一緒に行動していた人たちと別れました。
こっちでの生活にも大方慣れてきたから、これから一人で行動してもきっと大丈夫。

森で出会った魔物（？）も手強かったから、一旦、広庭の方へ戻ってきちゃった。
しばらくはこのまま体勢を整えていくつもり。
弓とか、服とか、もう少し頑丈そうなものが新しく欲しいところだし、
今度こそ、勝てるようにがんばろう！

　漏れでるアマリアの独白に、ポポロは少しおかしそうに微笑んで、

　タンポポ荘に壁面に手を伸ばすと、
　触れることなく壁の中に"ずぶずぶ"と腕が埋まっていく。

　もう片方の手で指をぱちんと鳴らすと、目の前の一部が花柄の壁になる。
　埋まっていた腕を戻し、まるでおもちゃを自慢するような子供のような笑みを浮かべる。

　クロエは練習試合と聞いて、わくわくしているようだ。

冗談めかした風に手振りを交えて大仰にそう言うが、
表情が相変わらず無表情なので、
冗談か少し判り難い所がある

右手人差し指を口元に当てて、熟考していたユキシロはアマリアに気付かない
ミケの毛は生まれたての子猫の産毛で、ふわふわしている
喉をそっと撫でると目を細めて顎を上にあげ、アマリアが持ち上げようとすると……

顔をくしゃっとさせて、
赤い頬に涙をためた目でアマリアを見つめ、
両手で押しのけようとする
降って湧いたように出てきた感情や感触に、
困惑したような表情を浮かべて

――そのままミケを持ち上げてしまえば、感情が溢れ出てしまいそうな危うさがある