［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

───見つけた。

－－－－－【Side　イバラシティ】－－－－－

「え？もう一度？えーと、まあ両親は健在ですよ」
「そこは大丈夫ね」
「あと、架空の妹がいて」
「……はい」
「それと僕を姉として扱う弟がいます。みんな仲良しですよ」
「……えーと」
この説明を聞くのは二度目であるが、頭が痛い。
何せ情報量が多いのだ。なぜただ実家の話を軽くしただけでこんなことになるのだろう。

「……聞いても良いかしら。あんまりよそ様の家庭の話を聞くのもどうかとは思うのだけれども」
「はい、大丈夫ですよ」
「その、架空の妹っていうのは」
「話すと長くなるんですが、妹がいたらしいんですよしっかり者の」
「居るの？」
「居ません」
「もはや意味が解らないのだけど、長くもないし」
「まあ、居ないものとして扱ってもらうと多分正しいです。仔細をお話しすると長いので」
結局『いないものとして扱う』という事はいる可能性があるのか？
仔細を告げられないという事は何かしらの事情が？
思案を巡らせ訝しげな顔をして続ける。

「……じゃあ、とりあえずそうさせてもらうわね。……二つ目」
「はい、これはそのままですよ、居ますし」
「居るのね」
「居ますし元気です」
「居るなら止しましょう。今度会ってみたい気もするけど」
「普通ですよ。良くできた弟です」
「良くできた弟は貴方を姉として扱わないと思うけど……。頭痛くなってきたわ」
こめかみを抑えてそう告げる。
そこに横やりを入れるように。

「なるほどー、あの凝りに凝り固まった身体はこうやってお兄さんが困らせるから作られていったんですね」
この部屋に似つかわしくない少女の声が会話に入り込む。

「……そう、笹子さん僕も実は気になってたんです。この子はなぜうちの執務室を縦横無尽に歩き回っているのか」
「そうね、なんでかしらね、気が付いたら普通に雑用頼んでたわ」
「あっ、ひっどーい、さっき説明したじゃないですかぁ、出勤したら店長ご指名貸し切りのお客さんが入っちゃって暇してたから顔を出してみたって」
不要書類をシュレッダーにかけながら少女が笑顔で答える。

「ダメですよダメダメ、ここは機密が満載な大人の仕事場なんですから。早くおかえり願いましょう。そうですよね、茅芽所長代理？」
「そうね……でも助かってるのよね、溜まった書類のシュレッダーとか資料のナンバリングとタグ付とかして貰えて」
「あ、他にも手伝えることあったら言ってください。あんまり難しいことはできないですけど職業体験？みたいなものだと思ってますので」
「ぐぬぬ……いや、でも僕だって、この子の倍の速度でシュレッダー掛けられますよ」
「ダメよ、倍の量突っ込むのは。詰まって結局遅くなるわ。それに貴方もすべきことがあるじゃない」
「そうですよー。まあ私も暇してるだけなのでお気になさらず。お二方が普段どういう姿勢でお仕事してるかとかも気になりますし」
「あぁ、さっきからやたら見られてると思ったらそういう事だったのね」
「そうそれ！それもです！気になって仕事が手に着かないんですよ、見られてると思うと！」
「むぅ、我侭さんですねお兄さん。……わかりました」
「わかってくれました？」
「はい、なるべく見ないようにあっちの隅っこでお仕事してます」
「えーと、あー、……笹子さん！」
「……悪いわね、この場に言葉を持ち合わせてないわ」
「やっぱり、あの時お店で感じた直感は間違いじゃなかったですよ。本当にもう」
時計の針が進む。

───

「あらかた片付きましたね」
パンパンと手をはたきながら少女が言う。
彼女が手を加えた箇所は床に資料は置かれておらず、机の上に書類は積まれておらず、ガジュマル君はより日の当たる場所へ動かされ、心なしかうれしそうに見える。

「……困ったわね、感謝の言葉しか出てこないわ」
物置と化していた主不在の所長席の見違えるような整頓に目を見張る。

「……困りましたね、所長の机の天板ってあんな色でしたっけ」
その景色の変わりように本来の部屋の住人である二人は困惑する。

「ダメですよ書類も疲れもため込むと一利なしです。……この様子だと、隣のお部屋とか、すごいんじゃないですか」
そう言って、研究室とプレートの掲げられた部屋を指さす。

「あーあの部屋は……」
「笹子さん、あの部屋はまずくないですか」
「そんなに不味いんですか？」
小首をかしげて少女が訪ねる。

「いや、あの部屋は一応機密室なのよ」
「まあ、今や厳重な物置ですけどね」
「それなら……お片付け……手伝いましょうか……？」
職員二人は腕を組み、うーん。と大きくうなる。
間違いなくチャンスであり、大きな懸念の片付くまたとない機会なのである。

「ちょっと、考える時間を頂戴」
「考えるまでもないですよ笹子さん、ダメに決まってます。ダメダメ」
「……でも、この状況で監査が来る方が不味くないかしら」
「…………っは、やめてくださいよ、急に監査なんて言葉を使うの。心臓止まるかと思ったじゃないですか」
その様子をクスクス笑いながら見ていた少女が口を開く。

「あの、別に答えは今日じゃなくていいので、また適当に声かけてもらえれば」
「……そうね、助かるわ。本当に、なんなら今日もものすごく助かったわ」
「そう言ってもらえると嬉しいです。じゃあまた、あ、お店のほうでも待ってますのでお越しくださーい」

