私ね、いま、
私を破壊しているの。

私の頭にある
プラスチックの向こうが
わからないなら

その他を全部壊せばいい。











壊して、壊して

壊し続ける。

そうすれば

ざっくりでも輪郭が
見えてくるはず。

浮き出た形に、なんでもいいから
当てはめて、仮に決めてみるの。

だからってわけじゃないけど、『恋人をやめた』。　　　　　　　　　




おおよその別れがそうであるように、理由はひとつじゃない。　　　　


その話は機会があればいつかするけれど。　　　　　　　　　　　　　

いま一つだけ言えるとすれば、　　　　　　　　　　　　　　　　　　

あたしと同じぐらい大事なものを見つけてって。　　　　　　　　　　
ちゃんと言えたから。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

あたしは、いずれ死ぬ。不死のあなたより先に。　　　　　　　　　　


それは60年後かもしれないし、10年後かもしれないし、　　　　　　　
明日かもしれない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

あたしも、お兄ちゃんみたいに、突然死んじゃうかもしれない。　　　


「もたもたしてたら、死んじゃうよ」　　　　　　　　　　　　　　　




ずっと。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ずっとそう思って生きてる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　














それから私は、『その日』を仮に決めてみることにした。　　　　　　

決めてみるとさらに楽になった。　　　　　　　　　　　　　　　　　

死を楽しみにしているわけじゃなくて、　　　　　　　　　　　　　　

身辺整理をするわけでもなくて、　　　　　　　　　　　　　　　　　

締切が決まって、さあ何をしようかと　　　　　　　　　　　　　　　

優先順位をつけられるようになった感じ。　　　　　　　　　　　　　

ゴールや目標が可視化されたような感じ。　　　　　　　　　　　　　


次に、どうして死ぬのかを考えた。　　　　　　　　　　　　　　　　

色んな死因を考えたあとに、そもそも死じゃないのかもと思った。　　

意識不明、行方不明、旅行、引っ越し、退場、停止、消滅、消失。　　

消失？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

なぜだかいちばん近い気がした。　　　　　　　　　　　　　　　　　






そこでふと気がついた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




私はこんなに怖がりなのに、なぜ。　　　　　　　　　　　　　　　　

あの人が死ぬこと、あたしが死ぬこと、　　　　　　　　　　　　　　
不老不死になること、なれないこと、　　　　　　　　　　　　　　　
色んな死に方、別れ方、すべての可能性を考えて、　　　　　　　　　
怖がって、びびってばっかりなのに。　　　　　　　　　　　　　　　



どうして。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

どうして、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



自分が『侵略者』だって、今まで一度も思わなかったの？　　　　　　




なんで今まで考えもしなかったんだろう。　　　　　　　　　　　　　

今まで一度だって思わなかったことが――……、違和感。　　　　　　




もちろん、全然違うかもしれない。　　　　　　　　　　　　　　　　

確信はきっと、ずっと持てないままだ。　　　　　　　　　　　　　　

でも、この可能性の一つとして、引っ掛かりの一つとして。　　　　　

覚えておこう。きっとお守りの一つになる。　　　　　　　　　　　　






それで、大本に戻ろうか。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

私はこのまま死にたいか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

答えは、いいえ、だ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

▲	「トーコちゃん……？」 　あなただけに聴かせる優しい声が弱々しく響く。

	「連絡ありがとう。どうやってここに？ 　俺が探さなかったおかげ……？」 　“声” は不安げに揺れている。

	「あの……今から化け物が映るけど、俺本人だから。 　びっくりさせたらごめんね」

	次の瞬間、そこには悪魔のような大きなツノを生やした骨の化け物が静かに佇んであなたを見下ろしていた。 　本来の彼よりいくらか背が高いが、猫背気味で不安げに、片腕をもう片方の手で抱えている。 　服から覗く体のうちほとんどは異形の骨が剥き出しになっているが、顔の半分に彼の面影が残されていた。

	「異能が強化されて、こんなんなってて。 　大丈夫？怪我してない？ここは危ないところだよ。 　それに……このままじゃイバラはアンジニティってとこに……」 　そこまで話して、押し黙ってしまった。

	「……そうだ、ウチモさんには会ったかい？ 　あの人、俺とトーコちゃんにすごく親切にしてくれたんだ。 　ピンク髪の、トーコちゃんにそっくりのエルフのお姉さんだよ」

▲	ザザッ…ザ… 「アドバイス、ありがとうございます。 　拘束できそうなら拘束してみますね」 「わかりました。見た目が変わってても驚かないようにします。 　それでは、お元気で」 　　　　　……ザザーー

▲	ニアク 「……ああ。 　ああ、大丈夫、だ。 　またあとで」

	辛うじて搾り出された言葉を最後に、通信は途切れる。

▲	チャンディー 「……わ、これはビックリ！」

	チャンディー 「私はわかるけど、わたしはこっちのこと知らないから……。 あのときは、ありがとう。助かったヨ」

	チャンディー 「ここにいる私は"本当の私"からしたら、ものすごいバグなの。 だから一回決着はつけないと。」

	チャンディー 「私が消えれば、本当の私がどこかに生まれるわ。その時、またよろしくね。」

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三位四体 ENo.303 リーチェと明楽 ENo.315 トーコ ENo.1230 士円 ENo.1321 チャンディー

ハザマに生きるもの カマラサウルス シンデレラ ウシワカA ウシワカB

三位四体 ENo.303 リーチェと明楽 ENo.315 トーコ ENo.1230 士円 ENo.1321 チャンディー

カゲアソビ ENo.322 百華 ENo.582 ここね ENo.890 星を背負う影 ENo.951 アリスリアラ

15人の声が響いています。

三位四体 ENo.303 リーチェと明楽 ENo.315 トーコ ENo.1230 士円 ENo.1321 チャンディー

ハザマに生きるもの エウヘロプス エウヘロプス モモタロー エウヘロプス

456

111

三位四体 ENo.303 リーチェと明楽 ENo.315 トーコ ENo.1230 士円 ENo.1321 チャンディー

Remnants:nightmare ENo.19 翠眼の蛇 ENo.63 ポチ&リオット ENo.275 悪夢の残滓 ENo.339 アザトとパンドラ

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