『IKEMEN細胞は』『あります！』

私は涙ながらに訴える。

「ふーん、28日と、29日のノートと、あと華もないみたいだけど」

『あります』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『不採用』

世間の風は厳しい、当たり前だ、メルンテーゼはギリシアではない
どちらかというと社畜以外は認めない環境だ、
そも、就職できるなら一揆なんぞしてるわけはない。

「はぁ・・・」

公園のベンチで昼食の白パンをむさぼりながら私は考える。
白パンうめぇ・・・。

この白パンはどこからきてどこへいくのか、私が白パンになった
夢をみてるのか白パンが私になった夢をみているのか、
そう、それはまるで蝶の夢、いや違うそうじゃない。

そも人を面接で叩き落としておいて
「貴女の今後のさらなるご躍進をご期待申しあげます。」
って文章はどうなのよ・・・・


「えーマジ無職！？」
「魔法少女が無職で許されるのは学生までだよねー」
「キャハハハハハハ」
「キモーイ」
私のソウルジェムからなんか聞こえてくる
社会にも出れない引きこもりが偉そうに人様の愛と平和を守るなんて
許されない、許されるわけもない、履歴書に魔法少女歴の記載は許されていないのだ

「せんぱーい、無職のせんぱーい」
「無職の魔法少女のせんぱいどこですかー！」

スピ子が大声で私を呼ぶ声が園内にこだまする
早くこの戦いに終止符を―――――