Vanetta's Diary - Page.34



走り書きにも程がある。どれだけ焦って書いたのか。



時間の流れがおかしい気しかしない34日目の朝。
いろいろな事が間に合わない。やりたい事考える事はあれどロクに進みやしない。
少し動き方を変えないといけない気がする。

とはいえしっかり進んだ事もある。装備の一部新調や次に繋がる取引や行動。
少し前のあの『断絶』からもそれなりに復帰をしてきた。忘れている事もあるだろうけど、思い出せた事もある。
躓きつつも前に進めればいい。気楽さが私の取り得、そのはずだから。


最近ドレイクちゃんの成長が著しい。
持て余していたネクターのエネルギーを根こそぎつぎ込んでいるからでしょう。

あ、書いてる今後ろでめっちゃこっち見てる。
でも最近打ち解けてきてこの視線もちょっとくすぐったい。
私の考えにしっかり応えてくれるっていう信頼があるからかしら？
これからも頼りにしたいところ。


だいぶ前ひょんな事で知り合った魔法剣士アムフェイとも今日一日行動を共にする。
その時はまだまだこの世界来たての魔法剣士志望止まりだった気がするけど、
随分立派な装備も揃えて、果たしてどんな活躍を見せてくれるのか。

──いつかの過去に立ち寄ったあの世界、アムフェイと姿形から雰囲気までよく似た、
『魔王』と称された魔法剣士。
彼の面影が重なるかどうか、少しだけ期待をしている。