［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

＊今回は小説っぽい形式でお送りします＊

---

……案内役の2人がやっと……
いやハザマだから大して時間は経ってないんだろうけど、とにかく戻って来たようだ。

でも、なんだか様子がおかしかった。

虫がいっぱいだと言っていたり、それに、途中で不自然にチャットが閉じられたし。



俺はただ、すっかり静かになってしまった八生に引かれるまま、このハザマを歩いている。
一応、戦闘中は〝いつも通りの自由さ〟を見せているんだが、それが終わればまた静かに戻る。
常に明るくて、常に面白い事……戦闘を求めて、常に俺を振り回していた最初の頃が、
懐かしく思えるほどに……戦闘が無い時は、静かだった。パーティの他の人もそこまで騒がしく無い方だしなぁ……。





これまで俺は、他ならぬ八生本人から、八生が所属する組織や世界の話を聞いてきた。
でも、それに対して俺は……〝本名〟すら告げられていない。〝出オチ太郎〟と名乗ったままだ。
八生は何も聞いてこないし、そもそも八生が自分から色々と明かしてくれたのだけれど……

本当に、このままで良いんだろうか？ あまりにも、不釣り合いではないか？

〝日常の裏側〟まで教えてくれた八生に、俺は自分の素性さえ明かさないまま、行動を共にする気か？



……駄目に、決まっている。





「――っ、八生！」


側に……目の前に居るのに、手を繋いだままなのに、俺は少し大きな声で、名前を呼んだ。
八生はすぐに立ち止まったけれど、今までのように俺の方を振り向かなかった。


「…………俺、ずるい奴、だよな。八生は、たくさん話してくれたのに、俺は……」


必死で言葉を紡ぐ。……胸の内を伝えるのにも、必死にならなきゃいけないなんて、情けないな。


「……何も、教えて無い、よな。俺の過去も、俺の本当の姿も、俺の本名も……」


八生は前を向いて、立ち止まったままだ。

急がなきゃ。伝えなきゃ。俺の事を。でなきゃ……釣り合いがとれない。



「…………だから、」



……本当は、怖い。

自分の素性を明かす事が。

それは、これは、俺自身の過去を穿り出す事に、他ならないから。

――だけど、このままじゃきっと、本当の意味で一生変われない。



「話すよ、俺の事」



俺は〝あの時〟に決めたはずだ。

過去を受け入れた上で乗り越えると。変わってみせると。



「俺は、俺の本当の名前は――」





「――〝越智 出久（おち いずく）〟……でしょ？ 知ってるよ」



……繋いでいた手を離して、振り向いた八生は、あっさりと、俺の〝本当の名前〟で呼んだ。


「イバラシティで、ずっとずっと前に、キミが教えてくれたじゃない」


と、普段の笑みとは違う、女の子らしい……優しい微笑みで、八生はそう続けた。



イバラシティ…………そうか。思い出した。



イバラシティではハザマで起こった時の記憶は無いが……逆はある。
つまり、ハザマではイバラシティで過ごした時の記憶がある。

一度だけ、たった一度だけだけど、俺が〝いつものように〟悪夢に魘され、眠れなかった日。
八生が様子を見に来て、隣で一緒に寝てくれた事があったっけ。

恐らく、その時に俺は、本当の名前を口走ったんだろう。

不思議と、その日以来、よく眠れるようになった。
流石に、全く悪夢を見なくなったってわけじゃ無いけれど……
それでも、今まで毎日のように見て、ろくに眠れなかった日々に比べると、なんと安らかな事か。

だから、本当は凄く感謝している。
普段が普段なので、面と向かっては言わなかったが……。

それだけじゃない、八生には、本当はたくさん感謝しなきゃいけない事がいっぱいだ。
戦えない俺を、なんだかんだいつも気にかけて……まぁ敵の攻撃は自力で避けなきゃいけないんだが、そこは置いといて。
護衛がどれだけ面倒くさくても、好きな戦いのために俺を置いていくなんて真似は、
ただの一度たりともしなかった。
本当はいつも〝死〟と隣り合わせで戦い続けてきて、これからもずっと、
永遠にその〝運命〟を背負い続けながら、それでも俺を護って、助けてくれて。



