［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

※今回の日記には不快に思われる可能性のある表現を含んでおります。








ぴよぴよぴよ。

「ん～～～……ぅ……」

　鳥が鳴く声で目が覚める。寝ぼけ眼のまま枕元に手を伸ばすと、スイッチを押して目覚まし時計のスイッチを押した。声が止む。
　自分の体温で温まったふかふかの布団は気持ちがよくて、もうすこしこのままでいたい……本物のスズメの声をBGMにうとうとと瞼を閉じかける。
　そうしてほどなくして、とんとんとん、と控えめなノックの音。次いで柔らかでおっとりとした声が、まどろむ私に優しく降ってくる。朝。学校────そうだ。私はお姉ちゃんだから、弟を起こさなきゃ。

「……ゆー……と……」

　瞼をこすりながら体を起こすと、お母さんは「結斗なら先に起きてるわよ」と微笑んでいた。
　この日、私が学校から帰ってきたときに出迎えてくれたのは、寂しげな顔をしたお父さんだけだった。その日の夜も次の日も、弟もお母さんも、帰って来ることはなかった。

……

　特別恵まれているという意識はなかったけれど、だからといって薄倖だと思ったことは一度もなかった。
　お菓子作りが得意でのんびり屋のお母さんも、穏やかで頭のいいお父さんも、手先が器用なおじいちゃんも、おばあちゃんも優しくて。ちょっと泣き虫なところがある弟はたまに生意気を言うこともあったけど、そんなところも可愛くて。
　裕福というほど裕福ではなかったのかもしれない、でも決して貧乏というほどでもない一般的な家（うち）だった。

　朝起きたらカーテンから薄く朝陽が差している。ある日は心地よい雨の歌が聞こえる。
　家族そろってご飯を食べたらお決まりの待ち合わせ場所で友達とおはようを言い合って、前の日の宿題のこととかその日の授業のこととか、気になるほかの生徒とか雑貨屋さんとか、ちょっとした話をしながら──ときどきお散歩途中のゴールデンレトリバーを撫でさせてもらったり、綺麗な花の写真を撮ったりしながら学校まで一緒に歩いていく。

　平凡で普通で……幸せといえば、幸せで。望むことがあったとしたら、今日の帰りにあのお店のパフェを食べに行きたいとか、今度のお休みの日に友達と一緒に洋服を買いに行きたいなとか。
　今はまだ好きなひとはいないけど、恋愛もしてみたい。将来は好きなひとと結婚して、ずっと仲良く、あったかい家庭を築いていけたらいいなぁ。子供は……二人くらいほしいかも。犬やうさぎも飼いたいなぁ。なんてそれくらいの、些細な憧れ。
　そうやって何も変わらない日々が、この先もずっと続いていくと無邪気に思っていた。穏やかな日常がつつがなく存在していくと、信じていた。


────あの日までは。







「……あ！」

「どうしたの？」

　授業の区切りを知らせるチャイムが響き渡った六時間目の終わり。移動教室で自分の教室に戻る途中で、私は配られたプリントを綴じているファイルを忘れてきたことに気付いて足を止めた。一緒に歩いていた二人の友達が数歩先で立ち止まって振り返る。

「家庭科室に忘れ物しちゃったから取ってくる。二人は先に戻ってて」

「はーい。結乃ちゃんは相変わらずだねー」

「早く来ないと掃除サボりーって言われるよ～」

「な、なるべく急ぐ～～」

　ほかの教科に比べてそれほど重きを置かれていない家庭科。別に近々テストがあるわけでもないけれど、私物を置き忘れるというのは普通に落ち着かない。誰かに見られたらいやだし。
　毎朝一緒に登校している二人に告げると、私は駆け足で来たばかりの廊下を引き返した。



　その日の授業はオムライスとサラダ、それにクレープと、二時間分を使った調理実習だった。お昼休みを挟んだとはいえ昼食からそれほど時間も経っていなくて、数人ずつで構成された各実習グループはそれぞれ自分たちが食べきれる量で作る、という課題も内容のうちに入っていた。
　大半のクラスメイトが玉子でご飯を包むのに苦戦する中、ふんわり焼けた玉子が破けないように、端と端が見えないように見映えよくかぶせられた私は先生から褒められて、すこし浮かれていた日でもあった。

「ふわっ」

「！？」

「わわわ、ごめんなさい！」

　なるべく早く回収して教室に戻って掃除に加わらないといけない。気が急いていたから注意力が散漫になっていたのだと思う。家庭科室の入り口で中から出てきたばかりの生徒と危うく衝突しそうになり、私は慌てて後ろに身を引いた。

「……岬さん？」

　驚いて瞑った目を怪訝そうに開いた相手の大きな瞳と、反射的に下げた頭を上げなおした私の視線がぶつかる。膝上のスカート。肩の上でさらさら揺れる、茶色いストレートヘアー。クラスの中でも存在感のある女の子たちのうちの一人。

