［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　声に振り向くと、しばらく見ていなかった着流し姿がそこにあった。
　ここ最近連絡がなかったけれど、こんなところで偶然に出会うなんて。
　……ここの神社の人が何も仕組んでいなければ、だけど、そういうことに気を回せる人だとも思えない。
　ここは彼の神社ではないし、私もちょっとした用事で呼ばれてたまたま今日来ただけだから。
　近づいて彼の様子を見るけれど、そう大きな傷も増えていないようで安心した。
　退魔師はどうしても深い怪我や祟りを受けやすい。だから彼に限らず、よく姿を観察するのは癖になっていた。
　久しぶり、元気そうねと声をかけると、彼はニコニコと笑って返した。
　……こんなに明るく、優しい笑みをする人だったっけ？


　顔を見ていない間についた小さな傷を治しながら近況を聞くと、ぱっと表情を明るくさせて話し始める。
　これだけでもいいことがあったんだなとわかってしまう。
　内容は想像していたよりもっと驚くようなことだったけれど、
　思わずこちらも笑みがこぼれてしまうくらい幸福そうで。
　あんな目つきをしていた男の子が夫になって、父親になるんだなあ。
　そう思うと、私も年をとったなと思わずにもいられないけれど、
　とりあえずそれは向こうの方に追いやる。


　そうね、と返す。
　若干は羨ましくもあるけれど、でも私がそこにたどり着きたかったかというとそうではない。
　こういう仕事をしているからというのもあるし、
　そのことを理解してくれる人も、理解してほしいと思える人も現れなかったというのもある。
　けれど、後悔はしていない。
　夫や子供がいなくても、今の私には弟子がいるから。


　頷くと、怪訝そうな視線を向けてくる。
　私の年齢からすれば、弟子を取るには少し遅いくらいだ。
　弟子未満、ということなら数年前にも一度あったし、おかしくはないと思うのだけれど。
　そう言うと、彼は首を横に振る。
　どうも性格的に師匠として教えられるかが不安らしい。
　私の弟子は一教えれば十理解するし、私よりもしっかりしているから
　たとえ私がしっかりしてなくとも大丈夫だと思う。
　そう言おうとしたところで、失礼しますと声がした。



　入ってきた弟子をやんわりと叱りながら苦笑いする。
　この子は賢いし器用だし見た目もいいし、なのにどうしてか人との接し方があまりにも下手だ。
　どうも自分に絶対の自信があるせいのようだけれど、
　呪禁のことは何でもそつなくやってしまうから強く叱れないでいる。




　二人のやり取りにクスクスと笑っていれば、もっとちゃんと師匠やれと声が飛んでくる。
　たしかにあまり礼儀はなっていないが、これでもかなり正したほうだ。
　はじめの頃はまさに傲岸不遜といった感じでひどかった。
　でも生粋の社育ちの彼からしたらとても気になるのだろう。
　ともかくこれで治療は終わり、と言うと彼はきれいになった腕をさする。


　どうせ払わないでしょうと思いつつも、規定の金額を口にする。
　今までのもすべてツケとして記録はしてあるけれど、最初から払ってもらえるとは思っていない。
　そもそも昔からの知り合いということでかなり安くしてはあるけれど、
　それでもこの年若い退魔師に払える額ではない。
　……私自身が、もらおうという気持ちが少ないのかもしれない。
　他の治療ではきちんと相応額を取っているのに、私の中では彼が未だにあの頃の少年のままでいる。
　もう所帯を持つほどにいい大人だというのに。

　だけど。
　今回はいい、と口にする。
　結婚と出産祝い。だからいいのだ。
　今後も人二人を養わなければいけなくなって、余計にお金は取りづらくなる気はしているのだけれど。