そう言ってひらひらと手を振り、執務室を去って行った。
残された二人は顔を見合わせて、

「……参ったわね、助けられちゃったわ」
「そうですね。……なんでだろう、苦手だなぁと今日も強く思いました」
「悪い子じゃない……と思うのだけれども」
うーんと大きくうなって、

「わかりませんよ、産業スパイかもしれません。素性のわからない相手である以上、注意を払わなくては」
「……私としては、貴方の妹さんの方が素性がわからないと思うのだけれども」

そうして、何となく綺麗になった執務室を二人も後にする。
出ていく一瞬、研究室のプレートをしかと目にとどめて。

ENo.77 偽黒初 とのやりとり

ItemNo.30 微畏怖 を食べました！
　体調が 1 回復！（16⇒17）
　今回の全戦闘において 活力13 体力13 防御13 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

麺屋の龍人(1595) に ItemNo.7 朱の光焔 を送付しました。

呪術LV を 35 DOWN。（LV35⇒0、+35CP、-35FP）
具現LV を 15 DOWN。（LV28⇒13、+15CP、-15FP）
付加LV を 69 DOWN。（LV69⇒0、+69CP、-69FP）
料理LV を 46 DOWN。（LV99⇒53、+46CP、-46FP）

命術LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
自然LV を 40 UP！（LV0⇒40、-40CP）
百薬LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
解析LV を 5 UP！（LV35⇒40、-5CP）
武器LV を 80 UP！（LV0⇒80、-80CP）
防具LV を 40 UP！（LV0⇒40、-40CP）

偽黒初(77) により ItemNo.12 金の光焔 に ItemNo.18 不思議な牙 を合成実験してもらい、滑々なぶにゅぶにゅ に変化することが判明しました！
　⇒ 滑々なぶにゅぶにゅ／素材：強さ40／［武器］防狂35(LV75)［防具］放乱35(LV70)［装飾］耐災35(LV70)

偽黒初(77) により ItemNo.12 金の光焔 に ItemNo.24 何か柔らかい物体 を合成実験してもらい、滑々なぶにゅぶにゅ に変化することが判明しました！
　⇒ 滑々なぶにゅぶにゅ／素材：強さ40／［武器］防狂35(LV75)［防具］放乱35(LV70)［装飾］耐災35(LV70)

偽黒初(77) により ItemNo.12 金の光焔 に ItemNo.44 防汚白衣 を合成実験してもらおうとしましたが、LVが足りないようです。

オニキス(301) により ItemNo.1 謎の肉 から魔香『龍涎香』をつくってもらいました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 4 6 2 = 12 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 龍涎香／魔香：強さ100／［効果1］－ ［効果2］－ ［効果3］強撃14

狸谷まみな(544) とカードを交換しました！

放課後メジェドタイム （スペシャルタイム）


クリエイト：ホーネット を習得！
クリエイト：マナクリスタル を習得！
イリミネイト を習得！
再生 を習得！
ディスエンチャント を習得！
大崩壊 を習得！
ランドグラスプ を習得！
ランドスライド を習得！
☆レスレクシオン を習得！
☆アースクエイク を習得！
☆スレーン を習得！
☆コンキスタ を習得！
☆オアシス を習得！
☆ウェルフェア を習得！
☆明鏡止水 を習得！
☆ユグドラシル を習得！
☆ペレサ を習得！
☆反魂香 を習得！
☆宝珠作製 を習得！
☆肉球作製 を習得！
☆毒牙作製 を習得！
☆水衣作製 を習得！
☆地衣作製 を習得！
☆健食作製 を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが32増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

偽黒初(77) は ビー玉 を入手！
Dr.笹子(831) は ライター を入手！
麺屋の龍人(1595) は ライター を入手！
Dr.笹子(831) は アンテナ を入手！
偽黒初(77) は リフレクター を入手！
Dr.笹子(831) は 書類+1 を入手！

現在のパーティから離脱しました！

ツクナミ区 R-14（草原）に移動！（体調17⇒16）
ツクナミ区 R-15（道路）に移動！（体調16⇒15）
ツクナミ区 Q-15（道路）に移動！（体調15⇒14）
ツクナミ区 P-15（草原）に移動！（体調14⇒13）
チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

偽黒初(77) からパーティに勧誘されました！

『ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 偽黒初(77) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》
　　 - Dr.笹子(831) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》
　　 - 麺屋の龍人(1595) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》

MISSION!!
ツクナミ区 R-13：オオトラ が発生！
　　 - 偽黒初(77) が経由した ツクナミ区 R-13：オオトラ
　　 - Dr.笹子(831) が経由した ツクナミ区 R-13：オオトラ
　　 - 麺屋の龍人(1595) が経由した ツクナミ区 R-13：オオトラ

［807 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［438 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［477 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［198 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［406 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［326 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［265 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［191 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［116 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［145 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［149 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［307 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［47 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［210 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［92 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［106 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［96 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［46 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［81 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［71 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［11 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［24 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［54 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［10 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　









　

ヴゥ･･･ン･････

チャット画面に何かが新たに映し出される。

　




　

　

　

　　　『次のワールドスワップのロスト候補者は53名。

　　　　――必要数を達成。次の発動が決定されました。』

　

　

　




　






少女が現れる。

　






　






　






　




　




　

　

　

チャットから消えるアダムス。

　

　

　




　






白南海もチャットから消える。

　




　

　

　

チャットが閉じられる――

ホルモン焼きのお店、オオトラ。

明かりの灯るお店、香ばしい良い匂いも漂ってくる。

　



店から男が出てくる。

　

こちらを睨みつける･･･