［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

－－－－－【Side　イバラシティ】－－－－－

「だからですよ、笹子さん。近年の何でも本格派にしたがる傾向ってあまりいいものじゃないと僕は思うんですよ」

午後の仕事がひと段落した頃、少しだけ恨みがましく助手の男が切り出す。
午前中は比較的上機嫌であったように感じたが。さて、何があったのだろうか。
そんなことを思いながら、彼女は返事を返す。

「えぇ、良いじゃない本格的なものを目指すのって」
「いやいや、考えてみても下さいよ。この地で本格派じゃないものが受け入れられているのなら、それはこの地に合った進化を遂げた本格的なものなんですよ」
「また小難しいことを言い出したわね。でも、何かがこの地に合わせた変化を遂げたってことは、どこかにはオリジナルがあるってことじゃない」
「オリジナルはオリジナルのまま、オリジナルが受け入れられている場所から出てこなくてもいいとは思いませんか？僕は思います」
「……何か具体的に恨みのある品がありそうないいぶりね」
「まあ、具体的には麻婆豆腐なんですけど。僕はマーもラーも強くない優しい豆腐の炒め物が好きなんです」
「あぁ、お昼休み明けになんか無口だなと思ったら、貴方痺れてたのね」
「美味しいって話だったから行ってみたけど、いやはや……美味しくはあったんですが、その、辛くて」
「そうなの、私は辛いもの結構好きだから今度紹介して欲しいんだけど」
「えっ、……だとしても僕はもう行かないです。笹子さん、可能なら一人で行ってください」
「可能じゃないって言ったら？」
「気軽に不可能を口にする。そんな弱気な茅芽所長代理は見たくないです。よよよ……」
「残念。悶絶しながら豆腐に挑むあなたを安全域から見ていたかったのだけど」
「あ、いや、安全域、無いと思いますよ。多分、笹子さんも結構……いや、涙目になりながら食べる笹子さんを見れるなら行く価値が？しかし……」
「そんなに？」
「僕は辛い物が苦手なのであまりあてにはならないかもですが、……状態異状における麻痺という概念の危険性を再認識するくらいには」
「そもそも辛い物が苦手なのに、何でそのお店に行ったのよ」
「いや、知人に紹介されて、流石に一回くらいは行っておかないとと思って」
「辛い物苦手なんでって断ればよかったのに」
「ところがですよ、紹介の段階ではそんなに辛くないって聞いてたんです。やっぱ辛いものが好きな人の辛くないはあてにならないですね全く」
「あぁそれは往々にして起こるわね。味覚の不一致」
「この不一致って悲劇しか生まないので感覚を感覚のまま伝える術があればと思うんですけどね」

ははは、と笑いながら助手がそういうと、気になったことがあったようで

「……ん？その研究、あった気がするわね」
「えっ、なんですかそれ」
「いや、そんな研究してるのが本部のどこかにあったと思ったわよ。機関誌に出てたと思ったけど」
「へぇ、そんな先端科学みたいなことやってる人たちがいるんですね、僕には縁のない話ですが」
「……いや、うちの会社の話よ、他ならぬ貴方の所属してる」
「まあ、そうですけど。……一応、ちょっと興味があるんですが、その機関誌って今どこに？」
「え？あ、えーと、結構前の機関誌だったから多分研究室の方にあるんじゃないかしらね」
「研究室の物置化が顕著に表れてますね。探してきます」
「あー、いいわよ。何となく場所覚えてるし、取って来るわね」

そう言い残し、一人研究室へと入室する。
ゴソゴソと資料を確認していくが、その中のある資料が目に止まったとき、

ひどい頭痛と意識の混濁と共に、目の前が暗闇へ落ちていく。

上も下もわからない感覚、暗く前も見えないその中で、よく知ってる顔と向かい合う。

－－－－－【Side　???】－－－－－

混濁する意識、広がりゆく光景。
見慣れた景色も、見たことのない景色も、どこか懐かしい景色も、目まぐるしく眼前を流れていく。
そもそも、ここはどこで、私は何をしていたんだっけ。確か彼に頼まれて研究室で……。
そうだ、旅を再開して、彼と一緒にベースキャンプを離れて、あの場所で朱理を探していて、
違う、探さなくちゃいけないのだ。彼女を救う手立てを、その手掛かりを。そしてあの世界に……。