俺より年下の、まだ大人に成っていない女の子に、これだけ大きな使命を、
たった1人で抱えさせるのは、如何にせん……年上として……
いや、たとえそうじゃ無かったとしても、あまりにも……理不尽だ。





――そうだろ？ 〝越智 出久(俺)〟。





「………………そうだ。越智出久。
　それが俺の、本当の名前。俺に付けられた〝真名(な)〟だ」


改めて口にすると、自分の名前なのに、妙に恥ずかしい気分になる。
今までずっと〝出オチ太郎〟か、真面目な時でも〝太郎〟って名乗ってたからな……。



「良い名前だと思うんだけどな。隠すの勿体無いよ」



あ……

褒められ、た？

〝悪い意味の出落ち〟や〝役に立たない木偶の坊〟と弄られ、虐められてきた、この名前を。

どうせ出落ちと言われるなら、思わず驚いて、そして笑っちゃうような派手な出落ちを見せ付けてみたい

――という気持ちが生まれた、きっかけにして根本的な原因を。

八生は、良い名前だって、言った？



「…………はは……」


気付いたら、俺は笑っていた。
呆気に取られて、思わず……笑うしかなかった、って感じだけれど。
それでも今、笑ったのは確かだ。


「……ありがと、な。そう言ってくれたの、もしかしたら……初めてかも」

「そうなんだ？ まぁいつもはたろーだもんね」


くすくす笑っている八生は、すっかりいつもの調子だ。
もしかしたら、俺がちょっとだけでも、本当に元気になったから、いつもの八生に戻ったのかな。
こうして、ずっと行動を共にしてきた中で、なんとなくだけれど……ようやくわかってきた気がする。

天真爛漫で、破天荒で、おてんばで、自由が過ぎるけれど、決して話が通じない奴じゃない。
何も聞いていないようで、ちゃんと聞いている。何も気にしていないようで、なにかと気にかけてくれる。
七瀬八生という〝人間〟は……きっと、そういう奴なんだな。



「……あのさ。イバラシティじゃ〝ここ〟での事、覚えて無いだろうから良いんだけど……」


だったら。八生なら、きっとこれからも、ちゃんと呼んでくれる。
弄……る事はもしかしたらあるかもしれないけど、虐める事は無いだろう、八生なら。


「〝ここ〟では、これからは……出久って呼んでくれね？」

「？　ん、それは良いんだけど。急にどしたの？」


八生が不思議そうに首を傾げる。
まぁそうだよな、急も急だから。



「……俺、もう逃げねぇ。逃げるのはやめる」


決意する。決意を伝える。


「俺も戦う。足手纏いは足手纏いのままかもしれねぇけど……もうお前に全部背負わせない」


それはいつか、ふとした事で死ぬかもしれない。
ただの普通の人間がやるには、とても危険な事。


「元の場所に戻れなくてもいい。異世界を転々と放浪する羽目になってもいい。……だから」


あの世か、天国か、地獄か、或いは異世界転生という奴か。
でもきっと……ただ逃げているだけの一生より、ずっとずっと、マシなはずだ。
それが無謀な事だとしても、いつまでも変わらないまま引き摺るよりは、ずっと。


「出久はずっと前から戦ってるよ」

「……え？」


八生の言葉が、一瞬すぐには理解できなかった。


「〝ここ〟で拾ったカードで、アタシたちを手伝ってくれてるじゃない。
　ほんの気休めだけど……それはきっと、身を護る程度の役には立つモノだよ」


けど、その後の言葉で、理解した。
そういえば……カードは全部、俺が持っているんだった。


「でも、その決意、忘れないでね。それは出久自身の力にもなるから」


そういう八生の笑顔は、どこか満足そうだった。



「さ、行こ！」


八生はまた、いつものように俺の手を取る。


「ああ」


……でも、もう、ただ引かれ続ける俺じゃない。
これからは、ここでは、八生と一緒に歩くんだ。
ただの普通の人間に、何ができるかわからないけど、隣に並ぶんだ。

---

-UNLOCK-　出オチ太郎が本名を明かしました。

-UNLOCK-　プロフィールと愛称が変化しました。

-UNLOCK-　戦闘時の掛け合いが変化しました。

---

日明と月夜(285) から 偽典・天逆鉾 を手渡しされました。

ItemNo.36 ぶどうジュースの香り を使用しました！
　魔香のため、体調は回復しなかった。
　今回の全戦闘において 魔力52 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