「ほ、ほんとにごめんなさい。だいじょうぶだった……？」

「平気平気。なんともないから」

　不安げに尋ねる私を責めるでも睨むでもなく、彼女は軽く流してくれた。確かに平気だと、そう言っていた。……なのに。



　きっかけは、ただそれだけ。たったそれだけで。その日を境に、私の周りの日常は少しずつ変わっていった。歯車が次第にちぐはぐに、噛み合わなくなるかのように。

「……あれ？」

　たとえばそれは、そんなやり取りがあった日の翌々日から、朝の待ち合わせ場所にいつも一緒に登校していた二人の姿が見えなくなったこと。
　集合場所に着いても二人はいない。まだ来ていないのかな、と待っても来ない。
　具合でも悪くなったとか、何か早く行かなくちゃいけない用事を思い出したとか……。理由を考えて、連絡をして、それでも十分ほど過ぎても来ないものだから仕方なく一人で学校に向かった。

「おはよ～。……？」

　教室に入るとなんとなく、みんなが私を見て空気がざわめきだった気がした。寝癖でもついていたら恥ずかしいなと手で髪を触る。ポニーテールの位置、おかしかったかな。そんなことを考えながら教室を見回す。

「……あ。来てる。……ちゃん、……ちゃん～」

待ち合わせていたはずの二人は既に先に着いていた。よかった、事故とか事件に巻き込まれたわけじゃないみたいで。私は片手をゆるく振って二人のところへと急ぐ。

「二人とも、今日はどうしたの？」

「！　……結乃」

一瞬だけ気まずそうな顔をしていた。あはは、と片方が申し訳なさそうに苦笑いする。

「ごめん、実は宿題終わってなくって。早めに着いて教えてもらおうと思ってさ」

「そうだったんだ？　宿題、終わった？」

「……うん」

「そっか。それならよかったあ」

　どことなく違和感を感じながらも、私は変わらず気にしないフリをした。だけど次の日も、その次の日も。それからずっと二人は私を置いて先に登校するようになっていった。
　それに加えて毎朝教室に入るとくすくす笑い声が聞こえたりだとか。机の中にしまっていたはずのノートが無くなっていたりだとか。授業中にいきなりからかわれたりだとか。ほかにも、たくさん────。

「……は、放してっ」

　ある日の放課後。別のクラスの知らない女の子に手を引かれて私はどこかへと向かわされていた。「先生から頼まれたことがあって、ちょっと来てほしい」……嫌な予感がした。見ず知らずの他クラスの生徒を疑うのも悪いけど、どうしてか心がざわつく。
　断って帰った方がいい。ぼうっとしながらカバンに教科書を詰めていた手を止め、ドアにたどり着いてそう感じたときにはもう手遅れだった。
　どこに行く気なのか尋ねても答えは返ってこない。引く力はどんどん強くなり、歩くスピードはぐんぐん速くなっていく。階段を上がる。段差に躓きそうになるのも構わず彼女は進んでいく。

「ぇ、──ぃたっ」

　最終的に私が連れていかれた先は特別教室が並ぶ階の空き教室だった。一瞬手が離れたので解放されたのかと思った次の瞬間、今度はぐ、と振りほどけないほどの力で両腕を押さえつけられる。

「────んで、」

　ぎゅ、と上履きの靴底のゴムが廊下と擦れて音が鳴る。教室の端からつかつかとこちらへまっすぐに近づいてくる人影──クラスメイト。状況に頭がついていけてなくて、存在に気づけずにいた。

「…………なんで………？」

　膝上のスカートの裾と肩で切り揃えられた茶髪が揺れる。その姿を私はただ茫然と見上げることしかできなかった。混乱する頭で唇から零れ落ちたのは、戸惑いとほんの少しの恐怖。

「なんでって……分かってんでしょ。アンタこの前アタシにぶつかって来たじゃん」

──調理実習の日に、ぶつかりかけたクラスメイト。

「！　あれは……あの時は謝ったし……。……さんも別にいいよって、言って、」

「岬さんさぁ」

「な、に、……い゛っ！？」

　低い声に否が応でも体が竦む。僅かに身じろぎすると、私の手首を押さえつけているほかのクラスメイトが握る力を一層強めた。痛みに顔がゆがむ。

「……アンタってさぁ、いっつも楽しそーな顔してるよね。へらへらへらへら。頭の中お花畑なわけ？」

………………は？

「何、その眼」

「……っ！！」

　反抗心が思わず外に出ていたらしい。ぎり、と片方の足に重圧がかけられる。へたり込んだ格好の足に視線を向けると、そこにあるのは見下ろしている彼女の上履きで。

「勉強も運動もできない癖に先生や男子にも媚び売ってさぁ。何？　自分は頑張ってますアピール？　……前々からムカつくなーって思ってたの。そういうの」

「ちが……っ。そんなつもり全然ない！！」

「まあどーでもいいんだけどさあ」

「……え……？？」

　はなから私の話なんて聞くつもりが無かったと言うように。私の反論を軽くあしらった彼女が不意に制服のポケットから取り出したものを見て、背筋が凍りつく。人気のない廊下、斜陽を反射して、彼女が手にしているその双つの刃が鈍く光った。
　────持ち歩き用の、小型の鋏。

