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「さて……千客万来、休む暇なんかねぇってな。 あんたらも大変だろうが、避けて通れないと諦めてくれ」 |
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「……それじゃあ、ひとつ。試合うとしよう」 |

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「ここまで来たからには、引き下がらないよ。 ……やるからには俺も、徹底的にいかせてもらう」 |

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紫明 「進め進め、希望や願いを捻り潰してやろう!」 |

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遠目には、周囲と変わりない建造物があった。 電柱。看板。標識。街灯。ミラー。人影。 歪に組み合わさって、数を増やし――景色に溶け込みながら"敵"を取り囲む。 |

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がちん。煙草を噛み潰した。 |
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黒い月輪が煌めいた |
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地を、踏みしめる |
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覚悟は――とうに決まっている。 |
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「頭を使い続けると――と言えば、ここらで糖分が欲しくなるよな。 どうにもここは甘いものがないというか、癒しがないと言うか……」 |
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「……いや、まぁ。癒しについては今更なんだが」 |
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「ともあれベースキャンプだが休んでもいられないようだ。 糖分補給の件については、また後で話そうぜ」 |

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上空を黒い鴉が旋回している。 |

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街は生き物のようにうごめいて、 なにかの息遣いさえ感じさせる。 |

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その街は生きている。その街は街ではない。 あらゆる街を取り込んで自身の一部へと変えた、生物兵器だ。 |

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「そうだねぇ……言われてみればそろそろ恋しくなってくる頃合いだね。 何か甘い物が見つけられれば良いんだけど」 |
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「って……癒しが無いって、そんな事ないんじゃない? 折角壱緒と合流できたんだし、何なら抱っこしたまま戦っても良いんだよ?」 |
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「……と、それも含めて話は後でだね。――それじゃ、いこうか」 |


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「刺し穿つ」 |

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辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
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「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

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紫明 「悪くない」 |
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紫明 「悪くない」 |
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紫明 「人心地」 |
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紫明 「悪くない」 |
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枢木 「さて、今の内に……」 |
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枢木 「さぁて、やってやろうか」 |

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「しっかり見切れよ」 |

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「――次」 |
| 椿鬼のカード発動! |
| <響け怨嗟の残滓よ、根を張り天を穿つ白矛> <【金宿】白根の三日月奏> |
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辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
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「気をつけてって言ったのに……消毒、染みるからね!」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

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紫明 「人心地」 |
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紫明 「もう少し、」 |
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紫明 「もう少し、」 |
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枢木 「さぁて、やってやろうか」 |

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「おーい!こっちこっち!」 姿の見えない子供の、呼ぶ声だけが響く。 |
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枢木 「ほら、整えておこうか」 |
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「――“封印”ってのは、少し使い方を変えれば こう言う事も出来るんだよ」 |


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けたたましく警報機の音が暴れ回っている。 揺れる赤い光と熱が迫る。 |
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枢木 「ほら、整えておこうか」 |
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枢木 「……さて、」 |
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「どうもな」 |
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「その期待には応えねぇとな」 |
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「どうもな」 |
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枢木 「今の内に整えておこうか」 |
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「その期待には応えねぇとな」 |

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鉄をも切り裂く鋼の切先 |

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「起動修正。速度をあげる」 |
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ぱちんと火が爆ぜる |
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『そんなに飲んだらお腹こわすよ!』 『へーきだって!』 辺りに雨が降る。 しゅわしゅわと音を立て、辺りを溶かす酸の雨だ。 |

| 街喰らいのカード発動! |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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「遅い」 |
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枢木 「ほら、整えておこうか」 |
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枢木 「今の内に整えておこうか」 |
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「有難い」 |
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「有難い」 |
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「どうもな」 |
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「有難い」 |
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「その期待には応えねぇとな」 |

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「遅い」 |
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紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
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辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
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「気をつけてって言ったのに……消毒、染みるからね!」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

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紫明 「人心地」 |

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「少し仕込ませて貰う」 |
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「起動修正。速度をあげる」 |
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カンカンカンカン…… 地理を無視して設置された遮断器がデタラメに降りる。 |
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その向こうを行き交う人々。 そこだけに木漏れ日が差している。 |
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枢木 「何それ、節穴?」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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枢木 「さて、今の内に……」 |
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枢木 「……さて、」 |
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「どうもな」 |
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「自分の治療も忘れんなよ?」 |
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「その期待には応えねぇとな」 |
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枢木 「……さて、」 |
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「有難い」 |
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「どうもな」 |

