［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

//side:イバラシティ


「社長、今日ご機嫌ですねー」
「そう？」

クウィリーノは手の中のナイフをくるりと回して、首を傾げた。
月明かりだけが照らす廃ビルの一室で、弓なりの赤い目が宝石のように光を反射する。
それを見て、仕事に同道していた千屋が、そうそうと頷く。
言われてみれば、確かに今日は身体が軽いような気がした。

「今日の動き、半端なかったです。キレ？　が違う、みたいな」
「ふは、キレ、ねえ」
「キレッキレでした」
「でした、じゃないね～」

中身のない会話にまたひとつ頷いて、先程とは別の小型ナイフを懐から出して、部屋の入口に向かって投げる。
シュ、と空気を切る音に、呻き声がまた一つ混じった。
同時に駆け出して、飛び掛かるようにして『対象』の心臓を抉る。
血を浴びないようにナイフを抜かれない内に更に押し込んで、切れ味をうっとりと確かめた。
相手の暗い目の中に、微笑む自分が写り込んでいた。

「ば、けもの……っ」
「知ってる」

でも、自身にこんなことをさせる人間がいる世の中が、もっと化け物じみているとクウィリーノは思う。
そんな世を作り上げた人間たちは、すべからく同じ穴の狢であるのだと。
目の光を失いかけた男が、最後の足掻きのようにクウィリーノに手を伸ばしかける。

（それは駄目だな～）

その腕を掴んで、よいしょと間の抜けた声を出しながら、バリツを披露する探偵よろしく、地面に投げ落とす。
体術も習っておくものだなと自身は体勢を戻しながら、相手を足で地に押さえつけた。
ぐ、と呻いた声が、その男が発した最期の音だった。
それを見届けて、白鳥の歌には程遠いなと思いながら先程投げた小型ナイフを回収する。
やはり欠けはなく、その優秀さに口端を持ち上げた。

「あ、ちーちゃん、お掃除よろしく✩」
「了解ーっす」

男の身体からナイフを回収しながら言えば、観客に徹していた千屋がひょいひょいと軽い足取りで近付く。
すぐさま死体が消えるのを見てから、異能を展開して痕跡を消した。

気付けば、他の階からも音が止んでいる。
それぞれが仕事を終えて、回収待ちなのだろう。
暗く、埃っぽい廃ビルの掃除もそろそろ撤収の時間か。
途端、ポケットのスマホがヴー、と一度振動して切れる。
千屋を回せ、との合図である。

「じゃ、ちーちゃんいってらっしゃい。みんな待ってるみたいだよー」
「はーい。上からローラーして来ますね。……あ、ご機嫌な理由教えてもらってませーん」
「ん？　ああ、理由。理由ね～」

そう呟きながら、一部割れて、枠だけになった窓を見る。
今日、突然降った雨は止んで、千々となった雲の中に月が浮かんでいる。
通り過ぎていった雨の味を思い出して、クウィリーノはちろりと唇を舐めた。

「今日、ねこに会いに行ってさ～。そこで、子犬に会ったんだよね」
「猫に犬。社長動物に嫌われてませんでしたっけ」
「そうそう。でも、子犬は僕に慣れてくれたみたいでさ✩」

更に会話を続けようとしたところで、またスマホが振動した。
怒りなのか催促なのか、機械なのに意図を感じるから不思議だ。

「はい、時間切れー。いってらっしゃーい」
「いってきます！　あ、俺実家に犬と猫いたんで、動物トークには付き合えまっす✩」
「はいはい」

じゃあまた今度ね、と手をひらひら振って、騒がしく去っていく千屋を見送った。
そして改めて窓外を見れば浮かんでいる月の丸さに、ふ、と笑った。

（あの子、目、まん丸にしていたな）

今日、ねこに会いに行った。
そして、バイトの青年が合流して、以前されたようにねこから引き離された――かと思えば、雨に降られて一気に濡れ鼠になった。
あの馬鹿らしさ、『カメリアの椿坂社長』ではなかなかお目にかかれない間抜けな光景だっただろう。
それも、別に不愉快にはならなかった。
予測できないものだったからか、同伴者の所為か。

