万已楽が「ちょっと見ててくださいよー」と言うと
　万已楽の手甲のようなパーツが扇状に展開し、バリアのようなものを張った。これで守るらしい

ちょっと勢い込んでるのは、なにかしら感情移入するところがあったからのようです。

一足とびにはいかないと思いますが、と、付け加えて。
きびしい現実を見たような感じがしてため息を一つ。

誕生と同時に記憶にプリントされた、母親の記憶を再生してみる。

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母親「ねぇねぇ、わたしといっしょに子作りしない？　あなたとならきっととても強い仔が作れると思うの！」

父親「「いいぜ、てめェの相手をしてやってもいい。
　　　　……ただし、俺が飽きるまで、だ。ガキが出来ても責任を取るつもりは無ェ」

母親「あら、あなたは仔はいらないの？　まぁ素敵！
　　　　それならわたしたちの利害関係は完全に一致するじゃない！　とても嬉しいわ！！」

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ひとめぼれじゃないみたいです。
どんなやりとりだったかを、マイルドに説明しつつ。

ですから、お母さまのようなヒトとも付き合えたんだと思います、と、締めくくり。

むしろ部屋によくきてくれるので、好きなヒトに入ります、とちゃんと説明。
とても真面目な顔です。

女性はもちろん、問題外ですし、あまりいないですから・・・と、ため息一つ。

ほんのり焦げ目の付いたﾒﾝﾀｲをさらにとりわけ、輪切りにする。

一種の開き直りですよ、と苦笑を浮かべる。

（そう言えばつんつんと指先で額を突いて）

（そこまで言うと何故か言葉を切って肩を竦めた）

（ぴっと指を鼻先に突きつけて）

言いながらにやにやと詰め寄ってます。

ちゃんと考えて口にしないと、という箴言に対しカカカと笑い、