［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

白い空間。
目の前の男は、
片膝を立て、その膝をきゅっと抱くように座っている。

俯くとはらりと落ちてくる髪を耳にかけるその仕草と
緩く微笑む表情からは
何も感じられなかった。

距離を取るようにして自身も腰を下ろすと
「もっとこっちにきなよ」
と笑いかけ、おいでおいでと手招きをする。

「僕はチュイともっと話がしたいよ」


この男はすべて知っている上でこんな戯言を吐いてくる。
チュイという人間が、これまでどういう経緯を経て
誰と出会い、誰と話し、何を築きあげていったのか。
誰を騙し、誰を欺き、どう偽物を築きあげていったのか。
其れさえ彼にとってはどうでもいいことであり、
享楽の一つにしか過ぎないことなのである。


「パパ」
「ん？」

少女は顔をあげ、彼を真っすぐ見つめながら尋ねる。
男も顔をあげ、少女を見据えた。
はらりと落ちる髪の毛を、今度はかき上げることはなくそのまま、真っすぐ。

「どうしてパパは、ママやチュイに痛いことをするの？」
「パパは――　チュイ達が嫌いなの？」

何故だかわからない。
憎くて憎くてしょうがない。
許すことなんてきっとない。
目の前の男のせいでママがいなくなった。
自分だけで生きていくしかなくなった。
優しい人たちにつけいることでしか
自身の世界を形成することができなくなった。

なのになぜだかわからない。
心のどこかで
「そんなことないよ」と
そう彼に言ってほしかった。
「好きだよ」と
彼に言ってほしかった。
それが嘘でもいいのだ。
この世に生をうけるきっかけとなった
パパやママに
ほんの一瞬でも愛されることがあったのなら
それだけですべて報われるような気がしたのだ。




「そんなことないよ」
「だってぼくは」
















『何も君たちに感じてないから』























目の前の男は
光を失った少女に手を伸ばし
そのまま緩く抱きしめた。

「さあ、チュイ、忘れさせておくれよ」

異能は『忘却』
これを使えば、男にとってすべてなかったことになる。

「僕もそろそろ、誰かに憑りついて生きるのが辛いんだ」
「そして、君が創った世界で、君は生きていけばいい。」
「そもそも僕に、愛とか、慈しみとか、そんな感情、なかったんだ。」
「君のママの幸せも、君の幸せも、そんなこと」
「僕にとってはどうでもいいことだったんだよ」
「いや、違うな、きっとどこかで生きることがどうでもいいことになったんだ。」
「ただ、消えるのが怖かっただけなんだ。」


つらつらと何かを呟き続ける男の表情が、少し強張った気がした。
彼にとって何もない、本当にそんな世界だったのか。
それは少し違ったのかもしれない。


「僕は…生には、固執してたのか？」
「なんで」
「なんで…」
























白い空間が一瞬で暗くなる。
そこに映し出される白く細い光。
まるで映写機のように、あるシーンを映し出した。












『ふふ、ねえ、あなた、赤ちゃんを抱っこするの下手じゃない？』
『え！そんなことないよ、ほら。』
『チュイがいい子なのよね。パパの危なっかしい抱っこでもちゃーんと眠ってるわ。』
きゅっと抱きしめた我が子の小さな手が、自身の人差し指を掴む。
頼りない力だけれど、そこから、「生きる」という生命の力を感じた。
大げさかもしれないけれど、どんなものにも代えがたい力。











「こんな、……」









男はそこで初めて気が付くのである。

何がきっかけなのか。
初めて、自分が、この少女と向き合ったことからか？

いざ去ろうという時になって初めて
自身も「生」に固執する理由があったのだということを。

何も感じないと言い放ったことが
実はそうではなかった事実を。

自身の憎しみや人に憑りつくこの力が全てだと思っていたのに
それが違っていたかもしれないという焦りを。










再び白い空間に戻る。
目の前の男の目からは
とめどなく涙が溢れている。

そこには確かに何の感情もないはずなのだ。

涙を止める術さえも
その男にはわからない。

ただただ溢れる液体をどうすればいいのか。
両手で顔を覆う男を目の前に
少女は立ち尽くすしかなかった。



【side:???//true world】

ItemNo.26 お野菜の肉巻き を食べました！
　体調が 2 回復！（11⇒13）
　今回の全戦闘において 器用15 幸運15 命脈15 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