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「起動修正。速度をあげる」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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「遅い」 |


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空間を断絶するような黒の一閃 |

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建造物が道路ごと、滑るように動く。 より効率的に、障害となるものを葬れる地形へ。 |
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枢木 「……さて、」 |
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「自分の治療も忘れんなよ?」 |
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「有難い」 |
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「自分の治療も忘れんなよ?」 |
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「自分の治療も忘れんなよ?」 |
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枢木 「くそっ」 |


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何人かのにぎやかな声が近づいてくる。 そこには幸せな日常があって、 それはただ、過去が再生されているだけなのだ。 |

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「いーれて!」 |
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空間を断絶するような黒の一閃 |

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「――次」 |
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「どこを見ている?」 |
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紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
![]() |
辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

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辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

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紫明 「悪くない」 |

| 十九号のカード発動! |
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――軽やかな足音とともに、一人の幼い少女の声が響く。 |
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『わたしたちと一緒に遊びましょ?』 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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「せーのっ!」 |
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「遅い」 |
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「遅い」 |
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「遅い」 |
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「――させるかよ」 |

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「自分の治療も忘れんなよ?」 |

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何人かのにぎやかな声が近づいてくる。 そこには幸せな日常があって、 それはただ、過去が再生されているだけなのだ。 |

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「いーれて!」 |
| 椿鬼のカード発動! |
![]() |
ミハル 「──お呼びでしょうか、侵略者さま。 オレの異能、どうぞ使いこなしてくださいね?」 |

![]() |
建造物が道路ごと、滑るように動く。 より効率的に、障害となるものを葬れる地形へ。 |
| 街喰らいのカード発動! |
![]() |
ミドリヤマ 「人間だって電気で動くのさ。ほら、こうして神経に流してあげれば……」 |
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『おかえり!』 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
「遅い」 |
![]() |
「つぎ!」 |
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枢木 「こういう時の為のこの力だ」 |

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「どうもな」 |
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「どうもな」 |
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「どうもな」 |
| 枢木のカード発動! |
![]() |
此処には居ない誰かの、小さく笑う声がした──… |

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「その期待には応えねぇとな」 |
![]() |
「有難い」 |

| 十九号のカード発動! |
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こがも 「飲め飲めー!」 |
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「――まだいける」 |
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「――まだいける」 |
![]() |
辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

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紫明 「人心地」 |
![]() |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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「どこを見ている?」 |
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「いーち!」 |
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「せーのっ!」 |
![]() |
「遅い」 |
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「つぎ!」 |
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紫明 「ちゃんと狙え、当たってないだろう」 |
![]() |
枢木 「だめ、無茶はさせられない」 |

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「有難い」 |
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「その期待には応えねぇとな」 |
![]() |
「自分の治療も忘れんなよ?」 |



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鉄をも切り裂く鋼の切先 |

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「――次」 |
![]() |
辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「気をつけてって言ったのに……消毒、染みるからね!」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

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紫明 「こんなでかい的外すのかお前は?」 |
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紫明 「人心地」 |
![]() |
「つぎ!」 |
![]() |
紫明 「もう少し、」 |
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「いーち!」 |
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紫明 「人心地」 |

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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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建造物が道路ごと、滑るように動く。 より効率的に、障害となるものを葬れる地形へ。 |
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「つぎ!」 |
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紫明 「もう少し、」 |
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「いーち!」 |
![]() |
「つぎ!」 |
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紫明 「悪くない」 |
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「いーち!」 |
![]() |
紫明 「ちゃんと狙え、当たってないだろう」 |
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枢木 「くそっ」 |


![]() |
「遅い」 |
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紫明 「なんだ、見えてるのか」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
「いーち!」 |
![]() |
「せーのっ!」 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
枢木 「だめ、無茶はさせられない」 |

![]() |
「その期待には応えねぇとな」 |
![]() |
「有難い」 |
![]() |
「有難い」 |

![]() |
鉄をも切り裂く鋼の切先 |

![]() |
「――次」 |
![]() |
辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

![]() |
紫明 「もう少し、」 |
![]() |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
「いーち!」 |
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「いーち!」 |
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「せーのっ!」 |
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「どこを見ている?」 |
![]() |
「遅い」 |
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枢木 「だめ、無茶はさせられない」 |

