［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　

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暗い、海の底に沈んでいくような感覚。
フェデルタにはそれが何なのかよくわかっていた。命が尽きるその瞬間は何度味わっても、気分があまりよくない。

「……さん、おじさん」

真っ暗な世界のなかで声がする。
フェデルタは暗闇を揺蕩うのをやめてぴくりと耳を動かし自らを呼ぶ声を聞く。
そのおかげで、自らが未だに獣の姿だというのを認識する一人、眉根を寄せた。

「……フェデルタ、さん」

再び聞こえた声で方向を定めると、暗闇を歩き始める。声は断続的に聞こえてくるので、それに従うようにしばらく進むと、暗闇のなかに少年の姿が浮かび上がってきた。



金色の髪と、青空のような瞳を持つ少年は何処かどころではなく見覚えがある。
あれは、少年時代の自分だ。

「……誰だお前は」
「ご、ごめんなさい！ 話しをするためには、貴方の姿を借りるしかなくて」
「……」

子供の頃、とはいえ自分の顔をした者がしおらしく話している姿にフェデルタは嫌そうに目を細めた。
よく見ると、自分とは目の色が違う。そして、この少しおどおどした様子には覚えがある。

「“アレ”、か？」
「そうです。僕です。……普段の姿は話すことは出来なかったし、ネクターの繋がりは消えてしまったから……」

正体に気付いて貰えた少年は、安堵した様子で息を吐く。
ネクターで繋がり、力を同化させた精霊であれば確かに姿を似せる事も可能なのかもしれない。
今はその繋がりもないから、目の前の相手の意思はもう読めない。

「力を貸してくれて、ありがとうございました……おかげで、こうして話すこともできる」
「先に貸してくれたのはお前だろ。助かったのは俺の方だ……ありがとよ」
「……」

フェデルタの言葉にアレは照れ臭そうに俯いてしまうが、こうしている場合じゃない、と首を思い切り横にふって顔をあげた。

「……今、案内しますね」
「ああ、頼む」

ひとつ頷いて、アレはゆっくり歩き出した。



足跡が暗闇の中で浮かびあがると、フェデルタはゆっくりとその足跡を辿っていく。
フェデルタは今から何処へ案内されていくのか、言葉が無くとも理解している。
アレとネクターで繋がった際にわかったのは、グノウの魂が既に擦りきれてボロボロだということ。
その状態では、たとえ肉体が無事でも戻る事が出来ないということ。

（……魂を迎えには行くのは生者にゃ無理だ。一度死ぬしかない。そんなの、俺しか出来ねえって訳だ）

呪いは迦楼羅がどうにかする。肉体はスズヒコがどうにかする。良くできた役割分担だ、等と考えながらフェデルタは足跡を追う。

「ここです……ここから先は、僕はいけない」

前をいく足がぴたりと止まる。
相変わらず暗闇が続いているだけだったが、その先から流れる空気は明らかに“違う世界”を示している。

「……十分だよ。お前は先に戻ってろ。それと……俺が戻れるようにもしといてくれ」
「はい、よろしくお願いします」



深く頭を下げる少年時代の自分を一瞥して、フェデルタは先を進む。
暗闇がずしりと身体にまとわりついてくる。そこは既に、違う世界だ。
この場所に長く留まればそれだけ、肉体に戻る事が難しくなる。

「……」

まとわりつく闇を掻き分けた先に、従者の姿がおぼろげに見える。
フェデルタは、その姿に向けてゆっくりと口を開いた。

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909　グノウの日記に続いてます。　http://lisge.com/ib/k/now/r909.html

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カラン。

炎を宿したような色をしたガラス玉がハザマの地面を転がっていく。
小さな闇霊がそれを慌てておいかけていく。

「これはこれは、 死ぬかと思いましたねェ～」

ズボ、という音と共に瓦礫の下から現れたのは迦楼羅のエイドの一人ーーリムデレラだ。
ボロボロのドレスは軽くほこりを払うとまるで新品のドレスのように白く翻る。

「……ふむむ？ どうやら、ワタシがピヨってる間に色々進んだようですねェ！」

不死王の姿は無く、再開を喜ぶ主と従者の姿がある。おおよかった、と涙を拭うような仕草をしているリムデレラの足元に、ガラス玉がコツン、とぶつかる。

「おやおや、これは……ワタシがクリエイトしたものではないですねえ？ うーん、まるで炎を閉じ込めたような……」
「駄目ですよ、スカリムさん。返してあげないと」

じーっとガラス玉を見ていたリムデレラの隣に、彼女と同じように傷の癒えた姿のシツナが空からおりてきた。



「返す？」
「ほら」

シツナが地面を指差すと、足元にアレの姿がある。手を振って、ガラス玉を返して欲しいとアピールをしていた。
リムデレラはしゃがんで、地面に手にしていたガラス玉を優しくおいてみせる。

「はい、どうぞぉ！ こういうの、拾った人が一割もらえるんですよねぇ」

ニッ、と笑みを向けるが、織り混ぜたジョウダンを真に受けたアレは困った様子でガラス玉とリムデレラを交互に見た。

「困らせちゃいましたね」
「冗談ですよお？ それにしてもなんなんでしょう、コレ？」

つんつん、ガラス玉をつつきながらリムデレラは首を傾げる。アレは、こっちを見ろ、とアピールして、二人が視線を見せるとピョンピョンと動き始めた。
最初こそ首を傾げていた二人だが、やがてなんとなくその動きの意味を理解し始める。

