■A true name...


「……なぁ、アーク」

「……何だ、マスター」

「…………私さぁ、知ってるんだよね。アークは私の守護をしてくれてて、ついでに目付け役……悪い言い方すれば古老達や長から“監視役”としてつけられたんだって。だから精霊剣……今は大分力戻って神聖剣って呼べるそれに、据えられたんだって」

「…………」

「だから止めるなと言った所で、止めることは出来たはずなんだよな。今まで使ったことないだけで、多分強制的にそれ出来る手段持ってるだろ？　それこそバレたら私だけじゃなくて止めなかったアークもさすがに色々問題になるだろうからね。……どうして、そうしなかったんだい？」

「……」


暫くの間を置いて。ふぅと小さな吐息を零しながら。
淡い光を放ちつつ浮遊する少年姿の妖精は、こう重々しく返した。


「マスターの言った通りだ。我にも最初からこうなるかもしれない予兆も予感もあったしな。……あの少女に、わざわざ羽根を渡して見せた時から」

「じゃ、そっから止める機会があったのに止めなかったのは？」

「……我もマスターに随分毒されてしまったのやもしれぬな。あの先を……見てみたくなったのでな。それならば……我も付き合おうか、と思った」


その答えに、一瞬シェリィの方は呆気にとられて。
ふふっと楽しそうに笑った。


「そっか。……ここに来てから、色んなヤツと出会って、色んな経験して。やっぱちゃんと変われるんだよな……変わりたいって思いがあれば……多分、ね」


小さな決意を篭めて。
左右色違いの瞳は、初夏の爽やかさを感じる風の吹く青空を見つめた。


「どんな結果であっても後悔はしないさ。私は私の思うようにやるだけだ。今までも、これからも、ね。つき合わせて悪いね、アーク」

「ふむ、随分とこれはらしくない事を言う。今更であろうに。これだけ問題があって破天荒で……きっと忘れえぬマスターの１人になるであろう者だからの。最期まできちんと我は役目を果たすのみぞ」


