〜　日曜チキレ劇場　〜
【　けっこんしてよ！ギュス子さん　】

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☆登場人物紹介☆

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【　第１３話　『　戦え！バイト戦士ちまりちゃん　』　】




扉を開けたら、そこには別世界が広がっていました。

ここは、冥土喫茶 『有楽飯庵』（うらめしあん）。異次元の扉で何処からでも行ける、憩いの妖怪メイド喫茶店です。
料理自慢のオーナーと、かわいい２人のメイドさんがいつでもお客様をお待ちしております。


さて、だいぶ時間が空いてしまったので自分自身が思いだす為に、ちょっと詳しく前回のあらすじ。

謎のＮＩＮＪＡ少女トキサメを激闘の末に撃退したギュス子さんたち。
破れたトキサメさんから、王城に繋がっていると思われる地下牢ルートを教わり、いよいよ王城へ突き進む・・・

と思われたのは一瞬のことで、実は砂地にアルミ缶を手に入れる為に出かけていたのでした。
道中、野生の神様やロボ子さんの協力を得て、ついに念願のアルミ缶に遭遇。見事にそのままゲットしたギュス子さんたち。

ついについに、放置していた王城攻略を始めようとした・・・ところだったんですが・・・。

本業はメイド喫茶営業であるチームうらめしあんは、一揆ばかりしているわけにはいかないのでありました。
一揆参加の理由はあくまで喫茶店の紹介ならびにお客様の呼び込み。

今日のように一揆の方で特段イベントがない時や、お客様のご予約が多いときにはお店がメインなのです。
ただ今後、一揆の進行が拡大するにつれ、一揆スケジュールとお店の多忙時期が重なってしまうことが考えられ、
それに備える為に、臨時バイトを雇うことが決まったのでした。

で、奇しくもギュス子さんが一揆疲れでダレきっている今日が、そのバイトさんの初日だったのです。

今日来てくれた新人バイトさん。名前は、梔羽　稍鋺(くちなわ ちまり)　ちゃん。以下ちまりちゃんです。

彼女もどうやら一揆の参加者の一人のようで、ギュス子さんとはその縁で知り合いになったそうです。
なんでも彼女の出自は妖怪と人間のハーフだそうで、交流する切っ掛けも同じ妖怪繋がりで気が合ったからとかなんとか。

人間世界では何かと肩身が狭い妖怪の身分、協力できるところはしましょうという助け合いの精神だそうで。


自己紹介を簡単に済ませた後は、お客さんで立てこまないうちにと早速実地指導に入ります。

簡単なレクチャーは（一応の）ホールチーフであるギュス子さんが説明し、詳しくは猫ちゃんがそれを教えます。
幸い彼女の方もどうやらサービス業に適性があったようで、特に大きな失敗もなくこなしていきました。

これなら後は猫ちゃんに任せても大丈夫と判断し、ギュス子さんは ”お客様”　であるイケメンさんへの接客に戻りました。

お客様の視点から見たイケメンさんの判定は概ね良好でした。

ただひとつだけ気になるところがあったようです。

そうなのです。イケメンさんが感じた唯一の懸念、それはちまりちゃんの見た目なのでした。

身長といい体型といい、ちまりちゃんの外見年齢はどう見ても１０歳の少女のそれと変わりありません。
このまま働かせたら小学生に無理矢理メイド服を着せて労役を強いるという構図に取られかねないのです。

実際のところは、妖怪のハーフ、半妖である影響で人間よりも外見の老化スピードが遅いというだけなのですが
人間界の常識ではそんな理由が通じるはずもなく、労基署につっこまれたらどうみてもアウトです。

しかしそんなことよりも、真っ先にこの問題に食い付いたのが、当のちまりちゃんでした。

先程までテーブル席の奥でふきんがけをしていたのが、圧倒的な速度でギュス子さんたちに詰め寄ります。

妖怪には何かと生きづらいこの世の中です。
心の成長に伴わない身体発達の遅れ、そのせいでつらい思いもしたことも少なくないのかもしれません。

だからこそ言われたくない言葉が彼女にもあったのでしょうか。

だからこそ何とか訂正したかったのかもしれません。

その後、このメイド喫茶で行われたことを、ここの場で説明するにはどうやら字数が足りなくなってしまったようです。（本当です。）

残念、誠に残念です。



・・・色々あってちまりちゃんは無事、うらめしあんの臨時バイト要員として皆から認められたそうです。


本当に、本当によかったです。


でも、残念です。

つづく。


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　　　　　　　【大勝利！でも次も強敵が待っているようで・・・】

アルパカジョークは衝撃でスルーされたようだ。

【袖事情】

そう言うと袖からごろごろ色んなものを出しはじめる。

スポスポ音をたてて出したものが飲み込まれていった。

そういうと袖を外してずいっと近づけた。

【じゃあ店員さんも…？】