［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

この場所からは観覧車が随分と間近に見える。
真っ赤な空に浮かび上がり、風でゆらゆらと揺れるゴンドラはなんとも言えない不安をあおってくるようにも感じられる。
ほんの少しの休息をとる最中、ゴンドラをみあげながらフェデルタは呟いた。

「ヨシバラ行きてえ」

その呟きにかえってきたのは、側にいたスズヒコからのやたらに冷たい視線だった。予想以上の冷ややかな対応にフェデルタは思わず眉をしかめた。

「は？ 頭の中までピンク色になった？」
「違えよ！ アンタは俺をなんだと思ってんの！？」
「スケベ野郎」

スズヒコが冷たくいい放つ言葉の原因を作ったのはまさしく自分なのでフェデルタはそれ以上返す事も出来ずに頭を乱雑に掻く事に終始するしかなかった。
しばらく睨むような目線を向けていたスズヒコは、ふ、と短く息を吐いてから

「まあ、いいんじゃないか？」

と、肩を竦めていってみせた。

「ベースキャンプに先に戻るって話でしょ？向こうには協力者もいるし、こちらのバランス考えてもフェデルタが抜けるとすれば適している」
「向こうでしか出来ないこともあるだろうから、お使いがありゃ受けるよ」
「是非そうしてくれ。彼らにもちゃんと伝えるんだよ」

スズヒコは彼らーーグノウと迦楼羅に視線を向ける。フェデルタはかるく頷いてみせると、二人へと足を向けた。

「……先にベースキャンプ、ですか？」
「お前の問題については、正直俺がする事今のところ無いからな。なら、雁首揃えて先に進むだけが手段でもないだろ」
「……まあ、確かに。貴方にしては一理ありますね」
「一言余計だろ」

ひとしきり伝えたあとの反応はスズヒコと比べれば大分マシだった。冷たい視線もなければ、罵倒もない。否、に近いものはあったが。
そもそもグノウの目付きは平時でも鋭い。吉野俊彦はそれを"クールな大人の目付き"と思ってるらしいが、フェデルタからすると単なる仏頂面では？と、思わなくもない。

「で、お前とお坊っちゃんはヨシバラ行ってるだろ？ どんなだったかついでに教えてくれよ」
「あ、えっとねえ、なんだかすごい色んな音がしてたよ！ チントンシャンって」
「坊っちゃん、恐らく求められてるのはそういう話ではないですね」
「え、そうなの？」

キョトンとする迦楼羅の様子にグノウはわざとらしく大きくため息を吐き出しつつ、フェデルタに視線を送る。

「わかりました。データを用意して送ります」
「悪いな。助かる……そっちもなんかベースキャンプに用があるなら今のうちに教えてくれ」

---

一通りの準備を済ませて、三人と別れるとタクシーを呼んだ。
姿の見えない同行者がいるのだけが予想外だが、事情があるなら仕方ない。

「お、来たか」

ほどなくして次元を割ってタクシーが現れる。フェデルタは吸いかけの煙草を手の中で灰にすると、目の前に止まったタクシーの中に乗り込んだ。

「相席お願いしまあす」
「先に座ってるくせに何言ってんだよ」

タクシーの中には見覚えのある先客がいた。褐色の肌と赤い瞳の魔女は、わざとらしくぶりっこをしてみせるとフェデルタは辟易した様子で隣に腰を下ろす。

「なんじゃ。ノリの悪い」
「直接これるんなら最初から来たらよかっただろ、他のやつに様子見なんぞさせないで」
「いやあ、正直ぬしがこんなに元気になると思わなくてのお……」

フェデルタは悪態をつくと、窓に肘をかけて頬杖をついた。魔女はわはは、と笑いながらフェデルタのやや後ろ側、リアガラス手前の空間に視線を向ける。

「連れがおるのか。一人の時じゃなくていいのか？」
「時間もねえから仕方ねえよ。……で、伝言させたと思うけど、どうなんだ」

伝言。先に様子を見に来ていた玲瓏とナズナに伝えておいた事があった。
ワールドスワップと吉野俊彦を引き剥がすことは可能なのかーーつまり、彼を実在させる事が可能なのか。

「個を持つ存在に命を与えるというのはまあ、その……時と場合による」
「出来なくはねえってことか」

フェデルタは頬杖をついたまま、視線だけを向ける。気だるそうな姿勢とは裏腹にその視線は強い。

「まあそうじゃな……吉野俊彦を個として強く認識する存在は既に幼馴染みちゃんがおるじゃろ？」
「……ああ」

幼馴染み。言祝愛夢。彼女の存在がなければ、フェデルタはこんな馬鹿げた事は考えなかった。
ワールドスワップをアンジニティを抜け出せればそれだけでよかった筈が、それだけでは済まなくなってしまった。