思考が散り散りになっていく。自分がまるでいくつも存在しているように感じる。
いや、感じるだけではない。少なくとも、『もう一人』はここにいる。
何故そういえるか。それは当の本人が眼前で私が私を見つめて笑いかけているからだ。
これは、誰だ？もちろん私なのだ。しかし、何故だ？私だとして、どういう意味がある？
私が私を此処に招いて話をする理由はなんだ。私は、私に何をしたいのだろう。
眼前の自身に問いかけようと試みる。驚いたことに、問いかけは自身の口からは放たれず、目の前にいる自身から放たれる。

「私は、どこで間違えたのだろうか」

私は黙ってしまう。その答えは持ち合わせていない。
そうして考え込む。いつだって感じていた違和感。まるでボタンの掛け違った服を無理に着ている様な……。
思考が散っていくのを感じる。混濁した意識と脳髄に流れていく情報たち。
何かを見落としている。それも前提となる何かを。この違和感の正体は恐らくそれであり、ここは、そのための────
遠くから名前を呼ぶ声がする。ひどく慌てた様子だ。何かあったのだろうか。様子を見に行こう。
そも思って立ち去ろうとしたとき、眼前の彼女から眼を逸らすその刹那、彼女がつぶやいたように見えて、
私自身の口から、言葉が漏れていた。

「『手紙』」

－－－－－【Side　イバラシティ】－－－－－

「笹子さん！しっかりしてください、笹子さん！！」

はっと目を覚ますと心配そうな表情の助手が此方を見下ろしていた。

「あれ、……私、……一体？」
「良かった気が付いた。動かないでください、どうも頭を打ったみたいです。今救急車を呼んでますから」
「……いったい何が」
「僕もよくわかりませんが、研究室に入った笹子さんがなかなか戻らないと思って様子を見に来たら倒れてる笹子さんがいたので」
「……確か書類を」
「良いです良いです動かないでください。多分、書類を出した拍子に棚から落ちてきたものが頭に当たったんだと思います。良かったですよ薬品とかじゃなくて本当に」
「……頭が痛いわ」

物理的な痛みとは違う、思い出せたはずの何か大事なことを、ごっそり抜き取られたような痛みに似た感覚を感じている。

「打ってますからね、頭の怪我は怖いですから僕も素直に医療機関に引き渡そうと思ってます」
「……ねえ、私、何か言ってなかったかしら」
「……いえ、特には。と、言うより倒れてるの見つけてからここまでバタバタしてたので何とも」
「そう、ゴメンね変なこと聞いたわね」
「気にしないでください、多分気を失うなんてそうそうあることでもないから気が動転してるんだと思います」

助手の言っていることが何もかも正しい。恐らく、ふざけてる余裕もない状態ということなのだろう。
逆の立場なら私も慌てふためくだろうと容易に想像ができる。そして一人だったらこのまま冷たくなっていたかもしれない、何ともありがたい話だ。
何となく思考が散り散りになっていると感じる。頭を打ったせいだろうか。
一先ず、大人しくしよう。救急車のサイレンも近づいてきた。素直に運ばれて検査を受けて様子を見ることになるだろう。
駆け寄ってきた救急隊の歩けますかという問いに、ヨロヨロと立ち上がって見せたが、すぐにへたり込んでしまった。
どうやら自分が思ったより強めに頭を打っているらしい、担架が運び込まれ、乗せられて運び出されていく。
やれやれ、みっともないところを見せてしまったな。出ていく私を見送る助手の顔がひどく青く見えたのは気のせいではないだろう。
執務室から運び出される時に視界の端にとらえた便箋のセットが、やけに気がかりに感じたのはなぜだろうか。

