［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

お正月と言えば、新しい年を迎える始まりのイベントだ。過ぎ去った年に思いを馳せ、少し長い休みに感謝し、食べ過ぎた餅に恨みを募らせ、あとに残るのは体重計への恐怖。
そのはずだったのだが。
これはそんなお正月を迎える、ほんの４時間ほど前、
年越しのそばでも茹でようかと思っていた矢先の出来事

────

「それで、なのだけれども」
「はい、どうしましたか笹子さん」
「とりあえず、くつろいでもらって構わないのだけれども」
「あ、既にかなりくつろいでます。若干の緊張感をもってですけども」
「緊張感をもってくつろいでるってどういう状況よそれ」
「寒い職場に上司と二人きりで暗い中業者の作業待ってる時くらい緊張してますね」
「……何を緊張するのよ」
「いえ間違い犯してはいけないですし」
「犯すの？　間違い」
「僕は間違ったことはあっても間違いを犯したことはないですが……」
「ねえ、このやり取りこの前もやったわね」
「正直、実際今もあの時と似たような心境ですよ。あぁ、いえ、場所も待遇も違ってますが」
「……と、言うよりあれの影響よねこの状況」
「それと僕としては夏に引き続きになりますね。うちの空調夏も冬も苦手みたいで」
「そうすると……ねえ、その空調いつ働くのよ」
「いやいや、そうは言っても気候が穏やかなときはめっぽう強いんですようちの空調」
「ブルペンエースじゃないの、夏本番、冬本番に弱い空調ってどうなの」
「その代わり僕が夏と冬に強いから補完しあってますね。あ、今のは嘘です。暑いのも寒いのも大嫌いです」

彼女の入れたコーヒーを飲みながら談笑しているこの場所は彼女のマンションの一室。
酷暑に引き続き厳寒にも耐えきれず空調が壊れた助手の避難先として、大みそかの日に呼び招いたのだ。

「いや本当にすみません、職場の電気設備があの日きっちりばっちり治ってれば夏に引き続き職場に転がり込んだんですが……」
「……まあ、仕方ないわね。あの後の週明けも、朝一に来た業者にあんまり電気を……可能ならば一日全く使わないでくれって頼み込まれた位だし」
「あの時はおかげで一日休みが早まったとはしゃいだものですが、今となってはなぜ完璧に治ってないんだと問いただしたいですね」
「年始はいつからですかって三回くらい聞かれたわね……何が起きたのか聞くの怖くて聞けなかったけど、大丈夫かしらね」
「多分大丈夫じゃないですよあれ。大丈夫じゃない度合いにもよると思いますが、近々大家から連絡あるんじゃないですかね、国際電話で」
「むぅ、その場合、研究所の営業についてを本部に連絡しないといけないのよね。あー、……年明けが憂鬱だわ」
「はい、この話は止めましょう、止め止め。なんでこの大みそかに来年の仕事の憂いで陰々としなくちゃいけないんですか、鬼に笑われますよ」
「その来年は後４時間ほどで来るから流石に笑われないと思いたいけど」
「いや、奴らは人の嫌がることをするのが得意ですからここぞとばかりに笑いますね、間違いなく」
「そういうものかしらね。と、これは笑わないで聞いてほしいのだけど」
「はい、どうしました」
「……来客があるなんて全く想定してなかったから、年越しそばの準備が一人分しかないわ」
「ははっ、何かと思えば。……打ちますよ今から、任せてください、そば粉はありますか」
「およそ一般家庭にそば粉の用意はないと思うわ」
「あー、そしたらそうですね……買って来ます……か。……でも、買ってきてまで蕎麦食べたくもないな僕」
「そもそもお腹空いてる？」
「そもそもお腹空いて無いです」
「なら、半分に分けましょうか、私もそんなにお腹空いてるわけでもないし」
「お、一杯のかけそばといういうわけですね」
「そこまで瀕しているわけでもないのだけれどもね」

そう言って彼女は台所に立ち湯を沸かし始める。
数度何やら不安になる音が鳴ったりしたが、年越しそばの準備は滞りなく行われ、

「……なんとかなるものね」
「笹子さん、お湯沸かして茹でるだけのお蕎麦がなんとかならなかったら、何なら何とかなるんですか」
「え、いや、１０秒ゼリーとか」
「年越しゼリーは遠慮したい年越しワースト５に入りそうですね」
「ま、まあ良いじゃない体裁は整ってるんだし、食べましょ食べましょ」
「え、待ってください、体裁を整えなきゃいけないような何かが起きたんですか？笹子さん？茅芽所長代理？眼を逸らさないで」

