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顔を出した私の目に移ったのは倒れ伏した男の姿と、それを見下ろす女の子の姿。
私と同年代にも見えるその子は特徴的な長い耳を垂らして無表情のまま転がる男を見つめたまま。

路地裏で会うにしては不思議な感覚に私の興味はとっくにその子に移っていた。

「ねえ……貴方、お名前はなんていうのっ？」

その子のぬいぐるみを持っていない手を取りながら笑いながら問いかける。
少し首を傾げながら目が合う。

「私は誣之之衣っていうの☆貴方もよくここで遊んでるの？」

きょとん、とした表情のまま口は動かない。
笑顔のまま私は手をとったまま。

『なまえ？名前、は―――




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そういった行為だとかについての認識がずれているのか、之衣に振られても
あまり恥じらう様子はない。

怒ったふりをしてごまかそうとしているようだ。

澄ました顔して、ふるえごえ。

馬鹿の基準はテスト0点。某メガネの少年基準でしょうか。

小1には裸への羞恥心とかはあんまりないのです。

ホカホカのカレーライスをどこからか取り出した！

何やら怪しげな少女に声をかけられ、振り向く

小さい、という言葉にぴくぴくと青筋が立っている。

不意に話しかけられて、二人は声のした方へ振り替えった。

金髪の少女は手にしていた鎌を軽く振った。
同時にふわり、と甘い香りがあたりに漂う。

とっさに耳を押さえてうずくまりながら上目遣いに見上げた。

少々不満げな様子を見せる。

殆ど反論になっていない気がする。
恐らく、それはシオン自身も感じていることだろう。

やや不機嫌そうなトガノを尻目に、シオンはただ不安そうな表情を浮かべていた。