［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　



いよいよ、本格的に冬と呼ぶべき季節が迫ってきていた。


今年の冬は例年と比べて早くに日本に上陸した様で、
まだ年を越していないというのにも関わらずに日によっては雲が厚く空を覆い、
ひらひらと白く小さな雪が舞う時もある程だったのだ。



あれからというもの、特別に何が起こると言う訳でもなく。
これまでと変わらず、叔父の手伝いをしながらこのタニモリの街で過ごしていた。

叔父の方も、あれから家の事や自分の事を口にしてはいない。
時折ふらりと何も告げずに出かける事こそあるけれど、
あの日の様に傷を負って帰宅する様な事はなく。

様子が変わってしまったという事も無く、ただただ、いつも通りだった。


先日の、週末に外出自粛を言いつけた時にも彼は家でおとなしく過ごした様だ。
男が外から帰った際には叔父は事務所で壱緒に構ってもらっているところだったりと、
こっそり抜け出している様子も、何かを隠している様子も無かった様に思う。


……結局、自分がこれ以上叔父を疑いたくなかったというのもあるけれど。


兎も角、そんな訳でこちらからも変にその話題を掘り返す事はせず。
けれどもその代わりに、己が常に密かに警戒心を抱き、周囲に気を配りつつ過ごす事で
叔父の安全を守ろうと務めていたのだった。





「やー、今朝はまた一段と冷え込んでるな……」


言いながら事務所までやってきた叔父は両手で身体を抱える様に擦りつつ縮こまっており、
自分よりもやや長身である筈の身体が小さく感じられたから不思議だ。
そんな叔父よりも一足先に事務所に来て暖房を入れておいたからか、
普段寒がりである筈の自分はというと、先と比べて温暖になりつつある室温に寒さは感じずにいられている。


「午後から雨だって話だったけど、もしかしたら雪になるかもしれないね」

「なるほど。
　どちらにせよ、もしかしたら今日は客人０のまま夜を迎える事になるかもなぁ……」

定位置の事務椅子に座りながら窓の外の空模様を見上げた叔父の口から、
納得した様子の呟きが零れ出ていた。その様子につられて、自身の視線も持ち上がる。


灰色は灰色でも、絵の具で混ぜた時に黒の比率の方がやや勝りそうな。そんな深い色。
一面には目に見えて分厚いと分かる程の雲が並んでいて、日の光をばっさり遮断してしまっていた。
……雨は嫌いではない、けれど。
こういった空を見上げる時に気持ちが上向きになってくれないのは、何故だろうか。


「…………」

気付いた時には、深い吐息が零れ出ていた。



これは叔父の予想通り、降り出す以前の問題で。

この狭い事務所で一日叔父と自分と二人で過ごす事になりそうだと、
早々に予見してしまっては肩を竦め。

自然と足が奥の棚へと向かい、
思考の隅で“今日も書類整理”なんて単語が浮上し始めた――矢先。







こん、こん――






規則正しい、鉄板を踏む音が二人の耳に届いた。




「……意外」



その呟きは、どちらから零れたものだっただろう。

お互いに同じ事を想像してしまっていただけに、
その足音の主の存在はあまりにも予想外で、つい興味がそちらへと向く。


平日で。
午前中で。
まだ年末と言う時期でもなくて。

ついでに言えば、悪天候一歩手前。



予想外の来訪者――ではあるけれど。

客商売と言う手前、その存在は有難いものだ。



次第に近づく足音にいつもの様に腰を上げるのは自分の方で、
ノックか、或いは何かしらの合図か。
あちら側から反応があれば男の方も応対する、そんないつもの事を行うつもりで。



