世界漂流三十日目

◆◆この世界について◆◆
ついにこの世界に来て一月となった。
……前にも書いた気がするが、実際はもっと長いこと居る気がするが、気のせいだろう。


▽▽エンブリオについて▽▽
そろそろエンブリオについて再記録を始めようと思う。
○ウンディーネ
私がこの世界に来たときに、とある老人からゆずり受けた水のエンブリオである。
そもそも私は水との相性はそれなりに良い、と言う訳でもない。
狐型異族はそもそも火に纏わる話も見ずに纏わる話もあれば、食に纏わる話もあり、要は何でもありの種族である。
そんな種族であるからこそ、実のところ大抵のエンブリオと相性が良かったのではないかと考える。

今手元にある解析データの大本は全てこのウンディーネで取ったものである。
まぁ、最も長い付き合いであるが故に、多くのデータあるためでもあるが。

このエンブリオの特徴は攻撃と補助の両立であると言える。
単体と全体、回復に強化とまぁなんでもやれる。
器用貧乏とも言えるかもしれんが、まぁ勝手の分からんこの世界で最初にこれと契約出来たのはある意味私らしいのだろう。

今現在をも、他のエンブリオが手に入った後でも"ギフト"と呼ばれるエンブリオの隠れた力はかなり有用であると言える。
無論、他の、後に契約したエンブリオの方が各面で『強力』であるため、過大評価は出来んのだが