事な一人クロスカウンターってヤツだ。
「…ホーント、災難だな…」
暫く其処で寝ておいてくれよ、とゆっくり沈みゆくマイケルの姿を尻目に、オレは懐からタバコを取り出し、火を付けた。
≪勇者≫と呼ばれたオレが、何でこんな処にいるのか。それは、オレにも詳しくは判らない。
只、一つだけ判っているのは、仲間と共に最強最悪と呼ばれた≪魔王≫に戦いを挑み、そして敗れたという事だけだ。
混沌の瘴気に当てられ、一瞬にして意識を失った…その次の瞬間、オレは何故かこの島の海岸に流れ着いていたという。それをこの学校の関係者を名乗るおっさんに拾われ、結果、此処の学生として生活を始める事になった。
勿論、最初は元の世界に戻れる様に何とかしなければと色々な手を打った。明らかに時間軸や性質の異なる世界な事は、何となく感覚だけではあったけれどすぐに判ったからだ。
けれど、それはすぐに徒労だという事に気付いた。元々、≪勇者≫としての力にそんな異世界同士を繋げて移動する、なんて力はありはしないし、只でさえこの世界にきた事で≪勇者≫としての力の大半以上を失っていたのだから。この世界に流れ着いてすぐの時なんて、それこそ普通の人間にすら、ともすれば負けてしまう程に力は消えかけていた位だった。
だから、この卒業試験が後期に回されていた事は本当に有り難いと言える。前期、ゆっくりとではあったけれど、少しずつ≪勇者≫としての力を取り戻してきた。此処に来て漸く、何とか戦えるレベルにまで持ってこれたのは、本当に僥倖と言うしか他無い。
足元に転がるマイケルの残骸。それに軽く蹴りをくれてやり、オレはそっとその場を離れた。
目指すは卒業──そして、この世界からの脱出。それだけだ。
| Message |
ゆに(36)からのメッセージ
ゆに「はじめましてぇー。ばーちゃゆにといいますぅ。おみおおしりおきを・・・。表の世界の頂点にたっている方なんですねぇ。ゆには裏の世界では頂点になりそびれてしまいましたのぉ。だから頂点にいるカイトさんがすごいですのぉー。いろいろ戦闘の仕方など教えてほしいですのぉ。」
すずな(152)からのメッセージ
すずな「'`ィ、おはようございます。イジラレ仲間発見した気がする。菘で御座います。
ぁ、社の同僚ですよ。新人ですけど。
類は友を(ry
宜しくお願いしますね。」
ゆづる(257)からのメッセージ
和真「やっぱお前バカだよなぁ。どこがどうシャレなんだ、ありえねー(げらげら」
ゆづる「卒業に向けてがんばるのでしたら、まずはたばこをやめる事からはじめた方がいいですよ(^^(さらり」
しゃちょー(258)からのメッセージ
しゃちょー「逝って欲しいところ?(▼∀▼)今のところは特に無いからひたすら前進して貰おうかうへへへ」
エリーゴ(283)からのメッセージ
エリーゴ「…なんとか…なるのか…?まだ分からぬが…全力を尽くすのみ…」
エリーゴ「ふむ…大乱戦かね…?どうなるかは分からぬが…考えてみるよ…」
エリーゴ「これからも社のほうでもよろしくな…(ぉ」
グレディ(342)からのメッセージ
グレディ「よ、鷲羽。前回、メッセの事、忘れてた…っつー事で、よろしく。学園内で戦う、敵か味方か言われると微妙な感じするけど…そういえば、煙草返したっけ?」
マスター(376)からのメッセージ
マスター「…レイダとかもそうみたいだけどな……当たらないことを祈ろう…」
エルザ(618)からのメッセージ
エルザ「んー、ぼちぼち(言葉とは裏腹な朗らかな笑い) うん、あたしも頑張るよー。そっちも色々と見てきてねー♪」
アッシュ(624)からのメッセージ
アッシュ「まぁ、多人数での乱闘戦なんかも普通に繰り広げられそうだしな。どちらにしても色々協力していくしかないだろう。」
アッシュ「…というか、一人で最高4人になりそうな相手に決闘挑むとはしょっぱなから突っ走ってるな(汗」
Rf(ラフィー)(1060)からのメッセージ
Rf(ラフィー)「『こっちでもドーンっと、改めてよろしくーっ!! メッセの質問は大歓迎だよーっ』」
ラピス「『アンタが頼られる事は多分無いわね』」
Rf(ラフィー)「『んー…、まぁ、生学頑張ってねーっ!! ときどき乗り込んでいいっ!?』」
ラピス「『それは、学園規模で処分されかねないわよ?』」
| Quick Action / etc |
参加団体No. 1 として 正義(の味方)部 に参加しました。
参加団体No. 2 として 騎士道愛好会 に参加しました。
参加団体No. 3 として 鳳凰飛翔剣 剣術部 に参加しました。
参加団体No. 4 として カボチャ部 に参加しました。
参加団体No. 5 として 正義の盗賊養成部 に参加しました。
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| 哀愁の不良少年が行く・所属メンバー (Before) |
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鷲羽戒斗(434) 貫通1 風柳1 武具5 付加5 斬撃2 舞踊2 現在地 F8
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| Character Data (Before) |
= Profile =