![]() |
「その期待には応えねぇとな」 |
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「どうもな」 |
![]() |
「自分の治療も忘れんなよ?」 |
![]() |
「自分の治療も忘れんなよ?」 |


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「起動修正。速度をあげる」 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
![]() |
建造物が道路ごと、滑るように動く。 より効率的に、障害となるものを葬れる地形へ。 |
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「せーのっ!」 |
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「どこを見ている?」 |
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「遅い」 |
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「遅い」 |
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「いーち!」 |
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「……はい!……今!」 |
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「いーち!」 |
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「……はい!……今!」 |
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「いーち!」 |
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紫明 「悪くない」 |

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鉄をも切り裂く鋼の切先 |

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「――次」 |
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辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

![]() |
紫明 「悪くない」 |
![]() |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
「いーち!」 |
![]() |
紫明 「もう少し、」 |
![]() |
枢木 「くそっ」 |


![]() |
空間を断絶するような黒の一閃 |

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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
建造物が道路ごと、滑るように動く。 より効率的に、障害となるものを葬れる地形へ。 |
![]() |
「つぎ!」 |
![]() |
「……はい!……今!」 |
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「いーち!」 |
![]() |
「つぎ!」 |
![]() |
紫明 「人心地」 |
![]() |
枢木 「こういう時の為のこの力だ」 |

![]() |
「その期待には応えねぇとな」 |
![]() |
「どうもな」 |
![]() |
「自分の治療も忘れんなよ?」 |

![]() |
鉄をも切り裂く鋼の切先 |

![]() |
辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

![]() |
紫明 「悪くない」 |
![]() |
紫明 「悪くない」 |
| 街喰らいのカード発動! |
![]() |
ミドリヤマ 「人間だって電気で動くのさ。ほら、こうして神経に流してあげれば……」 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
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「どこを見ている?」 |
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「どこを見ている?」 |
![]() |
「遅い」 |
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「どこを見ている?」 |
![]() |
「せーのっ!」 |
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「どこを見ている?」 |
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「どこを見ている?」 |
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枢木 「遅い」 |
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「いーち!」 |
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「いーち!」 |
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枢木 「さて、今の内に……」 |
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枢木 「だめ、無茶はさせられない」 |

![]() |
「その期待には応えねぇとな」 |
![]() |
「どうもな」 |
![]() |
「その期待には応えねぇとな」 |
![]() |
「自分の治療も忘れんなよ?」 |


![]() |
何人かのにぎやかな声が近づいてくる。 そこには幸せな日常があって、 それはただ、過去が再生されているだけなのだ。 |

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「いーれて!」 |
![]() |
「遅い」 |
![]() |
紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
| 椿鬼のカード発動! |
![]() |
ミハル 「──お呼びでしょうか、侵略者さま。 オレの異能、どうぞ使いこなしてくださいね?」 |

![]() |
紫明 「終わりか?」 |
![]() |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
「いーち!」 |
![]() |
「つぎ!」 |
![]() |
紫明 「人心地」 |
![]() |
紫明 「ちゃんと狙え、当たってないだろう」 |
![]() |
「……はい!……今!」 |
![]() |
枢木 「無理は禁物、でしょ」 |

![]() |
「自分の治療も忘れんなよ?」 |


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紫明 「ひとり。」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
「……はい!……今!」 |
![]() |
「いーち!」 |
![]() |
「つぎ!」 |
![]() |
紫明 「ちゃんと狙え、当たってないだろう」 |
![]() |
紫明 「悪くない」 |
![]() |
「いーち!」 |
![]() |
「……はい!……今!」 |
![]() |
「せーのっ!」 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
「遅い」 |
![]() |
「遅い」 |
![]() |
「遅い」 |
![]() |
枢木 「無理は禁物、でしょ」 |

![]() |
「その期待には応えねぇとな」 |
![]() |
枢木 「さて、今の内に……」 |
![]() |
枢木 「その痛み、俺が“預かって”あげよう」 |

![]() |
「有難い」 |
| 枢木のカード発動! |
![]() |
此処には居ない誰かの、小さく笑う声がした──… |

![]() |
「その期待には応えねぇとな」 |
![]() |
「その期待には応えねぇとな」 |


![]() |
鉄をも切り裂く鋼の切先 |

![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
![]() |
辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

![]() |
紫明 「悪くない」 |
![]() |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
「……はい!……今!」 |
![]() |
「遅い」 |
![]() |
「せーのっ!」 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
「遅い」 |
![]() |
「……はい!……今!」 |
![]() |
「いーち!」 |
![]() |
「せーのっ!」 |
![]() |
枢木 「無理は禁物、でしょ」 |

