［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

時は厳寒２月１４日
場所は某所ボードゲームカフェ
酷暑を乗り越えるべく企画していたボードゲーム会を若干の遅れを以て予定どおりに開催した二人であったが、
現在、あるゲームで対面する青年が頭を抱えている。眼前に置かれた盤面にはお互いの分身たる駒といくつかの配置された壁。
互いに最手前からスタートし、対面である相手側へ先に到達した方が勝利となるボードゲームだ。
その最大の特徴はお互いに１０枚の壁を盤上に配置し迷路を構築できる事だろう。
相手を封じ込めゴールに到達できないように配置することはできないが、その構築は十分に駆け引きが生じる要素だ。

「……このゲーム、なんていうか」
「どうしたの？」
「五里霧中というか、一寸先は闇というか……」
「一寸先は壁の盤面だけどね」
「このゲーム良くないですよ……性格が悪すぎる……」
「なんでよ、今日初めてやるけど良いゲームじゃない。まあ名前を聞いたことあったけれども」

そう言って部下の駒の行く先を持っていた壁で塞ぐ。
置かれた壁により彼の駒の進路は断たれ大きな迂回を強いられることとなる。
彼女はにっこりと笑いながら、彼に必要な歩数を数え勝利を確信していた。

「いや、その……自らが進んできた道に壁を立てて焦土にしながら進むゲームじゃないですか」
「そうね。他者に、自分が通ってきた道で楽はさせないという執念を感じるわね」
「陰湿すぎますよ、爽快感が足りてないです。僕はもっと花見酒で大暴れするゲームの方が良いですね」
「言ってることはわかるんだけど……。貴方が本気出すと運が絡むゲームは勝てないのだもの、こういうゲーム位勝たせて頂戴」
「まあそれはそうなんですが……。あ、でも、勝ってもうれしくないゲームもありましたね、さっきのあの……虚無すごろくとか」
「……あれはすごかったわね、貴方が異能で良い感じに進めてくれたから時間もそれなりで傷は浅かったけど」
「これも良くないですけど良くない度はあっちの方が抜きんでてましたね、進んだマスでイベントが起こるでもなく相手を振出しに幽閉し続けるすごろくって」
「自駒が４つとも幽閉された時は何やってるんだろうって己に問うたわ、……ところでこの盤面をひっくり返す術は？」
「物理的にならすぐにでもひっくり返せますけど笹子さんが危ないので止しときます。物理的じゃない方法は……無いので、お手上げですね」
「よしよし、これで３連勝ね」
「そして、このゲームに３回も付き合った僕をほめてください」
「……そんなに嫌だった？ごめんね」
「いえ、つまらないわけじゃないんですが……。ただ、こう、閉塞感が強くてあまり好みのゲームではなかったですね」
「うーん、好みの問題は難しいわね、私は結構好きなのだけれども」
「次やりましょう次！もっとこう、スパッと負けるみたいなゲームで！」
「えぇと、それじゃあ気になったのは」

そう言って彼女は店員に声かけ、新しいゲームを卓上に用意してもらいレクチャーを受ける。
お買い物をするゲームだ。手札にあるコインの書かれたカードを用いて様々なカードを購入し、山札を構築していく。最後に得点の多いほうが勝ち。
簡単にルールを理解したところで、物は試しと一線を交えることとなる。

「良さそうなゲームですね。適度に運要素もありそうですし」
「あら？……そうかしらね。運要素を極力排除していくゲームだと感じたのだけれども」
「そうでしたか？とりあえずやってみましょうよ、店員が初心者にはこのあたりがおすすめですって場札も選んでくれてますし」
「そうね……でも、せっかくだし場札を此処から一種類ずつ選んで替えてみましょうよ」
「あ、それいいですね。……じゃあ僕はこの『役人』を抹殺して『市場』と交換しますね。これこそ自由資本主義ですよ」
「また物騒なって突っ込みたかったけど……。そもそもゲームの名前がそんな感じよね……。じゃあ、私は『礼拝堂』を追加しようかしら。……二人で使う場札じゃなさそうな『魔女』にご退場願って」
「……笹子さんもなかなか意味深な交換しますね」
「別に他意はないわよ。運要素を排除したかっただけで」
「ふっふっふ、お互いの思惑も交錯して場が温まりましたね。じゃあ、始めましょう」