ENo.77 偽黒初 とのやりとり

麺屋の龍人(1595) から 不思議な粉 を手渡しされました。

守護者の姿が消え去った――

　

　

六角形の柱から天に向け、赤色の光柱が立つ。

どうやら次元タクシーで行けるようになったようだ。

偽黒初(77) から 200 PS 受け取りました。
麺屋の龍人(1595) に ItemNo.45 小さな灯火 を送付しました。
偽黒初(77) に ItemNo.12 ボルト を送付しました。
オニキス(301) に ItemNo.44 小さな灯火 を送付しました。

ものすごい木材（1500 PS）を購入しました。

呪術LV を 4 UP！（LV31⇒35、-4CP）
具現LV を 3 UP！（LV0⇒3、-3CP）
付加LV を 7 UP！（LV37⇒44、-7CP）

偽黒初(77) の持つ ItemNo.12 お肉 から料理『超絶熟成肉』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 4 6 1 = 11 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 4 1 2 = 7 ］成功！料理の強さが増加！
ItemNo.37 禁断じゃない果実+5 から料理『禁断じゃない果実パイ』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 1 3 2 = 6 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 5 1 6 = 12 ］成功！料理の強さが増加！
　⇒ 禁断じゃない果実パイ／料理：強さ555／［効果1］攻撃36 ［効果2］防御36 ［効果3］器用36

ItemNo.5 お魚 から料理『角度の鋭い南蛮漬け』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 1 1 = 5 ］大失敗！なんか妙だ！！！！料理の効果1が「自滅」に変化！
　⇒ 技巧料理！［ 3 5 3 = 11 ］成功！料理の強さが増加！
　⇒ 角度の鋭い南蛮漬け／料理：強さ174／［効果1］自滅11 ［効果2］敏捷11 ［効果3］強靭11


越掛千世(53) とカードを交換しました！

領域創造：不可思議の茨街 （クリエイト：ワンダーランド）


エグザミネイション を研究しました！（深度0⇒1）
パナケア を研究しました！（深度0⇒1）
スペシャルタイム を研究しました！（深度0⇒1）

デスグラシア を習得！
活殺自在 を習得！
ペトリフィケーション を習得！
インソウル を習得！
謎飯作製 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

Dr.笹子(831) は 装甲+1 を入手！
Dr.笹子(831) は ビーフ を入手！
Dr.笹子(831) は 栄養ドリンク を入手！
偽黒初(77) は ガラス瓶 を入手！
麺屋の龍人(1595) は 強靭な皮 を入手！
麺屋の龍人(1595) は 強靭な皮 を入手！
麺屋の龍人(1595) は 強靭な皮+1 を入手！

次元タクシーに乗り シモヨメ区 Q-16：チェックポイント《苺畑》 に転送されました！


偽黒初(77) に移動を委ねました。

シモヨメ区 Q-15（草原）に移動！（体調30⇒29）
シモヨメ区 Q-14（森林）に移動！（体調29⇒28）
シモヨメ区 Q-13（森林）に移動！（体調28⇒27）
シモヨメ区 R-13（山岳）に移動！（体調27⇒26）
シモヨメ区 S-13（山岳）に移動！（体調26⇒25）

採集はできませんでした。
　　 - 偽黒初(77) の選択は オオキタ区 H-12：チェックポイント《沼沢》（ベースキャンプ外のため無効）

MISSION - 未発生：
　　 - 偽黒初(77) の選択は シモヨメ区 Q-16：チェックポイント《苺畑》（ベースキャンプ外のため無効）

［837 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［454 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［498 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［203 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［406 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［245 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［182 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［98 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［148 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［135 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［266 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［32 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［123 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［67 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［81 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［62 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［34 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［49 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［68 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［51 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［0 / 100］ ―― 《荒波》強き壁



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　





突然チャットに現れるマッドスマイルちゃん。

　






疑いの目で見るふたり。

　








不満そうな顔で腕を組むエディアン。

　

　

　











チャットから抜けるマッドスマイルちゃん。

　

　

　

　

　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――