■エクソシストの断片記録XXI
・聖遺物の子はどうやらキョンシーの札に興味があったらしい。
　死者を操る負の術故建をの対象だと思ったが少々違ったらしい。
　とはいえあくまで構造に興味を示した要な感はあるが。
　問題あがあってからでは遅いので後で一応使い先を見て機能制限をかけておく。
　本来の使い方に使うようなら容赦なく札は消去しよう。
　…多分また何かを作るための材料だろうから心配はいらないだろうが。

・そういえば少し聖遺物自体の持ち主の筋が判明してきた。
　確信はないがそうであったらなら一部の教会の人間からしたら面倒な品だろう。
　確証もない上に検証もしたりないが時期が来たら信頼できる筋に話すのも悪くない。
　あくまでごく僅かの信頼のける人物にのみだが。
　今は情報を渡す気も譲る気も無い。
　どっちにしろあの子は巻き込まれるのが目に見えている。
　面倒な問題は巻き込まれるのは一部の大人だけで十分である。

・力の方は精神力の方面にやや重電を置いてみる。
　精神力は直接倒す手段には遠いが開ければ不利になるのは目に見えている。
　攻撃が得意とは言えない自分にとってはそういう方のが有効だろう。

・一揆の方は良くも悪くも因縁のタイプのネクロマンサーとの戦い。
　名はラズロと言ったか、見た目は一端の司祭。
　だが、どう転んでも師達とは程遠い忌々しい術を使う人物だった。
　戦闘に関しては圧勝、と言ってもいいかもしれない。
　相性と言うものもあっただろうが思った以上に実力差があったらしい。
　ただ、ひとつだけ彼に謝っておこう。
　追い剥ぎに為るつもりはなかったが子供達の力を甘く見ていた。

・次は蛇と悪魔と妖精とバラエティーに富んだ敵らしい。
　妖精ブラウニーは興味対象な上、回復として魅力的だ。
　さて、どうやって切り抜けようか。

・その次は少々趣向を変えていつもの二人旅ではなく倍の数での戦闘予定となった。
　正直大人数の戦い方に慣れていない身で少々不安だ。
　だが、出来るだけの事はやるだけだ。

　　　　　　　【神父さんとの恋は始まる前に終わった】

　　　　　　※注：簡単にいうとギュス子さんの姉が怪談皿屋敷にでてくるお菊さんであり、
　　　　　　　ギュス子さんはお姉さんの巻き添えを食った形で亡くなっています。