「愛夢の協力は必要なんだろ」
「まあそうじゃな。彼女の魂がもらえるなら一番簡単なんじゃが」
「それじゃあ意味ねえよ。二人揃わないと、意味がねえ」
「わかっとるわ！ まあ、ゼロから産み出す訳じゃないからの何とかする」

時空が歪むのが感じられる。もうすぐタクシーはベースキャンプに着くだろう。

「しかし、ぬしがそれをわしに望むということは、全て終わらせた後どうなるかわかっとるのか？」
「……そもそも、初めてあった時から覚悟してる」

タクシーが減速するのを感じるとフェデルタは姿勢を正した。
すぐにタクシーは停車して、自動のドアが開く。

「じゃあ、頼むぜ」
「うむ。ま、豪華客船に乗った気持ちでいるんじゃな！」
「逆に不安なやつじゃん」

はあ、と呆れた息を吐きつつタクシーを降りる。
ドアはすぐさま閉じられ、タクシーは再び次元の中に消えていった。

ENo.158 不浄の滝 とのやりとり


ENo.244 スズヒコ とのやりとり


ENo.909 グノウ とのやりとり


ENo.912 愛夢 とのやりとり

ItemNo.8 赤い薔薇 を破棄しました。

グノウ(909) に ItemNo.27 生命の宝石 を手渡ししました。

ItemNo.36 迦楼羅の皿にあったサラダ を食べました！
　体調が 1 回復！（20⇒21）
　今回の全戦闘において 器用20 幸運20 命脈20 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

スズヒコ(244) から 800 PS 受け取りました。

グノウ(909) から 1000 PS 受け取りました。

グノウ(909) から 200 PS 受け取りました。
迦楼羅(931) から 300 PS 受け取りました。
スズヒコ(244) から さつまいも を受け取りました。

グノウ(909) から 角 を受け取りました。

グノウ(909) から 柵 を受け取りました。

グノウ(909) から ボルト を受け取りました。

合成LV を 5 UP！（LV40⇒45、-5CP）

グノウ(909) により ItemNo.22 柵 から射程2の暗器『刻羽—コクバネ—』を作製してもらいました！
　⇒ 刻羽—コクバネ—／暗器：強さ436／［効果1］重創40 ［効果2］－ ［効果3］－【射程2】

グノウ(909) の持つ ItemNo.25 夜衣―ヨゴロモ― に ItemNo.32 石英 を付加しました！
　⇒ 特質強化！効果3のLVが19増加！

ミクリア(218) とカードを交換しました！

星の音楽 （ステラミュージック）


ソウルビート を研究しました！（深度0⇒1）
ソウルビート を研究しました！（深度1⇒2）
ソウルビート を研究しました！（深度2⇒3）
プレシアンス を研究しました！（深度0⇒1）
プレシアンス を研究しました！（深度1⇒2）
プレシアンス を研究しました！（深度2⇒3）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

フェデルタ(165) は 藤 を入手！
スズヒコ(244) は 榧 を入手！
グノウ(909) は 丸太 を入手！
迦楼羅(931) は 丸太 を入手！
迦楼羅(931) は 装甲 を入手！
迦楼羅(931) は 錆びた刃 を入手！
スズヒコ(244) は 甲殻 を入手！
グノウ(909) は 装甲 を入手！
グノウ(909) は 光小晶 を入手！

現在のパーティから離脱しました！

ミナト区 O-5（森林）に移動！（体調21⇒20）
ミナト区 O-6（森林）に移動！（体調20⇒19）
チナミ区 D-2（ベースキャンプ）に戻りました！
体調が全回復しました！

順(39) からパーティに勧誘されました！

『マガサ区 F-6：チェックポイント《美術館》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 順(39) の選択は マガサ区 F-6：チェックポイント《美術館》

MISSION!!
マガサ区 S-16：ヨシバラ を選択！
　　 - 順(39) の選択は マガサ区 S-16：ヨシバラ

［837 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［454 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［498 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［203 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［406 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［245 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［182 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［98 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［148 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［135 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［266 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［32 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［123 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［67 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［81 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［62 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［34 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［49 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［68 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護
［51 / 100］ ―― 《苺畑》不安定性
［0 / 100］ ―― 《荒波》強き壁



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　





突然チャットに現れるマッドスマイルちゃん。

　






疑いの目で見るふたり。

　








不満そうな顔で腕を組むエディアン。

　

　

　











チャットから抜けるマッドスマイルちゃん。

　

　

　

　

　

　




　




　

　

　

チャットが閉じられる――

ネオン輝く歓楽街、ヨシバラ。

　

何故だかネオンの代わりに

たくさんの提灯が街を照らしている。

　

どんちゃん、どんちゃん･･･

どこからか、太鼓や三味線の音色も聴こえる。

　

　

　

そんな街を多くの男女が歩いている。

みな黒い着物に身を包み、顔には黒い狐面――

　

　




　

　



瓦屋根の上、声の主と思われるひょっとこがこちらを見ている。

　

　




　

その声に反応するかのように、道行く狐面が襲い掛かる！