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儂の前に小娘が立ちはだかる。
立ちはだかるというのは正しい表現ではないか。ふらりと現れたと言うべきか。
そいつはくすくすと笑いながら儂に対して無遠慮に品定めをするような視線を送ってくる。

「何用ぞ。儂を殺しにでも来たか。」

『うふふ♪そんな物騒な事しにきたわけではありませんわ♪』

「ならば何故餓鬼がここにいる。」

『餓鬼だなんて酷いですわ♪これでもちゃんとした女性ですのに♪』

「ふん。貴様になぞ興味はない。さっさと失せるなり儂の腹に収まるなり選べ。」

『帰るのも食べられてしまうのも困りますわ♪私が貴方に興味があって来たのですもの♪』

「興味……だと？」

『ええ♪』

そのまま小娘の口が饒舌に語り出す。
儂の噂を聞きつけたのか事細かに有ること無いことを、訂正する気も起きないが。
そして何をしにきたのか。

「……くくっ。小娘、正気か？いや、正気ではないな。」

『酷いですわ♪正気でなければわざわざ会いに来て説明なんてしませんもの♪』

「くっくっく……面白い、面白いな娘。良かろう。儂も暇をしておる。愉しませてみるがいい。」

『愉しませる、は間違いですわね♪私にも愉しませてくれないと困りますわ♪』

「ふはは！！そのまま事切れた時は儂の腹に収めてやる。憂いなく愉しめば良い。」

『……♪』

小娘に似つかわしくない笑顔をひとつくすり、と見せると羽織ったフードを脱いでいく。
そのままはらり、はらりと衣擦れの音を立て

……
…。



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\勘違いがレベルアップした！／

特に嫌がる様子はない。
呼ばれ方にはこだわらないようだ。

要は、実戦と銃に慣れるためのものだったようだ。