「……なに、する気……？」

「あはっ。ビビってんのウケる～。安心していいよ。さすがにアタシたちも同性の体に分かりやすい傷つけたり警察沙汰起こすつもりはないからさ──あ、ちゃんと抑えててよね」

「分かってるってー」

「！」

　冗談みたいに軽い受け答えをして、彼女の手に握られた鋏の先端が私に向けられる。ほぼ同時に後頭部を思いきり押さえつけられると、ポニーテールの先端をぐいと引っ張られた。

「やだっ、やめて！　放してっ！！」

拒んでも、抵抗しても。


「───やッ……！！」


強く叫んでも、聞き入れられることなんて最後まで無くて。

────ざくざくと無遠慮に、無造作に、無感情に。切り落とされていく音だけが、響いていた。

ENo.35 一深 とのやりとり


ENo.150 泥蘇光悪渡 とのやりとり


ENo.526 悠吏 とのやりとり


ENo.546 不幸喰らい とのやりとり


ENo.789 無名 とのやりとり


ENo.968 緋染の白花 とのやりとり


ENo.1237 五ヵ嵐 とのやりとり

ItemNo.22 鉄分いっぱいのざりざりするごはん を食べました！
　体調が 1 回復！（22⇒23）
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

ItemNo.29 タルトとケーキの作り方 を ItemNo.18 に持ち替えました。
ItemNo.28 立派な羽 を ItemNo.20 に持ち替えました。

魔術LV を 10 DOWN。（LV10⇒0、+10CP、-10FP）
具現LV を 17 DOWN。（LV17⇒0、+17CP、-17FP）
変化LV を 3 DOWN。（LV35⇒32、+3CP、-3FP）

領域LV を 35 UP！（LV0⇒35、-35CP）
装飾LV を 5 UP！（LV33⇒38、-5CP）

ItemNo.23 何かの骨 から謎飯『カルシウムたっぷりのごはん』をつくりました！
　⇒ おいしくなあれ♪！［ 5 6 3 = 14 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 謎飯チャレンジ！［ 4 1 6 = 11 ］成功！なんかそれっぽい気がする！！
　⇒ カルシウムたっぷりのごはん／謎飯：強さ143／［効果1］闇撃14 ［効果2］活力22 ［効果3］強靭14


泥蘇光悪渡(150) により ItemNo.1 もちうさぎのシャーペン に ItemNo.10 皮 を付加してもらいました！
　⇒ もちうさぎのシャーペン／呪器：強さ594／［効果1］攻撃20 ［効果2］闇纏15 ［効果3］自滅19【射程1】

泥蘇光悪渡(150) により ItemNo.6 夕餉の支度の音 に ItemNo.14 不思議な粉+2 を付加してもらいました！
　⇒ 夕餉の支度の音／装飾：強さ327／［効果1］幸運20 ［効果2］疫45 ［効果3］－

ウォン(99) とカードを交換しました！

―崩れ行く自然のカンタータ― （グランドクラッシャー）


変幻自在 を研究しました！（深度0⇒1）
変幻自在 を研究しました！（深度1⇒2）
精神侵食 を研究しました！（深度0⇒1）

ワイドプロテクション を習得！
ウィルスゾーン を習得！
イクステンション を習得！
ディスインフェクト を習得！
インヴァージョン を習得！
盲目耐性 を習得！
フォースフィールド を習得！
ポーションラッシュ を習得！
一望千里 を習得！
オディウム を習得！
エレメントフィールド を習得！
百孔千瘡 を習得！
アジール を習得！
ブラッドレイン を習得！
奇想天外 を習得！
クラーレ を習得！
ワイヤースライス を習得！
ニュクス を習得！
マッドパーティ を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

泥蘇光悪渡(150) は 榧 を入手！
ユイノ(388) は 榧 を入手！
晴(428) は 榧 を入手！
悠吏(526) は 藤 を入手！
泥蘇光悪渡(150) は 甲殻+1 を入手！
晴(428) は ビーフ を入手！
晴(428) は 壊れた銀の斧 を入手！
悠吏(526) は 毒液+3 を入手！
泥蘇光悪渡(150) は 何かの歯 を入手！

リュウジン区 S-6（森林）に移動！（体調23⇒22）
リュウジン区 S-7（草原）に移動！（体調22⇒21）
リュウジン区 S-8（道路）に移動！（体調21⇒20）
リュウジン区 S-9（道路）に移動！（体調20⇒19）
リュウジン区 S-10（道路）に移動！（体調19⇒18）

［837 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［454 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［498 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［203 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［406 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［245 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［182 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［98 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［148 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［135 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［266 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［32 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［123 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［67 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［81 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［62 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［34 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［49 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［68 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［51 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［0 / 100］ ―― 《荒波》強き壁



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　





突然チャットに現れるマッドスマイルちゃん。

　






疑いの目で見るふたり。

　








不満そうな顔で腕を組むエディアン。

　

　

　











チャットから抜けるマッドスマイルちゃん。

　

　

　

　

　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――