無理に笑わなくてもいいさ、そういう神秘的な佇まいも素敵だよ。
そこいらの殿方も目が眩むほどにね！

好きだけど、貴殿が無理するのはよくない。
お気遣いありがとう。
品位？　……あれ、初耳だな。

確かに尻尾をつかむ、とか、言葉があるし……。
弱点を晒すことに繋がるのかな？
今度から気にかけておこう。

そっか……。でも、人の姿に近くない獣だって、
無闇に触るほどおこがましいことは褒められたことじゃないよね。
彼らにだって矜持はあるから。

貴殿の世界の人はそういった心持ちではなかったんだね。
悪気はなかったと思うけど、相当苦労したふうに見える。

ナスル、ナスル＝アインだよ。
私も好きなように呼んでおくれな、アリス殿。

私もここに来てからは驚きの連続だ。
私の世界はこの世界の砂地と同じように乾いているし、決して平和な所じゃないなあ……。
異なる種族どころか人間同士でずっといがみ合ってる所だ。

聞いても退屈するだけだと思うよ。
……所で私は私で、貴殿のことが気になるねえ。
亜人と人との関係って、この世界だと割と対等な感じはするが……。

ここに連れてきてもろうた礼じゃ。
感謝するぞ、白猫の娘。

こんなこともあろうかと、脱ぎやすくしておいた。

ほ、ほのおやめッ！！ほのおやめぇぇッ！！ほのおやめぇぇーッ！！