そう言って体裁は整っている年越しそばを、まずは助手が食べ、ほっとした顔をして彼女が食べる。
一人前を半分にした影響か、それ自体はすぐに食べきってしまえるものだったのだが、

「……不思議な体験をしました。今まで食べてきた蕎麦とは根本的に違う体験を」
「大げさね、普通のお蕎麦だったじゃない」
「明らかに普通ではなかったですよ。いや、笹子さんの手料理であるというところを除いても明らかに既存のどれとも結びつかない、何か、こう」
「そんなことないと思うのだけれども……つゆだって市販品だし……」
「そうなんですか？……いやでも、これが市販されてるとしたら……そんなはずが……。」
「ごめんなさい、お口に合わなかったみたいで」
「えっ……あ、いいえ！そんなことは全然！美味しかったです！ただ、それをどう表現したらよいのか言葉が見つからなくて茫然としてしまっただけです」
「そんな、無理しなくても」
「いいえ、美味しかったんですよ、それは事実なんです。ただ……何だろうか、説明できない美味しさがあったというか、蕎麦ってこういうものだったっけと疑問符が浮かんでくるというか」
「……まあ一部体裁を整えた箇所はあったけれども」
「一体何が……いや、聞かないでおきます。美味しかったのは事実で、それが、なんでこんな……わからない」
「口直しに、何か食べる？」
「……いえ、この味を忘れたくないです。恐らく僕が何回作ってもさっきの味には至らないと思うので」
「そんな大げさな」
「非凡非日常の極致ですよ、全く想像もできない地平に蕎麦で誘われる日が来るとは思ってませんでした。この出来事を以てして未知と触れ合った良い一年だったと言えるかもしれません」
「褒められてるのか貶されるのか全く分からなくなってきたわね。はい、もう片付けるわよ」
「僕もわかってないんです。ただ、ありがとうございます良い経験でした」
「……ねえやっぱ馬鹿にしてる？」
「いえ全く、心からそう思ってます」
「それやっぱちょっと馬鹿にしてるわよ」

少しだけむすっとした様子で片づけを始めた彼女を、まずいと思ったのか助手が制して片づけを代わる。
しかし、片づけのさ中も先ほどの不可思議にふとした瞬間心奪われながらの片づけとなった。

────

「……よし一先ずこれでどうにかなりそうだな」
「何？どうかしたかしら？」
「あぁ、いえ、明日からの宿についてはとりあえず確保できたんですよ、流石に今日の今日これからっていうのは無理だったんですが」
「あーなるほど、遠慮しなくてよかったんだけど」
「ありがとうございます。でも笹子さんは気にしないかもですが、……僕は気にします部下ですから」
「まあ、……そうね、じゃあ今日くらいはゆっくりしていくといいわ」
「……それなんですが、流石に寝床は車にしようかと、寝袋もありますし」
「いや、良いわよ。泊まっていきなさいって、それこそ寝袋あるならこの部屋使ってくれていいから」
「いや、でも、不味くないですか？」
「この寒さの中車中泊の方が不味いわね」
「でも友達に噂とかされると恥ずかしいですし……」
「車内で冷たくなって警察の噂になられると恥ずかしいですまないわよ」
「えーと、うーんと……」
「はい、決まりね。明日の朝ご飯はお雑煮作るから楽しみにしておきなさい」
「えっ、お雑煮……大丈夫ですか？」
「何がよ。もう、この年の瀬にそんなあれこれ心配ばかりするもんじゃないわ、来年が暗くなっちゃうわよ」
「いや、仰ってることは正しいのですが、心配事の８割が……。あ、いえ何でもないです」
「そんなに心配事が多いなら行く？」
「何処にですか？」
「除夜の鐘つきに」
「絶対行きません、寒いしうるさいので」
「言うと思ったわ」
「あ、でも一回外には出てきます。車から寝袋取ってこないといけないですし、……あとお風呂に入ってきます」
「……Ｓ？」
「……消去法でそこになっちゃいますね」
「この年の瀬にまだ開いてるの？」
「やってますね、この年の瀬に深夜まで営業してるのは本当にありがたいんですが、来年こそ持続可能社会を目指すためのためのセミナーが開かれてるみたいなのでそれには捕まらないようにしたいですね」
「それは、まあ、気を付けて」
「はい、それではまた」