| 種族 | 人間っていいな | 性別 | 漢と書いてオトコと読む | 年齢 | 華も恥らう17歳 |
街の不良にして、現代に於いて尚未知なる侵略者の手から世界を守り続ける勇者の中でも、≪不良勇者≫の名で呼ばれ、畏怖と尊敬の対象となった最強の勇者の一人。 ≪吼える拳≫街風耀翔、≪静寂の剣士≫陸前燈哉、≪深遠の魔術師≫叶秀悟の三人と共に、13もの魔王と戦い、勝利してきたと言う逸話が残っている。
しかし、そんな仲間と共に挑んだ≪最強最悪の魔王≫との戦いに敗北。その際、時空を越えて飛ばされ、この学校に流れ着いた。 しかも力の殆どを奪われた侭…。
なんてストーリーなら、少しはギャグキャラから抜け出せるかと思った今日この頃(ぇ
尚、イラストはオウジさん(144・緋影さんの連れ?(ぇ))に書いていただきました。多謝! |
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No | 所持品名 | 種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2 | 装備
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1 | 杉の木フック | 斬撃 / 4 / 3 / なし / なし | 自由
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2 | 極細ワイヤー | 斬撃 / 6 / 2 / なし / なし | 武器
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3 | 制服 | 防具 / 10 / 2 / なし / なし | 防具
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4 | 胸章 | 装飾 / 10 / 2 / なし / なし | 装飾
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5 | 胴 | 鉱物 / 2 / 0 / なし / なし |
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| イベント戦闘 |
哀愁の不良少年が行く 所属
カイト(434)
† V S †
ウォーキング部員
Enemy
|
カイト「ふー…アンタも災難だよなぁ。こんなんに駆り出されてさ?」
ウォーキング部員「戦いなんてやめて、一緒に歩きませんか?」
BATTLE START!!
非接触フェイズ
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[前]カイト | 866 / 866
| 114 / 114
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[前]ウォーキング部員 | 698 / 698
| 110 / 110
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ウォーキング部員の攻撃!
ウォーキング部員「日々の活動の賜物です!」
スピードアップ!!1
ウォーキング部員のSPDが上昇!
ウォーキング部員のWAITが減少!
非接触フェイズ
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[前]カイト | 866 / 866
| 114 / 114
|
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[前]ウォーキング部員 | 698 / 698
| 70 / 110
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戦闘フェイズ
TURN 1
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[前]カイト | 866 / 866
| 114 / 114
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|
[前]ウォーキング部員 | 698 / 698
| 70 / 110
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ウォーキング部員の攻撃!
ウォーキング部員「食らえぇぇッ!!」
ブロウ!!2
カイトに88のダメージ!
カイトの攻撃!
ウォーキング部員に182のダメージ!
TURN 2
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[前]カイト | 778 / 866
| 114 / 114
|
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[前]ウォーキング部員 | 516 / 698
| 55 / 110
|
|
ウォーキング部員の攻撃!
カイトは攻撃を回避!
カイトの攻撃!
カイト「ヘタに動くと大怪我すんぜっ!!」
クリティカル!