ゲームが始まる。
カードを使う、カードを買う、カードを片付ける３工程の繰り返しでゲームは進行する。

「じゃあ早速、自分で追加したカードだし買っておくわ、『礼拝堂』。えぇと、これは購入に使った『銅貨』と一緒に一時的に捨て札に置くのね」
「良いですね。こっちは自分の導入したカードが初期手札で買えなくてやきもきしてますよ」
「『市場』は……ああ『銅貨』５枚も払わないと買えないのね。どうするの？」
「手持ちの『銅貨』３枚で『銀貨』でも買ってお茶を濁しておきます。資本主義してるなこのゲーム」
「そしたら私の手番ね……なるほど、さっきは３枚の『銅貨』があったから、この手札は４枚の『銅貨』で確定になるのね、ちょっと失敗したかしら」
「まだまだ序盤ですし、わかりませんよ。常に最適なものを買い続けられるわけじゃないですからね」
「とりあえずは……。そうね、私も『銀貨』を買っておくわ。……で、山札が尽きたから捨て札をよく混ぜて山札にするんだったわね？」
「そうですね。そうすると次からは、さっき買った二枚が入った山札をプレイできるわけですね。……さて僕の番ですが、『銅貨』４枚でこの『鍛冶屋』を購入しますね。……３ドローって大丈夫かこれ」

そうしてゲームは進む。

「良い手札だ。『市場』！『市場』！『村』！『鍛冶屋』！『市場』！『村』！『鍛冶屋』！……」
「随分つなげるじゃない。……いつの間にかまるっきり別の方向性になってたわね」
「むしろこういうゲームだと思ってたので笹子さんのプレイスタイルの方が驚きですよ」
「そうかしら。さて、私の手番は『礼拝所』で『銅貨』と『銀貨』を破棄っと、これでやっと『銅貨』が無くなったわね。じゃあ『金貨』２枚で『金貨』を追加するわ」
「……随分頻繁に捨て札を切りなおしてますけど。今、山札何枚ですか？」
「数えてないけど、多分３回は手札を作れないわね」
「その中のほとんどが金貨ですよね。待てよ……、このゲームの集めるべき目標の『属州』は８のコストで、『金貨』は３の価値があって……ひょっとしてですけど、僕ヤバいですか」
「どうかしら、でもそっちもカードがつながると大きい動きができるし。まだ、勝敗はわからないと思うわ」
「そうだ、僕は自分が選んできたこのカードたちを信じる！まず『村』ァ！！」

ゲームは進み決着の時が来る。

「『金貨』３枚で『属州』購入、……さて、これで最後の『属州』ね」
「えぇ、止めましょうよ、ゲーム終わらせるの。僕まだ『鍛冶屋』と『村』で山札を引き切る実績解放してないんですよ」
「ゲームの趣旨忘れてるじゃないの。……さて、得点だけど私は『属州』が５枚で得点は３０点かしらね」
「……『属州』って８枚ですよね。過半数取られてる時点で決まったようなもんじゃないですか……ん？」
「あら、どうかした？」
「あ、いや、えーとこれどうなるんだ？『屋敷』が３枚、『属州』が３枚、それに『公領』が１枚ですね。そうすると？……３０点で同点ですね」
「え？『公領』？……そういえば序盤に取ってたわね」
「そうですね、この『公領』序盤に意味もわからず取って、ずーっとめちゃめちゃ邪魔だったんですが、ここに来て急に光を放ちましたね」
「ってか危ない、もう一枚うっかり『公領』持たれてたら負けてたってことじゃない」
「……フーハハハ、これを狙っていたんですよ笹子さん！やっぱ最後に頼れるのは生まれ育った屋敷と序盤から僕を支えてくれた公領なんですよね」
「……むぅ、結構勝ったつもりでいたからこれは悔しいわね」
「どうします？もう一戦やります？消耗の激しいゲームだと思いますが」
「そうね、とりあえず今回はこの辺にしておきましょう。……ハマると大変な事になりそうだし」
「仮想通貨で国を買うゲームですからね。ヤバい要素しかないですよ」
「そういわれると途端に物騒ね。……また機会があれば遊びましょう」