時空LV を 5 DOWN。（LV40⇒35、+5CP、-5FP）
使役LV を 10 DOWN。（LV10⇒0、+10CP、-10FP）

武術LV を 20 UP！（LV0⇒20、-20CP）
装飾LV を 5 UP！（LV86⇒91、-5CP）

雪里(1373) により ItemNo.2 アンテナ に ItemNo.13 小判+1 を合成してもらい、魔力溢れる滑々なマッチ棒 に変化させました！
　⇒ 超絶合成！［ 1 4 4 = 9 ］不発！
　⇒ 魔力溢れる滑々なマッチ棒／素材：強さ30／［武器］放炎25(LV40)［防具］反火20(LV40)［装飾］舞炎20(LV40)

クゥ(1372) により ItemNo.9 向日葵麦わら に ItemNo.11 四葉 を付加してもらいました！
　⇒ 向日葵麦わら／防具：強さ545／［効果1］蘇生10 ［効果2］救命60 ［効果3］－

スーフェル(182) とカードを交換しました！

天牙雷光刃 （トールハンマー）


ウァレフォル を研究しました！（深度0⇒1）
ウァレフォル を研究しました！（深度1⇒2）
ウァレフォル を研究しました！（深度2⇒3）

ストライク を習得！
フロウライフ を習得！
エアブレイド を習得！
肉体変調耐性 を習得！
コンテイン を習得！
フィジカルブースター を習得！
チャージ を習得！
アクアブランド を習得！
パリィ を習得！
パワフルポーション を習得！
カウンター を習得！
フェイタルポイント を習得！
イレイザー を習得！
チャクラグラント を習得！
スカイディバイド を習得！
医食同源 を習得！
エスコート を習得！
応酬 を習得！
ハードブレイク を習得！
精神力 を習得！
エアスラッシュ を習得！
ドラスティックレメディ を習得！
覇気 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

クゥ(1372) は 四葉 を入手！
雪里(1373) は 壊れたコンテナ を入手！
チュイ(1519) は 壊れたコンテナ を入手！
チュイ(1519) は ものすごいお野菜 を入手！
雪里(1373) は 立派な毛 を入手！
クゥ(1372) は ものすごいお野菜 を入手！

クゥ(1372) に移動を委ねました。

マシカ区 G-8（道路）に移動！（体調13⇒12）
マシカ区 H-8（道路）に移動！（体調12⇒11）
マシカ区 I-8（森林）に移動！（体調11⇒10）
マシカ区 J-8（チェックポイント）に移動！（体調10⇒9）
マシカ区 J-7（森林）に移動！（体調9⇒8）

MISSION!!
マシカ区 J-8：チェックポイント《黒い渦》 が発生！
　　 - クゥ(1372) が経由した マシカ区 J-8：チェックポイント《黒い渦》
　　 - 雪里(1373) が経由した マシカ区 J-8：チェックポイント《黒い渦》
　　 - チュイ(1519) が経由した マシカ区 J-8：チェックポイント《黒い渦》

［792 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［433 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［464 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［201 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［399 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［326 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［267 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［197 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［117 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［147 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［152 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［310 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［49 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［225 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［106 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［110 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［112 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［56 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［88 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［81 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［16 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［45 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［92 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［100 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運
［21 / 100］ ―― 《線路》駆逐



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

星空が映る。

　

微かな波音と共に、弦楽器の優しい音色。

　

　

　

星空のなかに、黒い裂け目。

　

その裂け目にいくつもの小さな光の玉が吸い込まれてゆく。

　

　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。



再び現れる守護者。

　　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！