名は力。
記憶に残るもの。

だから姓は決して名乗らない、それがある条件に対する必須の掟。
……そこをあえて破った事で。
何かが変わるのかは……今は未だ誰にも分からない。

虫取り網を片手にぶんぶん走り回っている。

うれしそうにしながらも、もう少しと言われるといいよいいよと遠慮した様子だ。

こわいこわいー、と身を震わせながら切り上げられると敢えてその話題にはふれないようにする。

ふふっ、と笑うシェリィに嬉しそうに笑顔を浮かべてふふふっ、と笑う。

（PL：お　ま　た　せ　し　ま　し　た　ッ　･　･　･orz）

（苦笑。そうなれば、練習試合の時とは違いどうなっていたか…
本当に、こういう形で出会えた事にこっそり感謝をして）

（彼女に同意し、ニッと気が合う事に対してか嬉しそうに笑う）

（何かを認める様に、彼女へと頷き… 微笑んだ）

（視線を外し、聞こえる程度に小声で呟き… 口端を悪戯っぽく歪めたようだ）

（肩を竦め、思い出し笑いをする彼女と対照的に心配する様な視線…）

（心配は尽きないが、ならばせめてと… 強い眼差しと共に微笑みを向けた）

（同じく、ニヤリと不敵に笑い返す。
取る行動や思考自体は似てはいないものの、どこか通じ合う面がある…
その感覚が、心地よく思えるものだ）

（彼女の考えは伝わっている… カルとしても積極的に敵に回したいとは思ってはいない。
強さもさながら、何よりそれは… とても『寂しい』事だから）

（素直に驚く。確かに魔法文明の世界にも旅した事はあったが、
そこまで徹底されているとは… 興味はあるが、同時に圧倒すらされつつ…。

と、彼女の小さく肩を竦める様子を目にすれば… 軽く微笑んで）

（微笑んだまま、一度大きく頷く… 彼女の『存在』を認めるように）

（珍しく彼女の言葉に動揺しているようだ。カルも流石に足がなくなるのは
非常に困る… という事か）

（興味は尽きないが、流石に立場や都合という物があるのは理解している。
冗談か本気か、解らない言葉と不敵な笑みと共に話を区切る）

（絶体絶命など、何度もあった… ふと目を細めそれを思い返す。
…我ながら、よく生きていたと思う場面もあり… 思わず苦笑が浮かぶ）

（気にしていない、といった風に軽く頭を振って）

（２つ目を口にした時、彼女の持つ剣の精― アークといったか、彼？の事が浮かぶ。
そして、少し前の彼女からの話… もしや？
そこから導き出された３つ目… 面白げに挑戦する様な瞳を見据え、悩む表情のまま）

（自身の頭脳へ対する挑戦… それに対し、ドキドキしながら答えを返す。
出来れば、正解したいモノである）

（それはそれで、是非とも実物が見たく思うが… なかなか叶わぬ事だろうか）

（そう言われた事で、少し照れたような… それでいて、誇らしげな様子を見せた）

（冗談めかした苦笑を浮かべる。それは、ないとも言い切れない。
…もっとも、その時はダイス目のせいかどうかも不明だろうが）

（ニヤリと笑う、何事も考えようだ。とはいえ、技術は出回るもの… それが蔓延する様になる事を思えば顔色が俄かに悪くなった）

（冗談や応答をしながらもしっかりセッティングを行って…。
彼女は案外構えも様になっている… 本人が思う程には、向いてない事もないのかもしれないと思いつつ）

（彼女に同意するように、頷いて）

（真剣な表情、そして移り変わる不敵な笑顔…
両方を見守り、そんな考えを祝福するかの様な笑みを向ける）

（ニヤリと口角を上げる。結局の所、物好きなのだろう… お互いに。
一見して見えなくても似通う部分は、やはりあるのかも知れない）

（自信なさげな彼女を、励ますように…）

（「もう少しちゃんと助けられれば…」 その思いから、少し困り顔…
彼女なら、何とかするだろうが…）

（ニッとやはり嬉しそうに、笑い返した。その時には、奢るのもやぶさかではない）

（それは十分に感じ取っている。一言返し、含み笑いをしている）

（さりげなく…？ というレベルではないが、マスターの側も持ち上げて。
個人的に尊敬出来る分だけ、彼女の事も外側から引き上げる事を試みた）

（所々表現に困りながらも、素直な感情を表現していくが…
まさかの、予想外の部分で疑問を抱かれた。それに、少し困惑しながら… 説明して逆に誤解を生まないか心配だ）

（そうではないと思いつつ、解っていても説明する際にはとても困惑だろうか？照れ？を覚えた。
視線を逸らし、咳払い… そして困った様な表情。
… 少なくとも、ベクトルを間違えればそんな態度が出てしまう程度の以下略）

（『サルヴァドール』… 自身の名乗る名の一部。
『救世主』の意味も持つ言葉であるが、到底そんな力はない。
それを内心悔やみながらも、冗談めかし軽く肩を竦め… 表情は明るく苦笑を浮かべている）

（そして、練習試合関連…）

（同じく、心底楽しんだという様子を余す事なく伝え…）

（PL：いつも通り長文になってしまいましたが…
適当に話を整理してもらっても、大丈夫ですからねー！？）

　ジャックは舌なめずりをした。

　ジャックは尻尾を振りながら空になった酒瓶を見遣った。

　シェリィの肩に飛び乗って、買出しに付き合う積りのようだ。

（うんうんと頷いている）

（元の世界で心配されているといわれればハッとして）

（入門試験の言葉には頷いて）

自分の服を見ながら半泣き。しかし、この世界に来てからずっと大切に着てるみたいだ。

恥ずかしさに耐えられなくなったのか、機械の手でそっと顔を覆った。

（無駄に耳ざとい少年）

（綺麗な所作で腰に下げた鞘から長剣を抜き放ち、片手で構えを取る）