　延々と言い合い続ける二人を眺めつつ、部屋に入る陽の光にあたる。

　もちろん、今まで考えなかったわけじゃない。
　結婚して子供を産めば、確かに形は残るだろう。
　それは連綿と続いていく私のいた証。絶対の血。
　けれど、そればかりが残すべきものではない、と思う。
　私が師匠から受け継いだ、呪禁師としての意志。私自身の意志。
　それは、弟子が継いでくれる。
　遺伝子という形で残さなくても、そうやって私がいた跡が新しい時代に残るならそれでいいと思う。
　一生を共にする人がいて、新たな生命を育んで。そういう生活もきっといいものだろう。
　彼のこの幸せそうな顔を見ればわかる。それはきっと、ひとつの幸せの完成形なんだろう。
　私の歩むこの道も、完成形ではないかもしれないけれど、ひとつの幸せの形だとは思う。
　だから、いいのだ。愛する神様がいて、仕事を頼んでくれる人たちがいて、弟子がいて。
　それは私にとっては、間違いなく最上の幸せだ。




　願うなら、こんな時間がずっと続きますように。
　何十年も、何百年も。愛する神様のある限り。

ItemNo.36 春先の香り を使用しました！
　魔香のため、体調は回復しなかった。
　今回の全戦闘において 回復54 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

龍が起き上がり、空へと消える。

　

龍の頭から小さな光の玉が出て、

空へと飛び去って行くのが見えた。

　

　

　

無事に残っているファッションエリアに入ってみる。

　








　




こちらに気づき、･･･目を背ける。

容姿からしてロストのひとり、アルメシアのようだ。

　

　

　








並ぶ衣服をチラッと見つつ、願いが伝えられた。

解析LV を 5 UP！（LV0⇒5、-5CP）
合成LV を 5 UP！（LV28⇒33、-5CP）

ウィル(72) により ItemNo.5 とげとげ に ItemNo.43 とげとげ を合成してもらい、活力漲るアンテナ に変化させました！
　⇒ 活力漲るアンテナ／素材：強さ35／［武器］混乱30(LV60)［防具］反乱30(LV60)［装飾］防狂30(LV60)

クリス(62) により ItemNo.5 活力漲るアンテナ から薬箱『式陣：防狂箱』を作製してもらいました！
　⇒ 式陣：防狂箱／薬箱：強さ190／［効果1］防狂30 ［効果2］－ ［効果3］活力33

リカルド(28) の持つ ItemNo.11 凶つ影の呪雨傘 に ItemNo.39 角 を付加しました！
八生と出久(271) の持つ ItemNo.2 荒神の剣 に ItemNo.40 角 を付加しました！
日明と月夜(285) の持つ ItemNo.1 フェイルノート・イミテーション に ItemNo.14 柚子 を付加しました！

アッシュ(283) とカードを交換しました！

トウフくん(DJ) （クレイジーショー）


メテオ を研究しました！（深度0⇒1）
メテオ を研究しました！（深度1⇒2）
プレリュード を研究しました！（深度0⇒1）
プレリュード を研究しました！（深度1⇒2）

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

八生と出久(271) は ボルト を入手！
八生と出久(271) は ボルト を入手！
日明と月夜(285) は ボルト を入手！
日明と月夜(285) は ボルト を入手！
冷泉といちか(533) は 地龍の鱗 を入手！
冷泉といちか(533) は 火龍の鱗 を入手！

日明と月夜(285) に移動を委ねました。

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『リュウジン区 P-15：チェックポイント《渡し舟》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 日明と月夜(285) の選択は リュウジン区 P-15：チェックポイント《渡し舟》

MISSION!!
シモヨメ区 P-11：シモヨメサーキット を選択！
　　 - 日明と月夜(285) の選択は シモヨメ区 P-11：シモヨメサーキット

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［448 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［201 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［400 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［240 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［174 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［96 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［142 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［131 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［251 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［32 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［110 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［62 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［72 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［55 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［27 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［46 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［23 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　




　








　






着物の裾を上げ、脚を見せる。

表面がドロドロし、変色している。

　








ふたりの全身をじーっと観察するカグハ。






ふたりの裾を戻すエディアン。

　

　

　






　

　

　

チャットが閉じられる――

サーキット場。

瓦礫が多少散乱しているが、まだ形を保っているほうだろうか。

　

･･･何か、音が近づいてくる。

　





　

バイクが一斉に突っ込んでくるッ！！