［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

***

浅岡百合子がもう少し冷静であれば。

あるいは、咄嗟の事態にチャンネルを一旦切ることができていれば。
『閉じた』ことで彼女に何かあったことを仲間に伝えることができたかもしれない。


『閉じることができなかったチャンネル』に名状しがたい感情をそのままぶつけてしまったことは、傍から見るならどうしようもない悪手だ。
悪手でしかない、はずだった。

しかし、フタバにとってはそうでなかった。
叩きつけられた感情に怖気立ちながらも仲間の危機に脳からはアドレナリンが走り、交感神経によりその身は戦うための状態に『上げられる』。
とぶように四歩駆ければ、その最中視界は倒れた少女たちをかすめ、信号の発信源であるリリィと異形のけものを捉える。

明らかな異常、それでもただの『遭遇』ならここまでの恐慌状態にはならない筈。
さまざまなことが考えられるが、ここで騎士が取るべき行動は唯一つ。

文字にすることも難しい獣めいた咆哮を上げ、盾に体重と鎧の重みを載せて叩きつけるために五歩目を跳んだ。


人は叫び続けてはいられない。
いや、叫ぶ気力もなくなったというべきか。
彼女が受けた衝撃は荒々しく強化された彼女の異能によるチャンネルに叩きつけられ、
それからはなにが起きているのかを伝える事も無く。
ともすれば途絶えてしまいそうな遠く弱くなる感覚は、彼女が自分を見失いつつあるのかもしれない。

その取り乱し、狂ってしまう直前の顔に6つ目の顔の笑みが深くなる。
砕けそうな精神に、最後の一押しをしようと『一番刺さる凶器』を考えていた、そのとき。

仲間の、けものにむけられた人ならざる声。

雄叫びとけものの視線が外れたことで、己とそれ以外が真っ黒だったリリィの視界が広がる。
入れ替わるように6つ目それぞれが瞬きをする。

「うー、うるさ、い」

なぎ倒すか？声の方向にその躯を向けるけもの。

その声の近づきかた、見えるようになってからの速度。
いや、これは

「オイオイオイ早くクネエカァ？」

そう、――疾い。
盾を構えながら走ってくる早さも、まず『気づいた』ことにも。
リリィは悲鳴を上げていないというのに、行動が早すぎる。
一歩の踏み込みにどれだけの力がこもっているのか、土を見れば明らかで。
半端に受け流す事も、不十分な体勢で受けることも危険だとけものは判断した。

ぐにゃり

緑、橙、赤と入り混じった、ヒト型の髪に当たる部分が触手のように動く。
しゅるしゅると毛に覆われていないヒト型、ヒツジ型の顔を繭のように包みこんだそれは形容しがたく、ただただリリィに『普通でない』ことを突きつける。
が、それをそういうものだと理解する前に、鈍い音。
衝突。
けものの後脚、蹄が深く地面にめり込む。
それでも殺しきれない衝撃に、前躯がよろめく。

騎士の当身にけものが飛ばされることはなかった。

「ッテー」

男とも女とも付かない、感情の薄い声は黒いヒツジの顔から。


それでも、

「ふー、ちゃん」

助けに来てくれた。
なにが起きているのか分からない中、彼は自分にできることをした。

自分の中で凍りつきそうだった感覚が動き出す。
ようやく震え始めた肩を抱いて、騎士の名を呼ぶ。


「フタバ、先にリリィを！」

ツナグの声。
チャンネルが使えなくても、『それ』で十分だった。

体躯が大きい分、立て直すのに時間がかかるけものにもう一度盾で殴りつけ、危険色の繭を揺らす。
殴りぬいた勢いで未だ立てないリリィの傍らにくると、その身を抱えて解析を続けるツナグの元へ。
天文部――スターゲイザーズ――が揃う。


「リリィ」

未知に対峙している最中でも、気遣うような声。


「ココデ追撃カヨッ！？」
「うー、　じゃの、め、せんぱ、ようしゃ、ない」

髪を解き、未だ衝撃に揺らぐ頭を押さえながらヒト型の金色の瞳はリリィを見据えている。


「……あれは知り合いか？」


勿論あんな生き物どこでも、このハザマでも見たことない。
でも、『分かる』
三人がそれぞれ距離を置くことを知っているなら、ずっと見ていたのかもしれない。
三人の中で唯一女の自分を狙うことは効率がいい。
三人の中で自分だけがこれといった強みが無い。
そんな理由で自分を狙った――わけでないことも分かっている。