────

「さて、カウントダウンが近づいたわけだけれども」
「お、飛びます？年が変わった瞬間この星に居なかったって主張できますよ」
「小学生じゃないんだから。それに、その主張するなら少なくともこの星の重力圏からは逃れないと認めないわよ」
「手厳しいですね、まあ我々はこの星の原住民らしく座してその時を待ちましょう」
「……いつか年越しを星の外で迎えるなんて未来が来るのかしらね」
「いやー、どうでしょうね。それまでこの星が続いているかどうか。そう、そのために我々は持続可能な……」
「……セミナー受けてきた？」
「冗談です冗談。あ、ほら日付変わりますよ」

ポーンという音と共に年を越す。
新しい一年が始まる。

「「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」」

二人は向かい合って同じ文句を同じように頭を下げて言い合う。
何かが大きく変わったわけでもない、日付が一つ変わり、月が一つ変わり、年が一つ変わっただけだ。
それでも、何故だか彼女はこの年に、何か大きなことが起きる予感がしていた。
同じような予感を、彼も感じているだろうか。そんなことを思いながら目を合わせると。

「……ところで笹子さん、聞いていいですか？」
「あら、新年早々何かしら」
「……その、お雑煮のおつゆ、……なんですか？」
「……大丈夫よ、体裁は整ってるから」

不可思議な年明けになりそうな一夜であった。

ENo.77 偽黒初 とのやりとり

偽黒初(77) から 毛+6 を手渡しされました。

ゾンビを一掃すると、物陰から再び何かが現れる。

　



ロストのフレディオ･･･のようだ。

　




周囲に散乱したゾンビを眺め、




　

こちらの姿をじーっと確認する。






真剣な眼差しで訴える。

　




考え込むフレディオ。

　

　

　





フレディオは芋焼酎を欲しているようだ。

エロ本と間違えないよう注意しなければならない。

変化LV を 6 DOWN。（LV10⇒4、+6CP、-6FP）

響鳴LV を 13 UP！（LV17⇒30、-13CP）
付加LV を 7 UP！（LV18⇒25、-7CP）

貴登子(260) により ItemNo.29 毛+6 から装飾『メスフラスコ』を作製してもらいました！
　⇒ メスフラスコ／装飾：強さ436／［効果1］回復40 ［効果2］－ ［効果3］－

貴登子(260) の持つ ItemNo.41 すごいお肉 から料理『すごいケバブ』をつくろうとしましたが、相手から取引生産許可が出ていませんでした。

偽黒初(77) により ItemNo.29 メスフラスコ に ItemNo.23 不思議な粉 を付加してもらいました！
　⇒ 気づきアトリエ修練！［ 2 5 2 = 9 ］通常付加
　⇒ メスフラスコ／装飾：強さ436／［効果1］回復40 ［効果2］疫35 ［効果3］－

暁斗(537) とカードを交換しました！

毒粥：キルケーのもてなし （アシッド）


フォレストオファリング を研究しました！（深度0⇒1）
アスティオン を研究しました！（深度0⇒1）
アンチドート を研究しました！（深度0⇒1）

エファヴェセント を習得！
マナ を習得！
パストラーレ を習得！
アディクティブチューン を習得！
ノクターン を習得！
高山流水 を習得！
ダンスマカブル を習得！
サイケデリア を習得！
石破天驚 を習得！
バルカローレ を習得！
水声山色 を習得！
催眠術 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

Dr.笹子(831) は 不思議な布 を入手！
偽黒初(77) は 羽 を入手！
偽黒初(77) は 腐肉 を入手！
偽黒初(77) は 腐肉 を入手！
偽黒初(77) は 腐肉 を入手！
偽黒初(77) は 腐肉 を入手！
Dr.笹子(831) は 腐肉 を入手！
Dr.笹子(831) は 腐肉 を入手！
Dr.笹子(831) は 腐肉+1 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

『ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 偽黒初(77) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》

MISSION!!
マガサ区 S-16：ヨシバラ を選択！
　　 - 偽黒初(77) の選択は マガサ区 S-16：ヨシバラ

［866 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［445 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［194 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［397 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［310 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［221 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［160 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［90 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［137 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［128 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［196 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［28 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［58 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［32 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［58 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［39 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［8 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

「うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！！！」

　

　

　

「ひぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！！！」

　

　

　

　

　

　

突然の絶叫と共に、チャットが閉じられる――

ネオン輝く歓楽街、ヨシバラ。

　

何故だかネオンの代わりに

たくさんの提灯が街を照らしている。

　

どんちゃん、どんちゃん･･･

どこからか、太鼓や三味線の音色も聴こえる。

　

　

　

そんな街を多くの男女が歩いている。

みな黒い着物に身を包み、顔には黒い狐面――

　

　




　

　



瓦屋根の上、声の主と思われるひょっとこがこちらを見ている。

　

　




　

その声に反応するかのように、道行く狐面が襲い掛かる！