『千切れた』

途切れた、と云うべきか

どうするんですか

如何するも何も。俺は『生きて』さえ居れば善い

気懸りなのは――恐らく。之は他者からの干渉

彼奴の意志ならば、其れも受け容れよう

だが。そうでなければ――

冗談じゃない

彼女には取り戻してもらわないと

死ねないじゃないか

ただいま！

ごめんね、ちょっと先に行って、邪魔なのをどかしてきた……って

みんなも遭って……倒せてたんだね

アイツには別の命令を与えておいた。じきに……そら、戻ってきたぞ

シセ、おかえり

はい。ええと、こういうものですね。

これも、これも……全部飴でできているんです。御弁当じゃなくて、飴。

随分と警戒されたけぇ……。仲良くなれるか、不安だったんよな。
甘い物が好きな子で良かった。

悪代官に献上するものは、本当は食べ物じゃないんですよ。
「黄金色の御菓子」とは言われますが、あれは比喩というか隠語といいますか。本当は御金の事を指します。
僕の国では、昔々、まとまった御金は楕円形をした金色のものだったんです。だから、“御菓子”と称して周囲を騙して悪代官に持って行ったりできたんですよ。
君の世界の話では……何か、こう、色々捻じれて伝わっているような気がします。

どうか顔を上げて下さい。僕の方が申し訳なくなってしまいます。

僕、ですか？

そうですね……。僕は、「あんころ餅」が好き、ですかね。
餡が入った、少し平たい餅です。

魔法で科学というより、科学技術で作られたものに、「魔法」と名前をつけたに過ぎませんよ。
屹度、君が思い描くような魔法とは違います。
あくまで名称です。

そですねえ、ちょっと勿体無かったかもです。

でも見ようとすると結構大変だったし、一度は戻らなきゃですけど、見ることはないだろなあ……。

って戻る方法もあるんですか。
でも、らしいってことは、あまり手続きを使って行ったことはないんですか？

……、よしよし

やっぱり、綺麗だった

シセの瞳、綺麗だなって思ってたんだ。
ね、シセ。頑張らなくてもシセには良いところが沢山あるよ。

ちゃんと知ってるし、認めてる。
役に立たないなら要らないなんてことないんだ。

周りは知らないけど、僕はそう思ってるから。
だからせめて、僕の前ではそういう風に考えないでね。

なんだろう、これ

さ、行こうか

さあ！かかってきなさいな！

行くぞ、お前達

ヒャヒャヒャッ！！来たぜ来たぜぇぇオモチャがよおォォッ！！

貴方が望むのならば・・・・・

ヒャヒャヒャッ！！来たぜ来たぜぇぇオモチャがよおォォッ！！

貴方が望むのならば・・・・・

大丈夫？怪我、今治すから

ばっちりね！

脆いものだ。いや、計り損ねただけか

行こっか

こっちは何があるかしら

行こうか

あっ！

なんかみっけ！

リボン……？