だって、あんなことをいうのは
それをいえるのは

認めたくない。
それを口にしたくない。
それでも
わかっている。アンジニティの人でもこちらに組してくれることがあると。
そう思いたい。『彼女』もそうだと。

そう、信じたかった。

だけど、違う。

感じるのは、ただただ自分への敵意。

CHATで、面白いくらい手のひらを返された。
CHATで、負けたのに悔しくなれなかったと返事をした。

この二つは、たまたまタイミングが重なっただけだ。
前者でショックを受けていないといえば嘘になる衝撃は、『彼女』にとっては丁度いい、くらいのことで。
『あのひと』に自分が笑ったからだ。
それがきっと、どうしても、許せなかったから、『今』だったのなら

やっぱり、どうしても、あの『けもの』は



「⋯⋯たぶん、いや、あれは⋯⋯」

わかりきっているのに言葉を濁してしまう。
いや、声が出せることを確認したかったのかもしれない
震える、けれど、だせる。
なら、言わないと。


『彼女』は



「あいな」




浅岡愛菜


浅岡百合子の、いもうと

ENo.606 雀部 とのやりとり


ENo.709 隼田院 とのやりとり


ENo.978 杏里 とのやりとり

ItemNo.11 たけのこの土佐煮 を食べました！
　体調が 2 回復！（13⇒15）
　今回の全戦闘において 貫撃10 器用10 深手20 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

ツナグ(148) から 虹色の雫 を受け取りました。

フタバ(515) に ItemNo.3 怨恨石 を送付しました。
フタバ(515) に ItemNo.17 皮 を送付しました。
フタバ(515) に ItemNo.21 皮 を送付しました。
フタバ(515) に ItemNo.34 暗きフローラ を送付しました。

響鳴LV を 5 UP！（LV25⇒30、-5CP）
付加LV を 5 UP！（LV16⇒21、-5CP）

ツナグ(148) により ItemNo.32 不思議な布 に ItemNo.9 虹色の雫 を合成してもらい、活力漲る水風船 に変化させました！
　⇒ 活力漲る水風船／素材：強さ30／［武器］水纏30(LV60)［防具］反朧30(LV55)［装飾］凍結30(LV60)

フタバ(515) の持つ ItemNo.38 怨恨石 から法衣『黒いクローク』を作製しました！

さき(911) により ItemNo.32 活力漲る水風船 から装飾『スズシィドライ』を作製してもらいました！
　⇒ スズシィドライ／装飾：強さ327／［効果1］凍結30 ［効果2］－ ［効果3］活力33

ツナグ(148) により ItemNo.32 スズシィドライ に ItemNo.22 紅小石 を付加してもらいました！
　⇒ 博打付加！［ 4 1 4 = 9 ］通常付加
　⇒ 特質強化！効果3のLVが11増加！
　⇒ スズシィドライ／装飾：強さ327／［効果1］凍結30 ［効果2］舞痺20 ［効果3］活力44

ヒトミ(1732) とカードを交換しました！

ウォーミングアップ （マーシャルアーツ）


クリエイト：ラビリンス を研究しました！（深度0⇒1）
クリエイト：ラビリンス を研究しました！（深度1⇒2）
クリエイト：ラビリンス を研究しました！（深度2⇒3）

石破天驚 を習得！
水声山色 を習得！
シンフォニア を習得！
催眠術 を習得！
衣装作製 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

ツナグ(148) は 釘 を入手！
リリィ(494) は 鍵 を入手！
フタバ(515) は 鍵 を入手！
フタバ(515) は 装甲+1 を入手！
フタバ(515) は ガラス瓶 を入手！
ツナグ(148) は 不思議な布 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
リリィ(494) のもとに 廃車 がゆっくりと近づいてきます。
リリィ(494) のもとに 酔っ払い がものすごい勢いで駆け寄ってきます。
リリィ(494) のもとに ピエロ がものすごい勢いで駆け寄ってきます。

ツナグ(148) がパーティから離脱しました！

現在のパーティから離脱しました！

シモヨメ区 O-6（草原）に移動！（体調15⇒14）
シモヨメ区 P-6（草原）に移動！（体調14⇒13）
シモヨメ区 P-7（草原）に移動！（体調13⇒12）
シモヨメ区 P-8（草原）に移動！（体調12⇒11）
シモヨメ区 P-9（草原）に移動！（体調11⇒10）

フタバ(515) からパーティに勧誘されました！

［866 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［445 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［194 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［397 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［310 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［221 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［160 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［90 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［137 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［128 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［196 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［28 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［58 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［32 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［58 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［39 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う
［8 / 200］ ―― 《本の壁》荒れ狂う領域



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

「うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！！！」

　

　

　

「ひぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！！！」

　

　

　

　

　

　

突然の絶叫と共に、チャットが閉じられる――