（……どっちかな）

そう考えながら、答えは何となくわかっている。
ピアスがどこにあるのか、なんて、子供のような遊びをして。
そうして教え込んだ形に、熱に、それに付随する相手の反応に、高揚した。
その高揚の根本に、あの子がいる。
それも、不快ではない形で。

けれど、相変わらず、更にその奥深くを探ることが出来なかった。
クウィリーノにとっての親密な接触は、課せられた義務であったり、仕事で高揚した気分を鎮めるための手段でしかなかった。
そう、育てられたのだ。

くるりと手の中のナイフを回して、纏っていた赤を消す。
ナイフが沈む感触は、される側も、する側も、わかっている。
今日はどうやってその感触から遠ざかろうかと考えて、ちらついた色に答えを見出した。

「さ、かーえろ」

こつりと靴を鳴らして、部屋を出る。
痕跡を消しながら合流した社員と一言二言話して、別れた。


この日抱いたのは、薄い金色の髪をした女だった。

ItemNo.16 ほっくり肉じゃが を食べました！
　体調が 1 回復！（17⇒18）
　今回の全戦闘において 攻撃10 防御10 増幅10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

大狼 と別れました。

木霊 をエイドとして招き入れました！

解析LV を 20 DOWN。（LV30⇒10、+20CP、-20FP）

呪術LV を 25 UP！（LV5⇒30、-25CP）
付加LV を 10 UP！（LV25⇒35、-10CP）

雪里(1373) の持つ ItemNo.18 羽 に ItemNo.25 皮 を合成し、黒い塊 に変化させました！
　⇒ 駄物発生！駄物 を入手！

雪里(1373) により ItemNo.17 お肉 から料理『具沢山のクリームシチュー』をつくってもらいました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 4 5 3 = 12 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 具沢山のクリームシチュー／料理：強さ100／［効果1］攻撃14 ［効果2］防御14 ［効果3］増幅14

ItemNo.33 黒いマチェット に ItemNo.13 皮 を付加しました！
　⇒ 黒いマチェット／呪器：強さ468／［効果1］攻撃20 ［効果2］闇纏15 ［効果3］自滅16【射程2】

雪里(1373) の持つ ItemNo.10 霞の髪留め に ItemNo.32 爪 を付加しました！

ラス(1320) とカードを交換しました！

転写『ブレイドフォーム』 （ブレイドフォーム）


フォレストオファリング を研究しました！（深度0⇒1）
フォレストオファリング を研究しました！（深度1⇒2）
フォレストオファリング を研究しました！（深度2⇒3）

ダークネス を習得！
マリス を習得！
敗柳残花 を習得！
ディプラヴィティ を習得！
アバンダン を習得！
闇の祝福 を習得！
マイアズマ を習得！
ルージィグージィ を習得！
ダウンフォール を習得！
イービルサークル を習得！
呪音 を習得！
ファルクス を習得！
デスキャズム を習得！
ナイトフィーバー を習得！
闇霊力 を習得！
悪鬼羅刹 を習得！
スリラー を習得！
付加強化 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

クゥ(1372) は 怨恨石 を入手！
雪里(1373) は 怨恨石 を入手！
チュイ(1519) は 柘榴石 を入手！
チュイ(1519) は 不思議な粉 を入手！
チュイ(1519) は 立派な羽 を入手！
雪里(1373) は 不思議な布 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
クゥ(1372) のもとに ニンジャ がものすごい勢いで駆け寄ってきます。
クゥ(1372) のもとに ランフォリンクス が興味津々な様子で近づいてきます。
クゥ(1372) のもとに 雪女 が口笛を吹きながらこちらをチラチラと見ています。

カスミ区 S-9（山岳）に移動！（体調18⇒17）
カスミ区 R-9（山岳）に移動！（体調17⇒16）
カスミ区 Q-9（山岳）に移動！（体調16⇒15）
カスミ区 Q-10（山岳）に移動！（体調15⇒14）
カスミ区 P-10（山岳）に移動！（体調14⇒13）

［861 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［444 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［193 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［397 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［305 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［216 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［156 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［79 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［134 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［128 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［182 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［28 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［48 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［22 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［49 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［0 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　

　

　

　

　

　




　






　

　

　

　

　

　







　

　

　

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