さてはて、今度は砂漠に参りました。
私、暑いのは苦手でございます。
なんせ、日本でも夏は基本的にクーラーの下で快適に過ごすのが常でしたからね。

というわけで、皆様には先にいってもらって、私砂漠に入ってからはパラソル（持参）を組み立てては、休憩しつつ進んでおりました。
何やら皆様前の方から白い目で私を見ながら話し合っているようですが、こればかりは致し方ありません。

と、そこへリリア様が一人駆け戻ってきました。
さすがに文句の一つや二つが来るかと構えていると…

アクセサリーを買うから金をよこせと言われました。竹槍を突き付けて。

これはまさか、さすがに愛想を尽かした皆様が私のことを身ぐるみはがして砂漠にほっぽりだそうとしているのでは。
咄嗟のことに身が凍る私。

いやそんなはずがない、皆様は仲間なんです。
これまでも、そしてこれからも手と手を取り合う絆の強い仲間。
きっと私の勘違いです。

とりあえず、手持ちがないと言ったら、これからお金が入ったらすぐに渡せと言われました。

ほっぽり出すどころか、私金ヅル？
いや、これは新手のカツアゲでございます。
困った、ここには警察がいるのでしょうか、いやいるわけがない。

これはやはり、どうにか立場を変えなくてはなりませんね。
とりあえず、パラソルはしまっておきましょう。

いやはや、険しい道中になりそうです。


追記：
リリア様のカツアゲ事件は、やっぱり私の勘違いでした。
これからの冒険に必要な道具を買うのに必要だったようです。
私ったら、先走ってしまって、ドジですね。まったく。

それでもかなりの汗をかきながら、黙って後ろを付いて行っている