「えーっと…たしかこう……」

最近の戦いで出した火の玉。
クレーやカヤナには、狐火だとごまかしたけれど、実際はそうじゃないのは自分が一番よく分かっています。
さてさてこれは一体何なのか。感覚だけで再現しようと試行錯誤の毎日です。

「まんださんには何か分かりますかねー。ねえ？」

ひとりごとのようにそう呟くと、急に力を吸われるような感覚に襲われました。
目の前には小さな火がゆらゆら揺れ、徐々に大きく、そして何かの形を形成するかのように形を変えていきます。

「な、なんですかこれ…！？」

前までのそれとは異なる今回の火は、ある程度の大きさでその膨張をとめました。


　　……っと……聞……


何か声のようなものが聞こえ、聞き耳を立てまますが、それは音としてではなく…

（こいつ脳内に直接…じゃなかった）

「ええっと、なんて言ってるですかね、よく聞こえない…」


　　…やっと届いたか…　私はサラマンダー…貴様の中に存在するエンブリオだ


これは驚きました。
あの弱々しかった火も、まんださんだったのですか。
そして何より…

「まんださん喋れるならなんで今まで一言もしゃべらなかったんですか！」

今まで一度も答えてくれなかった、半身と呼んでもいい相手と言葉を交わしている。


　　…私の力をろくに引き出せなかったのは貴様のせいだろう…
　　…まあ近頃は大分マシになり、こうして意思も伝わるようになったようだが


まんださんが言うことには、まだまだ完全な力を出すことはできないけれど、少しの間なら生命力を糧にして、外に出ることができるというとのこと。
必要があれば、火に念じ力を込めるようにして、胸の奥を引きずり出すような感覚で呼び出すこと。
それからいくつかの小言を少々話しました。


　　…どうあがこうが、私は貴様の一部であることに変わりはないのだから、うまく使うように
　　…何もしないままで心中というのも、私とて不本意だからな

「はい、わかりましたまんださん！これからもよろしくですよ」

ぺこりと火の玉　もといまんださんに頭を下げました。


　　……ところでその「まんださん」というのは…

「なんですか、まんださん」

　　…いやできれば別の

「あ、まんださんはお腹とかは空かないんですか？」

　　…生命力が潤沢なら何も問題はない、いやそうじゃなくて

「おっ、そろそろ行きますか、まんださん」

　　…………

ボボボッと一瞬強く燃え上がると、まんださんはそのまま姿を消してしまいました。
元に戻ったようです。胸の奥にはまた同じ熱を感じます。
さあ、今日もがんばりましょう。足取りは軽やかに、山道を進みましょう。


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サラマンダーLv40達成につき話せるようになりました。

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　追い討ちをかけるかのように石鹸を取り出し
　コルリちゃんの髪をわしゃわしゃーっと洗い

　洗い流すためにもう一度放水
　おそらくコルリちゃんにとっては地獄のような時間が終了した

くわっと瞳を見開き、コルリの姿を見据える。

ため息ひとつ。
それから、何をされたのか、とその問いには。

結構アレな返答を返した。

カヤナは一瞬だけ寂しそうな顔をして、すぐにいつもの無表情に戻りました

興味はないけど主人が構ってもらえなくて寂しそうだったので仕方なく、というかんじで、カヤナはクレーの耳をふにふにしています

現れた火の粉が徐々に大きく燃え上がり、蜥蜴の形が浮かび上がる。

何かイケナイ材料で作られてるかも！

落ち込む。