『宝石姫』

〜結末を含むあらすじ〜
昔々ある険しい雪山の塔に、美しい宝石のような瞳を持つ竜族の姫が住んでいた。
彼女に求婚する男は後を絶たない。そこに訪れたのは1人の若き人間の将軍。
将軍はたちまちその美しさに惚れた。
姫は冗談で100回雪山の塔に通い、手紙を置いて行けば婿にするという話をした。
雨の日や風の日、国と国との戦争の日。
将軍は手紙に自らの体験と姫への想いを託した。
そして将軍は99回の訪問ののち、雪にまみれて死んでいた。
竜と人の命は違う。姫はその死を悲しまなかった。
彼女にとって人の死は、移り変わる自然の風景と同じだった。

〜収集、書籍化に至るまで〜
古くから伝わる伝説や歌劇を元に、ある作家がまとめ上げたのが始まりとされる。
それをさらに現代の言葉で訳したものが、一般に知られる。
（伝説や歌劇では結末や姫の外見が違うバージョンも存在する）
現代語訳初版の変な訳文が有名。これはひどいので現在でも読まれる。
50年くらい前の新解釈版は普通すぎてあまり浸透しなくなった。


歌劇『朽ちた竜』

〜結末を含むあらすじ〜
鉱山の奥深くに、邪悪なドラゴンゾンビがいた。
ドラゴンゾンビは鉱夫の肉を喰らい、鉱石をたくさん奪っていった。
そこで、高名な聖騎士がそれを退治しようとした。
戦いの後、ドラゴンゾンビは大昔の話をした。
竜と人の仲が良かった頃。人の男が竜の姫に恋をして、結ばれることなく死んだ。
すべての竜の力はやがて衰えていき、老いた姫はかつての栄光を取り戻すために、
人の肉を食べ続けた。瞳はひびの入っていない宝石と時々入れ替えた。
それでも決して満たされることなく、心と身体は徐々に腐っていった。
そんな時、ふとあの人のことを思い出す。
ドラゴンゾンビはそう言うと、骨まで一瞬で朽ちた。
その後、聖騎士はそこに塚を建てた。

その後10個ほど「霊になる方法」が提案されたが、だいたいヤバいやつだった。

直後、舌を噛んで死ぬような悲鳴が上がった　スイーツ

一枚の紙がぱさりと足元へ落ちた。

−中略−