ウォーキング部員に209のダメージ!
ウォーキング部員の攻撃!
ウォーキング部員「食らえぇぇッ!!」
ブロウ!!2
カイトは攻撃を回避!
カイト「ん?何ボケっとしてんだ?」
カイトはウォーキング部員を魅了した!
カイトの攻撃!
カイト「おーし、まずはヒッサツワザってのを試してみっかな?」
テリブルタッチ!!
ウォーキング部員に231のダメージ!
ウォーキング部員に 切傷LV0 を付加!
TURN 3
[列]名前 | HP/MHP | SP/MSP
|
[前]カイト | 778 / 866
| 84 / 114
|
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|
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[前]ウォーキング部員 | 76 / 698
| 40 / 110
|
|
ウォーキング部員のHPが20減少!
ウォーキング部員は魅了に耐えている!
ウォーキング部員の攻撃!
ウォーキング部員「食らえぇぇッ!!」
ブロウ!!2
カイトに81のダメージ!
(ウォーキング部員の魅了の効果が消失)
カイトの攻撃!
ウォーキング部員に178のダメージ!
カイト「寝てろよ。…立ってても、これからツライだけだぜ?」
ウォーキング部員「足が!足がァァッ!」
ウォーキング部員が倒れた!
カイト「ホーント、災難だな?ま、悪いけど其処で暫く寝ててくれよ。」
戦闘に勝利した!
40 PS、 1 CPを獲得!
カイトは 丸石 を入手!
BATTLE END.
| Normal Action / etc |
G8に移動しました。
武具 のLVが1上昇しました。(- 5 CP)
武具 のLVが1上昇しました。(- 6 CP)
武具 のLVが1上昇しました。(- 7 CP)
武具 のLVが1上昇しました。(- 8 CP)
武具 のLVが1上昇しました。(- 9 CP)
ソウルファング を習得!
パワフルタックル を習得!
カイトすぺしゃる特攻隊 の活動をしました!
敏捷 が 1 上昇!
器用 が 1 上昇!
カイトすぺしゃる特攻隊 の活動をしました!
敏捷 が 1 上昇!
器用 が 1 上昇!
CPが 32 増加しました!
NPが 1 増加しました!
|
| Shout!! |
| Event |
| イベント戦闘予告 |
哀愁の不良少年が行く 所属
カイト(434)
† V S †
歩行小石
Enemy
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| 哀愁の不良少年が行く・所属メンバー |
|
鷲羽戒斗(434) 貫通1 風柳1 武具10 付加5 斬撃2 舞踊2 現在地 G8
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| Character Data |
= Profile =
| 種族 | 人間っていいな | 性別 | 漢と書いてオトコと読む | 年齢 | 華も恥らう17歳 |
街の不良にして、現代に於いて尚未知なる侵略者の手から世界を守り続ける勇者の中でも、≪不良勇者≫の名で呼ばれ、畏怖と尊敬の対象となった最強の勇者の一人。 ≪吼える拳≫街風耀翔、≪静寂の剣士≫陸前燈哉、≪深遠の魔術師≫叶秀悟の三人と共に、13もの魔王と戦い、勝利してきたと言う逸話が残っている。
しかし、そんな仲間と共に挑んだ≪最強最悪の魔王≫との戦いに敗北。その際、時空を越えて飛ばされ、この学校に流れ着いた。 しかも力の殆どを奪われた侭…。
なんてストーリーなら、少しはギャグキャラから抜け出せるかと思った今日この頃(ぇ
尚、イラストはオウジさん(144・緋影さんの連れ?(ぇ))に書いていただきました。多謝! |
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No | 所持品名 | 種類 / 強さ / Grade / 効果1 / 効果2 | 装備
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1 | 杉の木フック | 斬撃 / 4 / 3 / なし / なし | 自由
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2 | 極細ワイヤー | 斬撃 / 6 / 2 / なし / なし | 武器
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3 | 制服 | 防具 / 10 / 2 / なし / なし | 防具
|
4 | 胸章 | 装飾 / 10 / 2 / なし / なし | 装飾
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5 | 胴 | 鉱物 / 2 / 0 / なし / なし |
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6 | 丸石 | 鉱物 / 3 / 0 / なし / なし |
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