すっかり寒くなってきた。
みんなが風邪、ひかないように…
そういうごはん、考えないと。
ごはん係って、色々知っておかないといけないんだね。
うたは…知らない事、多いな。


今日の献立。
たまごとイチゴジャムのロールサンド。
ロールサンド、っていうのを作ってみた。
中身はゆでたまごをつぶしたのとマヨを合えたたまごサラダと
イチゴジャムの2種類。
くるくる巻くの、楽しかった。


明日の献立の予定。新米がきた。
●お米を炊くときの水加減は 1D3 = 1 ( 1 ) 。
（1）多め（2）普通（3）少なめ
●おかずは 1D3 = 3 ( 3 ) 。
（1）たまご（2）魚（3）お肉
●ごはんのおともは 1D3 = 1 ( 1 ) 。
（1）昆布の佃煮（2）納豆（3）梅干

自分と同じくらいの―――
否、自分よりも少し、大人しそうなその少女を、
怪訝な顔で見つめる金髪の少女。

襲い掛かってくる気配はないが、しかし同時に、
この娘も同じ目に遭ってしまうのではないだろうか、などと。
名も知らぬ少女に対して、不安を覚えていた。
それは、先ほどの自分自身を重ねているのかもしれない。

先ほどの――忘れもしない、身も凍りつくような惨劇。
怪我をしていないわけではなかったが、
無我夢中で、自身の応急処置をしたことは記憶に新しい。

差し出されたおにぎりの包みを解くと、うっすらと竹の香りが鼻をくすぐる。
真っ白な、しかし歪な形のおにぎりが三つ顔を出す。
白く輝くご飯を見ると、すかさず胃が空腹を訴え、口内に唾が滲む。
…そこで初めて、自分は空腹であるということに気がついた。

じっとおにぎりを見つめる少女の横から、指差しで中身の具を紹介される。
外見からはわからないが、全て中身は違うらしい。

おずおずと、一番左の――たしか、ねぎみそ、と言っていた――
おにぎりを持ち上げる。
力加減を間違えれば、ポロリ、と崩れそうなおにぎりを、
躊躇いながら一口、かじる。

むぐむぐ、と小さく口を動かして、ごくりとのみ込んでから、
こちらを見つめている少女をチラリと見やる。

味噌、という東の国の調味料を口にする機会も少なかった彼女にとっては、
未知の味…といっても良いねぎみそであったが。

そういいながら、二口、三口――と、手にしていたおにぎりを口に運ぶ。
可愛くない悪態をつきながら、
しかし彼女にとってそのおにぎりは、この上ないご馳走だった。

髪を飾る簪に手をやり、スッと抜いていく。