そうして次のゲームへと手を伸ばす。その後もいくつかのゲームをプレイするが、
運要素が強いゲームではやはり勝つことが出来ず、逆に運が絡まないゲームでは勝利をおさめ、その日一日の結果としてほぼ互角の星のつき方となった。
日も傾き、小腹がすく時刻を時計が示すころ、それは切り出された。

「そろそろいい時間ね……どうする？　ラスト、何か一つ選ぶとしたら」
「よし。じゃあ賭けましょう。ラストは伝統に則り一億勝カウント。賭けバトルだ！」
「前提となる選択肢が物凄く広いのは貴方の長所の一つではあるかしらね」
「チョコ賭けましょうよ、チョコ。ヴァレンタインじゃないですか。チョコが欲しくないと言えば嘘になりますし、僕は嘘が嫌いです」
「一理あるわね……うん、今日は私の予定に付き合って貰ったことだし、ここは貴方に付き合うわ」
「二人ともルールを熟知していて、馴染みがあり、時間的にも速めに決着がつくゲームといえば……”””こいこい”””です」
「一杯雨流れ無し半年倍付けあり。最後くらい、運でも貴方に勝っておきたいところなのよね」
「そういう熱いところ、嫌いじゃないですよ」
「負けず嫌いなだけよ」
「勝つのは僕ですけどね」
「お楽しみはこれからよ」
「あ、僕が言おうとしてたのに」

ラストバトルの火ぶたは切って落とされた。
前半は穏やかな展開、お互い勝負手とならず細かな点のやり取りで月が進む。
しかし半年のこいこいは急転直下となるケースが多い。オーラス前５月、今回もその例にもれず、

「あ、手四ですね」

そう言って彼は配られた手を公開する。
藤の札が初手に四枚配られていた。

「６点貰って次の月ですね」
「ここで手四握るのすごいわね」
「僕も久々に握りましたよ。これで現状７点僕が勝ってますね。このまま逃げ切りますよ」

そして迎えるオーラス６月。
彼女に配られた札は悪くない。手なりに進めれば『猪鹿蝶』が成立する。
しかし、それだけでは７点に届かない、可能ならば他に役を揃えたい。

「……『猪鹿蝶』成立ね」
「あっ早いですね、４手で『猪鹿蝶』ですか」
「でも届かないのよね……できれば避けたかったのだけど、『こいこい』よ」

彼女は勝負の続行をコールする。……そして惨劇が起きた。
こいこい後の助手の一手目、手出しで『桜に幕』を取り、山札から『菊に杯』をめくり、『花見酒』成立。
勢いよく彼もこいこいを宣言、次の彼女の手番で役が成立しなかったため、手出しで『芒に月』を取り、山から『松に鶴』をめくり、月見酒、三光成立。

「嘘でしょ……ねぇ、ひどくない？」
「ひどいと思います。ですがこれもこいこいの醍醐味ですので、『勝負』」
「『猪鹿蝶』揃ったのに……ってか、貴方『花見酒』成立時点で勝ってるじゃない」
「まぁまぁ、手札に月があったら取り行きますよ。さて『花見酒』『月見酒』『三光』で、１５点、７点を超えたので倍付の３０点、笹子さんが『こいこい』してたのでさらに倍の６０点です。」
「……ぺんぺん草一本のこらない敗北ね。負けたわ、完璧に」

勝敗は決した。

「あー負けたわ、負けた。……じゃあ、ハイこれ。まあ、……そもそも渡すつもりだったからちょうどよかったわね」

そう言ってカバンから包みを出す。中に入っているのは宝石の形を模った小箱だ。

「あら、驚いたかしら言ってなかったものね。……まあここお店だから今開けて食べてもらうわけにいかないけれども」

何でもない風を装って『それ』を渡したのは、彼女なりの照れ隠しだろう。
じゃあ今度、感想楽しみにしてるわね。彼女のその言葉で、その日の集まりは解散となった。
本来、昨年の酷暑に行うつもりであった予定だが、この会合そのものの熱気がこうも高まるのなら、厳寒に行ったのは間違いじゃなかった。
そんなことを思いながら、彼女は彼に手渡したものへのリアクションを想像し一人微笑むのであった。