![]() |
「有難い」 |

![]() |
鉄をも切り裂く鋼の切先 |

![]() |
「――次」 |
![]() |
「――次」 |
| 十九号のカード発動! |
![]() |
こがも 「飲め飲めー!」 |
![]() |
「――まだいける」 |
![]() |
「――まだいける」 |
![]() |
「――まだいける」 |
![]() |
辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

![]() |
「つぎ!」 |
![]() |
「つぎ!」 |
![]() |
「いーち!」 |
![]() |
枢木 「その痛み、俺が“預かって”あげよう」 |

![]() |
「自分の治療も忘れんなよ?」 |
![]() |
「うわっ!」 「あァッ!?」 「イタッ!」 |
![]() |
「大丈夫大丈夫、もう一回やろ!コツ掴めばすぐだから!」 |


![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
![]() |
辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

![]() |
紫明 「もう少し、」 |
![]() |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
「つぎ!」 |
![]() |
「つぎ!」 |
![]() |
紫明 「人心地」 |
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「いーち!」 |
![]() |
紫明 「人心地」 |
![]() |
「いーち!」 |


![]() |
其は 世界を断つ如く |

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「――次」 |
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辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

![]() |
「せーのっ!」 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
「……はい!……今!」 |
![]() |
「せーのっ!」 |
![]() |
「遅い」 |
![]() |
「遅い」 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
「……はい!……今!」 |
![]() |
「つぎ!」 |
![]() |
「せーのっ!」 |
![]() |
「どこを見ている?」 |
![]() |
「遅い」 |
![]() |
枢木 「ほら、整えておこうか」 |
![]() |
枢木 「その痛み、俺が“預かって”あげよう」 |

![]() |
「自分の治療も忘れんなよ?」 |
![]() |
「うわっ!」 「あァッ!?」 「イタッ!」 |
![]() |
「うわっ!」 「あァッ!?」 「イタッ!」 |
![]() |
「大丈夫大丈夫、もう一回やろ!コツ掴めばすぐだから!」 |
![]() |
「あ、ひっかかった!」 |
![]() |
「あ、ひっかかった!」 |
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紫明 「退いてろ、すぐ終わらせる」 |
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「大丈夫?」 |


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其は 世界を断つ如く |

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「――次」 |
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「どこを見ている?」 |
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紫明 「次はないぞ」 |
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紫明 「終わりか?」 |
![]() |
辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

![]() |
紫明 「もう少し、」 |
![]() |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
「せーのっ!」 |
![]() |
枢木 「その痛み、俺が“預かって”あげよう」 |

![]() |
「自分の治療も忘れんなよ?」 |

![]() |
紫明 「終わりか?」 |
![]() |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
![]() |
「いーち!」 |
![]() |
紫明 「悪くない」 |
![]() |
「いーち!」 |
![]() |
枢木 「その痛み、俺が“預かって”あげよう」 |

![]() |
「自分の治療も忘れんなよ?」 |

![]() |
何人かのにぎやかな声が近づいてくる。 そこには幸せな日常があって、 それはただ、過去が再生されているだけなのだ。 |

![]() |
「いーれて!」 |
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「斬られる覚悟は出来てるか?」 |

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「――次」 |
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紫明 「ひとり。」 |
![]() |
辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
![]() |
「気をつけてって言ったのに……消毒、染みるからね!」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |

![]() |
紫明 「もう少し、」 |
![]() |
枢木 「無理は禁物、でしょ」 |

![]() |
「どうもな」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 8 0 |
0 0 2 0 0 4 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 3 0 1 3 |
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「こうなっちまったもんは仕方ねぇ。 体勢を立て直して出直すぞ、相棒」 |
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枢木 「ああ、くそ。此処で片付けておきたかったのに」 |
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紫明 「はは、なるほど。やっぱり簡単にはいかんな」 |
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街の"中心"が、目の前のものたちを見ている。 見ていたが、 |
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その中心から遮るように、あらゆる建造物が動く。 同時に、"中心"も遠ざかっていく。 阻むものがなくなった時には、 |
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もうそこに、街はなかった。 |
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「じゃあまたねー」 「またねー」 「ばいばーい」 |
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「じゃあまたねー」 「またねー」 「ばいばーい」 |
