どうやら変わらないらしい…？

この三匹の妖精は獣人の血も流れているハーフの妖精達である。
どうやら普通の妖精は髪に変化がない説は濃厚である。

なんて百合百合しいやつだ

ポポロの棘のある言葉を聞き、社長に浮かんだ感情は「これでようやく対等だ」という喜の感情だった。そして同時に「とてもスッキリした気分だ。何をつまらないことをモヤモヤと悩んでいたのだろう。初めからこうすればよかった。」とも思った。――自分の中で何かが切り替わった音を聞いた気がする。

社長は目的のためなら如何なる手段をいとわない覚悟はあった。それは言うならば銃のトリガーに指を掛けた状態。いつでもその指を弾く覚悟はあったが、そうならないように立ち回るつもりだったし、親しい者、世話になったものを傷つけるぐらいなら多少の遠回りはしようとも思っていた。それが不可能になった場合のみトリガーを引けば良いと思っていた。

しかし彼のその独特の倫理道徳はギリギリのバランスの上に成り立っていた。それを支えていたのはメルンテーゼできた縁、彼なりに感じていた友愛的感情がストッパーになっていたのだが、その感情を抱いていたポポロに純粋なる悪意をぶつけた今、彼を止める物は本当に何も無くなった。

社長は喉を鳴らすように笑う、

社長はやれやれと肩をすくめる
それはゆる〜く自然体な動作で、彼が一切の嘘偽りのない本心を語っているのだと思わせる。

社長は左手をズボンのポケットに入れて、右手の手のひらを上に向けてポポロに差し出した。
その態度は「どちらでもいい」と明らかに物語っている。

そうしてポポロに案内されて部屋にたどり着くのであった。

と、ひとしきり部屋を見て回ったあと