「これに、火を……つけろ？」
「頷いてますねえ。アタリじゃないですか？」
「……困りましたね。ホストの頃ならまだしも、今の姿だと…………おや？」

シツナは困ったように眉を寄せていたが、ふと違和感に気が付き一度手を強く握って開いてみせる。

「わお。シツナさん、手品覚えたんですか」
「うーん。多分、この領域の主からですね。お見通しなら、もっとはやくくれたらいいのに」

シツナは苦笑しつつ手の中のライターを弄っている。火が問題なくつくのを確認すると、アレの方に視線を向けた。

「これでいいかい？」

シツナの言葉にアレはこくこく、と頷くと歩き出して辺りに何もない空間にガラス玉を置いた。

「折角なら、上手く行ったお祝いも兼ねて派手に行きましょう！ そーれ、クリエイト：マシンガン……の、火薬！」

リムデレラが指をパチン！と鳴らすと、ガラス玉の回りを囲むように地面に火薬が撒かれていく。
大丈夫なのか、とおろおろしているアレを尻目に、シツナは火のついたライターを火薬に向けて放り投げた。


ドォン！！！！



当然火薬は元気よく爆発する。そして、その爆発に反応するようにガラス玉から火柱が立った。

「おおー！たまや！」
「花火にしては大きすぎますけどねえ？」

火柱を見上げる二人と一匹。
火柱はしばらくするとしゅるしゅると力を失い収束し、人の姿をかたどるとそのまま弾けて消えていった。
そこに残ったのは、フェデルタの姿だ。

「火をつけろと言ったが、爆発させろとは言ってねえぞ！？」

フェデルタはぶつぶつと文句を言いながら自分の身体が焦げてないかを確認しつつ、足元に落ちている真っ黒に焦げたライターと、その隣で心配そうに見上げているアレを拾い上げた。

「ったく……まあいいや。これで全部元通りだ」

アレを頭の上において、グノウと迦楼羅の方を見せてやる。二人は派手な爆発音のおかげで、こちらを見ていたようだ。
その姿は、イバラシティで見ていた二人の姿と同じだった。

「ハッピーエンドってやつですかねぇ？」
「ワールドスワップ的にはなにも終わってませんけどね」
「野暮な事言うなよ」

シツナの冷静な言葉にフェデルタはため息を吐きながら煙草を取り出して咥える。
いつものように火をつけようと手を伸ばしたところで、そっとシツナに止められた。

「つけましょうか？」
「キープするボトルもねえのによくやるねえ」

軽口を叩きつつ、真っ黒焦げのライターを渡す。
カチン、とライターの蓋が開く。
ジャッ、と火打ち石が弾かれるとライターに火が付いた。
片手で風避けをつくりながら、シツナはフェデルタの煙草に火をつける。

「……一仕事やったあとの煙草はうめえや」



紫煙を吐きながらフェデルタはぽつりと呟いた。

ENo.847 四葉 とのやりとり


ENo.912 愛夢 とのやりとり


ENo.948 ロッテ とのやりとり

スズヒコ(244) に ItemNo.9 癒魔香【メディスパルフェム】 を手渡ししました。

ItemNo.1 毒魔香【ヴェーノ・パルフェム】 を使用しました！
　魔香のため、体調は回復しなかった。
　今回の全戦闘において 深手30 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

順(39) から 火龍の鱗 を受け取りました。

順(39) に ItemNo.23 地龍の鱗 を送付しました。

スズヒコ(244) から ライター を受け取りました。

ボルドール(1386) の持つ ItemNo.39 あの日の銛 に ItemNo.23 書類 を付加しました！
　⇒ 特質強化！効果3のLVが19増加！
迦楼羅(931) の持つ ItemNo.20 スケッチブック-虹のページ- に ItemNo.13 活力漲るクーポン券 を付加しました！
ItemNo.2 金のピアス に ItemNo.9 火龍の鱗 を付加しました！
　⇒ 金のピアス／装飾：強さ545／［効果1］火纏45 ［効果2］火纏45 ［効果3］－


スズネ(724) とカードを交換しました！

アルスマグナ （アルスマグナ）


エラト を研究しました！（深度2⇒3）
カペルスウェイト を研究しました！（深度0⇒1）
カペルスウェイト を研究しました！（深度1⇒2）
メルト を研究しました！（深度0⇒1）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

グノウ(909) は 立派な皮 を入手！
スズヒコ(244) は ものすごいお肉 を入手！
フェデルタ(165) は ものすごいお肉 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

迦楼羅(931) をパーティに勧誘しようとしましたが、相手が近くにいませんでした。
『ツクナミ区 K-2：チェックポイント《小集落》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - グノウ(909) の選択は ツクナミ区 K-2：チェックポイント《小集落》

MISSION!!
シモヨメ区 D-12：サンシャインビーチ を選択！
　　 - グノウ(909) の選択は シモヨメ区 D-12：サンシャインビーチ

［803 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［437 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［472 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［202 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［398 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［330 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［271 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［197 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［118 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［142 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［154 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［309 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［48 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［226 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［102 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［110 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［110 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［58 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［88 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［75 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［15 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［41 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［90 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［100 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運
［18 / 100］ ―― 《線路》駆逐



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

どこかの森のなか。

　





　

大きな木に寄り掛かり座る３人。

　













　

　







　

明るい声で話すふたり。




ふたりの手などを一瞥し、上を向き静かに息を吐く白南海。

　

　

　










　








そう言って立ち上がり、その場を去る白南海。

　












　

　

　

チャットが閉じられる――

サンシャインビーチ！

･･･という名も空しく、光のない暗いビーチが見える。

　

そんなビーチを活き活きと歩く、巨体。

　



こちらに気づいたのか、楽しそうに駆け寄ってくる！