龍が起き上がり、空へと消える。

　

龍の頭から小さな光の玉が出て、

空へと飛び去って行くのが見えた。

　

　

　

無事に残っているファッションエリアに入ってみる。

　








　




こちらに気づき、･･･目を背ける。

容姿からしてロストのひとり、アルメシアのようだ。

　

　

　








並ぶ衣服をチラッと見つつ、願いが伝えられた。

金鵄(70) から 150 PS 受け取りました。
ウィル(72) に 350 PS 送付しました。

あれこ(919) から 300 PS 受け取りました。
アリスリアラ(951) に ItemNo.38 日陰蔓 を送付しました。

制約LV を 35 DOWN。（LV35⇒0、+35CP、-35FP）

具現LV を 12 UP！（LV20⇒32、-12CP）
領域LV を 30 UP！（LV0⇒30、-30CP）
合成LV を 8 UP！（LV25⇒33、-8CP）

金鵄(70) の持つ ItemNo.4 スパナ風のもの から射程2の呪器『アプスーの真純水』を作製しました！
あれこ(919) の持つ ItemNo.27 とげとげ から射程1の暗器『とげとげしたあたると痛そうなやつ』を作製しました！
あれこ(919) の持つ ItemNo.22 ものすごい石材 から射程3の呪器『力がみなぎるものすごい石の塊』を作製しました！

冷泉といちか(533) により ItemNo.2 荒神の剣 に ItemNo.40 角 を付加してもらいました！
　⇒ 荒神の剣／呪器：強さ786／［効果1］攻撃40 ［効果2］器用30 ［効果3］自滅19【射程1】

リグニス(390) とカードを交換しました！

ちょっとした寄り道 （パワフルヒール）


空間掌握 を研究しました！（深度0⇒1）
空間掌握 を研究しました！（深度1⇒2）
空間掌握 を研究しました！（深度2⇒3）
ウィザー を研究しました！（深度0⇒1）
ディクリースアイズ を研究しました！（深度0⇒1）
ディクリースアイズ を研究しました！（深度1⇒2）

コンテイン を習得！
デッドライン を習得！
カウンター を習得！
タクシックゾーン を習得！
エスコート を習得！
悪夢 を習得！
覇気 を習得！
盲目耐性 を習得！
クリエイト：フォートレス を習得！
クリエイト：モンスター を習得！
一望千里 を習得！
サモン：ナイト を習得！
デコイ を習得！
クリエイト：ピッチダーク を習得！
オディウム を習得！
サモン：エンペラー を習得！
サモン：ソルジャー を習得！
アジール を習得！
魔力漏出 を習得！
メンブリュウ を習得！
サモン：ナイトメア を習得！
ブラッドレイン を習得！
クリエイト：ワンダーランド を習得！
魔弾作製 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

八生と出久(271) は ボルト を入手！
八生と出久(271) は ボルト を入手！
日明と月夜(285) は ボルト を入手！
日明と月夜(285) は ボルト を入手！
冷泉といちか(533) は 地龍の鱗 を入手！
冷泉といちか(533) は 火龍の鱗 を入手！

日明と月夜(285) に移動を委ねました。

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『リュウジン区 P-15：チェックポイント《渡し舟》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 日明と月夜(285) の選択は リュウジン区 P-15：チェックポイント《渡し舟》

MISSION!!
シモヨメ区 P-11：シモヨメサーキット を選択！
　　 - 日明と月夜(285) の選択は シモヨメ区 P-11：シモヨメサーキット

［842 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［448 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［201 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［400 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［325 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［240 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［174 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［96 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［142 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［131 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［251 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［32 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［110 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［62 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［72 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［55 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［27 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域
［46 / 100］ ―― 《珈琲店》反転攻勢
［23 / 100］ ―― 《屋台》更なる加護



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　




　








　






着物の裾を上げ、脚を見せる。

表面がドロドロし、変色している。

　








ふたりの全身をじーっと観察するカグハ。






ふたりの裾を戻すエディアン。

　

　

　






　

　

　

チャットが閉じられる――

サーキット場。

瓦礫が多少散乱しているが、まだ形を保っているほうだろうか。

　

･･･何か、音が近づいてくる。

　





　

バイクが一斉に突っ込んでくるッ！！