ある日のこと。エメリーとエリックの母親は、
彼らに昔話を聞かせた。

マリー＝ヤーンはスエトニア村出身の農家の娘だった。
ただ手の付けられない不良であり、非行を繰り返しては
村人を困らせていた。
それがもう少しで終わろうとしている時だった。
村に旅の劇団がやって来て、その芝居を見て感動したマリーは、
そこで働く決意をした。家はほぼ黙って出てきたようなものだった。
団長はマリーの才能に目をつけ、彼女を衣装係として雇った。

『ユージェニー』

〜終幕〜

領民が、ユージェニーを化け物と罵る。
ユージェニーは堪えられなくなり、とうとう正体を現す。
（蛇の衣装替え）
ユージェニー「これが私の本当の姿。我が夫よ。あの時、あなたに倒された山の大蛇。
彼が、私の父親です。私はひそかに、あなたに復讐を誓いました。
かつては人間の姿に紛れ、いつ、毒の牙を剥いてやろうかとばかり考えていました。
しかし、今は違います。あなたという夫は私を愛し続けてくれました。
たくさんの子どもたちにも恵まれました。ですが、私の正体は広く知られてしまいました。
もはや、人の住むところには居られない…」
騎士は妻、ユージェニーの名を叫ぶ。
ユージェニーの身体は溶けたように消え失せる。
ナレーション「ユージェニーは消えた。だが、彼女の末の息子が、のちに素晴らしい国王となった」

（ジーヴに本を朗読してもらっている）

聞いているだけなのに騒がしい！

蚤、毛糸玉に潜ってごそごそごそ

毛糸玉が…何かに目覚めた！

猫、動く毛糸玉(?)に大喜び。遊び続行。
優雅なティータイムに君は、ノミブリオによって新たなるエンブリオが発生した瞬間を目撃できたかもしれない。

ラムタックルと少女がぶつかり合い、それぞれ後方にはじけ飛んだ。

そう言うと少女はバスケットの中から取り出したさつまいもの蒸しパンケーキをラムタックルに差し出した。

少女は去って行った。

妖精は自然派、そして先住民等の原始的な衣装が好きなため感覚が違うのかもしれない。

めーこは近づいて、ジーヴが読んでいた本に興味を示した。

そう言い残すと、めーこは両手を広げて走り去っていった。

（中略）