ENo.77 偽黒初 とのやりとり

ItemNo.5 いつもの白衣 を破棄しました。
ItemNo.9 動く液体 を破棄しました。
ItemNo.10 石綿付き試験管 を破棄しました。
ItemNo.11 震える液体 を破棄しました。
ItemNo.12 はためく白衣 を破棄しました。

偽黒初(77) に ItemNo.33 すごい液体（石）Mark.2 を手渡ししました。

梅の木たちを退けながら進んでいく。

すると梅の香りとは別の、何か甘い香りが漂ってくる･･･

　

香りを追ってゆくと、梅の花に囲まれた売店がある。

そこに、店員？と思われるふたり。




　

こちらに気づく。








どうやら団子を作っているようだ。

　






　

空中に突然現れるミヨチン。





　









　

お団子を受け取り、早速ひとくち。






両手でピースサインをするふたり。

　

　

　

　

　

団子を食べて嬉しそうなミヨチン。





笑みを浮かべる。

　




ピョンっとジャンプすると、空中で姿を消した。

　

　

　

･････身体の奥から、少し力が湧き出る感覚。


各CP･FPが2増加した！

偽黒初(77) に ItemNo.37 瑪瑙 を送付しました。

お魚（50 PS）を購入しました。
お魚（50 PS）を購入しました。
お魚（50 PS）を購入しました。
エナジー棒（30 PS）を購入しました。

響鳴LV を 24 DOWN。（LV24⇒0、+24CP、-24FP）

呪術LV を 31 UP！（LV0⇒31、-31CP）
付加LV を 7 UP！（LV30⇒37、-7CP）

偽黒初(77) により ItemNo.21 強化繊維白衣 に ItemNo.16 瑪瑙 を合成してもらい、強化繊維白衣 を強化しました！（+30）
　⇒ Which,Yes or No?！［ 5 4 4 = 13 ］不発！
　⇒ 強化繊維白衣／法衣：強さ172／［効果1］加速20 ［効果2］活力15 ［効果3］幸運17

シャドウ(1293) とカードを交換しました！

破岩の型 （クリエイト：キャノン）


コンテイジョン を研究しました！（深度0⇒1）
ワイルドインスティンクト を研究しました！（深度1⇒2）
タイトロープ を研究しました！（深度0⇒1）

ダークネス を習得！
ディープフリーズ を習得！
コロージョン を習得！
瘴気 を習得！
闇の祝福 を習得！
凍縛陣 を習得！
ブロッサムグレイブ を習得！
アンダーマイン を習得！
ダウンフォール を習得！
ドレインライフ を習得！
瑠璃樹 を習得！
ヴェノムスパウト を習得！
ファルクス を習得！
スノーホワイト を習得！
ポイズンファング を習得！
ガオケレナ を習得！
闇霊力 を習得！
ディケイドミスト を習得！
ヴァンパイアピット を習得！
闇特性回復 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

Dr.笹子(831) は ボルト を入手！
Dr.笹子(831) は おさかな を入手！
Dr.笹子(831) は 禁断じゃない果実 を入手！
Dr.笹子(831) は 禁断じゃない果実+5 を入手！

偽黒初(77) がパーティから離脱しました！

現在のパーティから離脱しました！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

偽黒初(77) からパーティに勧誘されました！

『ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 偽黒初(77) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》

MISSION!!
シモヨメ区 Q-16：チェックポイント《苺畑》 が発生！
　　 - 麺屋の龍人(1595) が経由した シモヨメ区 Q-16：チェックポイント《苺畑》

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［448 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［201 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［400 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［240 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［174 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［96 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［142 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［131 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［251 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［32 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［110 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［62 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［72 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［55 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［27 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［46 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［23 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　




　








　






着物の裾を上げ、脚を見せる。

表面がドロドロし、変色している。

　








ふたりの全身をじーっと観察するカグハ。






ふたりの裾を戻すエディアン。

　

　

　






　

　

　

チャットが閉じられる――

チェックポイント。

仄かな光に包まれた六角形の柱が立っている。

　

･･･柱から滲み出るように、何かが生み出される。



　




それは言葉を発すると共に襲いかかる！




（初発生のイベント戦：異能FP+5！生産FP+5！）