［基本］OK.　［戦闘］OK.　

男が、ボクにそう声を掛けた。




まだだ。


まだ、まだまだ、全然、済ませていない。








図書室で出会った、初めての友達のルイクン。



アーテルパイセンには、まだジュースを奢れていないし、

セツナパイセンにも、優勝報告ができていない。


優勝報告と言えば、あの勝利は皇木クンのお陰でもあったなぁ！
部活のコト、あとは任せたぜ～～！






ルネパイセンと、まだまだ怪異を巡って島中を駆け回りたいし、

あの憎きしぃらちゃんに、まだ一矢報いれていない。






……キバクンは、今頃どうしているかな。そうだ、ヤギクンだって、

あんな風だけど、きっとまだ、心のどこかで……



さくクンは……まだ、女装してるんだろうか？彼女……彼の配信、

結構好きだったし、また、いろんなところを回りたいな。



そういえば、寺田クンは今、どうしてるんだろ。



アンジニティのみんな、向こうに戻ったら、B研立ててね。ぜったい。

蟹も用意してくれたら、すごくうれしい……






御曹院パイセンは、あのままクールに学校を去ってから、

まだ挨拶できてないなぁ。今度、通院した時に、こっそり挨拶しようと思ってたのに。





産石ちゃんに、それからアイちゃんと……もっとお料理対決して、おいしいもの

……たまには、おいしくないものだって、食べてあげようじゃあないか。


産石ちゃんといえば、銭田クンは、ボクが渡した二抹ちゃん、まだ大切にしてるかな？

二人のコト、ちゃんと見守ってくれよぉ。





それから、会長に副カイチョ、ゆめちちゃんに菫ちゃん、匂宮パイセンに……





他校のみんなとも、まだまだお話ししたかった。



南クン、十神ちゃん、刀崎ちゃん、そして小っちゃくて怖いアヤシバちゃん……



右鞠ちゃんがしてくれたネイル、あれからボクも独学でまねて
良い感じにできるようになったんだよ。……まあ、載せるだけなんだけど……



















きっと、皆、大きくなって。

ボクのことなんて、すぐに忘れちゃうだろうけれど。







……それでいい。








笹塚一抹（ボク）は、確かに生きていたんだって。


ほんの少しでも、思えてもらえたのなら。

それだけで。───


















これから死ぬというのに、恐怖心はすっかりなかった。

ただ、皆と、長い間、離れ離れになる一抹の寂しさは、胸に去来したけれど。






あれだけ憬れた"死"の光景を前に、いつしかボクは眠りにつく前の、

身体全体がゆらゆらと揺れる感覚を想起した。








口が、自然に開いた。

ENo.27 虚仮神仏 とのやりとり


ENo.94 真柄 とのやりとり


ENo.392 モロバ とのやりとり


ENo.448 スターシャ とのやりとり


ENo.499 ヒバリ とのやりとり


ENo.709 隼田院 とのやりとり

特に何もしませんでした。