［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

3月某日。
私室にはダンボールが数個積み上げられ、
新生活に必要な荷物は全て詰め終わっていた。

電気のついていない部屋は薄暗く、元々少ない物が更に減ってしまったそこには
どことなく物寂しい空気が漂っていた。
4月からは大学生。新しい生活を楽しみにする気持ちはあれど、
今までの日常に別れを告げるのはやはり、どこか寂しい気持ちもあった。

みゃお、と、黒猫がケージの中から鳴いている。

「クロ。新しい家、きっとお前も気に入るよ。
日向ぼっこスペースあるからな。」

不思議そうにこちらを見上げる緑色の目に笑いかける。
不意に、コンコンと扉をノックする音が響いた。
振り返れば、元々半開きになっていた扉から母が部屋に入ってくるところだった。

「智之、もう準備できた？
そろそろトラック来るって。」

「うん、クロもケージ入ったし大丈夫。」

「そう……。身体には気を付けるのよ、
環境が変わったら体調も崩しやすいし。
あとご飯もちゃんと食べなさいね。
それから……、」

「もう、わかってるってば！母さん心配し過ぎだって。
新しい家だってイバラシティの中だし、すぐ顔も見に来れるんだからさ。」

指折り数えて息子の新生活を心配する母親に待ったをかける。
こうなると母は止まらないのだ。
下手をすると引っ越しのトラックが来るまで聞いているはめになるだろう。
……しかし、心配をよそに母の言葉はぴたりと止まった。
何か言いたげに口を開いては、息がつかえたように唇を噛んでいる。

あまり見たことの無いその表情に、思わず首を傾げる。
もしかして言い方がキツかっただろうか。
声をかけようとして、けれども開きかけた口は当の母によって遮られた。

「そうよね、智之は今までずっと独りで出来てたもんね。
……ごめんね。」

予想もしていなかった言葉に、目を見開いたまま何も言えなくなってしまった。
チクリと小さな針に刺されたような痛みが胸を刺す。
小さく項垂れる母が、急に小さく見えた。
何か、言わないと。そんなこと無いよ、寂しくなんてなかった。
慰めのセリフは頭の中をめぐりはするものの、声にはならなくて。
再び、母が口を開くのを止めることは出来なかった。

――しかし、ようやく顔を上げた彼女から続いて出てきたのは、
自分が危惧していたような懺悔ではなく。

「母さんね、仕事変えたの。智之とちゃんと時間作れるようにしようって、ずっと思ってたのよ。
……もう、あんまり意味なくなっちゃったけど、いつでも帰ってきていいからね。

温かいご飯作って待ってるから。」

こちらの言及を許さないとでも言うように、何とも魔の悪い、…いや、むしろ良かったのだろうか。
2人の間の空気を震わせて玄関のチャイムが鳴り響く。
あら、なんてどこかわざとらしく玄関を振り向いて、母親はさっさと廊下へと歩いていってしまった。

ずるい。
思わずそんな言葉が脳裏を過る。
今までずっと放っておいたくせに、急にそんな事言われたって。
握った拳に爪がきゅっと食い込んだ。

――だから、母は家を出ようとする自分を引き留めたのだろうか。
玄関に向かおうとする背中を追って、廊下へと走る。

「母さん！」

呼び止めた背中は振り向かない。
歩みを止めたまま、こちらの言葉を待っている。
小さく息を吐いて、上手く動かない口を無理やりに開く。

「……ちゃんと、僕の好きな物じゃないと、嫌だから……。」

「……いちごサンドはご飯じゃなくておやつだけどな～。」

「いいじゃんか、家に帰るときぐらい！」

「はいはい、わかりました。ほら！早くしないと引っ越し屋さん待たせるわよ。」

ほっとしたような笑顔がこちらをふり向いた。
きっと自分も似たような表情をしているのだろう。

過去にあった事は変わらない。けれども、少しずつ未来は変わっていくのかもしれない。

ENo.16 狐嵐華丸 とのやりとり


ENo.474 イデオローグ とのやりとり


ENo.494 リリィ とのやりとり

ItemNo.1 駄物 を破棄しました。
ItemNo.6 駄石 を破棄しました。
ItemNo.9 赤い薔薇 を破棄しました。
ItemNo.22 赤い薔薇 を破棄しました。
ItemNo.23 剛毛 を破棄しました。

幻術LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
合成LV を 5 UP！（LV30⇒35、-5CP）

うみねこ(1309) とカードを交換しました！

にくきゅう （リザレクポーション）


エレクトリックパレード を研究しました！（深度0⇒1）
エレクトリックパレード を研究しました！（深度1⇒2）
スーパーパフォーマンス を研究しました！（深度0⇒1）

アマゾナイト を習得！
ビューティーフォーム を習得！
ホーリーポーション を習得！
強化合成 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

雀部(606) は 十薬 を入手！
我孫子(607) は 十薬 を入手！
我孫子(607) は 黒い貝 を入手！
雀部(606) は 汚れた玩具 を入手！

雀部(606) に移動を委ねました。

コヌマ区 P-1（沼地）に移動！（体調25⇒24）
コヌマ区 P-2（沼地）に移動！（体調24⇒23）
コヌマ区 P-3（山岳）に移動！（体調23⇒22）
コヌマ区 P-4（山岳）に移動！（体調22⇒21）
コヌマ区 P-5（山岳）に移動！（体調21⇒20）

［821 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［448 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［490 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［196 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［408 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［323 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［249 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［181 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［104 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［146 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［145 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［287 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［40 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［181 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［80 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［97 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［73 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［45 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［66 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［100 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［55 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［1 / 100］ ―― 《荒波》強き壁
［62 / 100］ ―― 《小集落》猛襲
［0 / 100］ ―― 《落書き壁》リアクト
［20 / 100］ ―― 《変な像》揺らぎ



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

･･･夜空が見える。

　

　

　

どこからともなく無数の光の玉が空へと浮かび上がり、

真っ暗な空間を星々のように彩りはじめる。

　

　

　

少しずつ、少しずつ、

光が寄り添い集まっていくように見える。