扉の前に、辿り着く。



すると案の定、あちらから軽いノックの音が聞こえてきたから、






「……すみません、」



「預かり屋さんというのは、こちらでよろしいでしょうか」








次いで聞こえてきた男性の声に、一度ちらりと叔父の方へと目をやって。

一つの頷きを目にすると同時、こちらからも瞬きを一つ返し。




ドアノブへと手を伸ばし、



握り、


捻って、






開いた、先には――――

　　　　　ぶ

　　　　　　　　　　ツ　　　　　　　ン





























――それは、突然だった。





突発的に。何の前触れも無く。








俺の意識は、


俺の記憶は、


俺の時間は、







・・
そこで、途切れた。






























さあさあと、

心地よく静かに響く水の音。






……雨の音だろうか。















「―――、」






次に俺が目を覚ました時には、――見慣れた天井。



否、確かに見慣れてはいるけれど、此処にいる時にそう天井を目にする機会は無い。

預かり屋『夏梅』の、事務所。

体を起こして、そこで改めて自分が接客用のソファに横たわっていた事に気がついた。


「う……、」



足を床につける前に、立ち眩みに見舞われる。
けれども、怯んでいる暇等自分には内容に思えた。

寝起きだから頭が回らない等と言った問題では無い。
何が起こったのか未だに理解が出来ない。


けれど、

例え頭が混乱していても、



（何が起きた――？）



現状を確かめなければいけない気がしてならなかったのだ。




突如自分の時間が断片的に削られた様な妙な違和感とは対照に、
窓の外から届く生活音も、流れる空気もどこまでも“いつも通り”。


途切れる前と違う事と言えば、

“ついさっき”が数時間も前である事と、
既に太陽が頂点よりも下がり始めた位置に在る事。


そして、






「叔父さん……？」







つい先程までそこに居た筈の叔父の姿が、見えなくなっていた。



事務所内には、自分だけ。


どれだけ見回しても、

居住区の室内の方を確認しても。




ひとり。





















その日、その瞬間を境に。



叔父が、いなくなってしまったのだった。

ENo.153 十九号 とのやりとり


ENo.947 もも とのやりとり

十九号(153) から 匂辛夷 を手渡しされました。

ItemNo.40 白檀の塗香 を使用しました！
　魔香のため、体調は回復しなかった。
　今回の全戦闘において 回復40 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

ランメイ(892) に 150 PS 送付しました。

十九号(153) から 生命の宝石 を受け取りました。

十九号(153) に ItemNo.7 角閃石 を送付しました。

領域LV を 19 DOWN。（LV30⇒11、+19CP、-19FP）

自然LV を 10 UP！（LV30⇒40、-10CP）
幻術LV を 4 UP！（LV36⇒40、-4CP）
百薬LV を 10 UP！（LV30⇒40、-10CP）
料理LV を 5 UP！（LV67⇒72、-5CP）

ランメイ(892) の持つ ItemNo.6 藤 から聖衣『藤紫のジュストコール』を作製しました！
ナキドリ(516) の持つ ItemNo.27 生命の宝石 から聖衣『純情マフラー』を作製しました！

サキ(768) により ItemNo.22 匂辛夷 から装飾『白銀の指輪』を作製してもらいました！
　⇒ 白銀の指輪／装飾：強さ545／［効果1］体力50 ［効果2］－ ［効果3］－

ランメイ(892) により ItemNo.3 夕染めのミサンガ に ItemNo.17 朝凪の宝石 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 3 3 2 = 8 ］通常付加
　⇒ 夕染めのミサンガ／防具：強さ436／［効果1］耐疫40 ［効果2］回復30 ［効果3］－

ミスティ(647) とカードを交換しました！

血杯 （ハイドロラッシュ）


絶対領域 を研究しました！（深度0⇒1）
絶対領域 を研究しました！（深度1⇒2）
絶対領域 を研究しました！（深度2⇒3）

ルーク を習得！
水天一碧 を習得！
エトワール を習得！
マッドストーン を習得！
☆レスレクシオン を習得！
☆アースクエイク を習得！
☆インドラ を習得！
☆スレーン を習得！
☆オアシス を習得！
☆レライエ を習得！
☆ウェルフェア を習得！
☆ベヒル を習得！
☆ユグドラシル を習得！
☆アスクレピオス を習得！
☆水衣作製 を習得！
☆地衣作製 を習得！
☆健食作製 を習得！
☆初習得ボーナス：各FPが26増加した！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

枢木(296) は 書類 を入手！
十九号(153) は 書類 を入手！
十九号(153) は ぶにゅぶにゅ を入手！
十九号(153) は ぶにゅぶにゅ を入手！

次元タクシーに乗り タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》 に転送されました！


十九号(153) に移動を委ねました。

タニモリ区 C-12（森林）に移動！（体調30⇒29）
タニモリ区 C-13（森林）に移動！（体調29⇒28）
タニモリ区 C-14（森林）に移動！（体調28⇒27）
タニモリ区 C-15（山岳）に移動！（体調27⇒26）
タニモリ区 C-16（森林）に移動！（体調26⇒25）

採集はできませんでした。
　　 - 十九号(153) の選択は タニモリ区 C-11：チェックポイント《屋台》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 十九号(153) の選択は タニモリ区 J-13：タニモリ駅（ベースキャンプ外のため無効）

［807 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［438 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［477 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［198 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［406 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［326 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［265 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［191 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［116 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［145 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［149 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［307 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［47 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［210 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［92 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［106 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［96 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［46 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［81 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［71 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［11 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［100 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［24 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［54 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ
［10 / 100］ ―― 《白い渦》不幸
［100 / 100］ ―― 《黒い渦》不運



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　









　

ヴゥ･･･ン･････

チャット画面に何かが新たに映し出される。

　




　

　

　

　　　『次のワールドスワップのロスト候補者は53名。

　　　　――必要数を達成。次の発動が決定されました。』

　

　

　




　






少女が現れる。

　






　






　






　




　




　

　

　

チャットから消えるアダムス。

　

　

　




　






白南海もチャットから消える。

　




　

　

　

チャットが閉じられる――