〜前回のあらすじ〜
「董琉さん」
「何だ、葵」
「ちょっと『きゃんっ』って言ってみてくださいよ」
「……いや、急に何事だ。と言うか言わないから」
「ほら、『きゃんっ、鎌の刃全然刺さらない！』とか『きゃんっ！全然皆の役に立てなかったー！』とか」
「仮にも契約主に……お前をキャンって言わすぞ」
「きゃーん（棒）、そんな怒らないで下さいよ」
「…………」（イラァッ
「ちなみに、今回コレで終わりです。本編とかありません」（現在21:45
「何だこの話ひっどいな！？」

（いつもの口元の薄い笑みはそのままながら、虫の居所が悪そうな、張り詰めた雰囲気をその全身に湛え。
　大鞄を引いていた手の片方をくい、と上げると同時――ずしん、と異形の巨大『人形』が、一歩を踏み出した）

　

――大きく柄を回しながら刃を消し、背面に収めた