［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

『雪里は何が食べたい？』
『えっとね、えっと…………ハンバーグ！』
『はいはい、ハンバーグね。もちろん、チーズが入ってる方だよね？』
『えっ……ううん、ふつうの……』
『値段は気にしなくていいって言ってるでしょ。チーズの方ずっと見てたくせに』
『！』
『お姉ちゃんにはお見通し、って言いたいとこだけど……ふふ。雪里はね、好きなものをじーっと見つめるからわかるの』
『！！』


***


高校3年のある時期から、髪を伸ばし始めた。
それまでは、馴染みの床屋さんでカットしてもらうだけの、いわゆる普通の短髪で。
前髪が目に刺さるようなこともなかったし、襟足が伸びてくすぐったく感じることもなかった。
姉からは髪を切らないのか何度も聞かれたけれど、適当にはぐらかして誤魔化して。
それを見ていた当時まだ姉の彼氏だった義兄の方は、オシャレじゃないかと朗らかに笑っていた。
実際はただ伸びっぱなしなだけで、オシャレでもなんでもなかったのだけれど。

卒業が近くなる頃には、前髪もすっかり伸びて。
そのまま下ろせば鼻先まで届き、目元も隠れてしまう程に。
正直なところ自分でも鬱陶しく感じることはあったけれど、それでも切らなかった。

無意識に、見てしまうから。

頭ではわかっているのに、気が付けば目で追ってしまう。
誰にもその視線の先には気付かれたくなかったし、気付かれるわけにはいかなかった。
絶対に。


大切な人が出来て、愛されている姉の笑顔が眩しくて。
それが嬉しかった。
ずっと我慢していた人だから、幸せになって欲しいと、ずっと願っていたから。


あたたかな笑顔。
慈しみ、愛しそうに見つめる横顔。
隣りにいることが当たり前で、視線を向ければすぐに重なり合う。


それを見ていた。
それを見て。
それを、羨んでしまった。

どうして俺は、よりにもよって。


前髪越しに薄く見える。
あの人が笑っている。
あの人と笑い合い、見つめ合う。

姉を、羨んでしまった。


***


一人暮らしを初めて暫く経った頃。
酒配達のバイト中、配達先であるスナックのママさんから言われた突然の一言。

「ッハーーーーーー鬱陶しい！！」
「ひえっすみません！！」

地響きのような怒声に、訳もわからず勢いで謝ってしまったけれど。
どうやら自分の伸びた前髪が鬱陶しいということらしい。
ピンで留めたり耳に掛けたり、それなりに視界の確保はしていたものの、確かにそれでも目元は隠れがちだった。

「……見たくないの？　それとも、見せたくないの？」
「えっ」

ママさんはそれ以上何も言わず、じっと顔を見つめてくる。
急になんでそんな二択？　と思ったけれど。
自分には、その二択の中に当てはまるものがあった。

見せたくない。
見せたくなかった。
自分の目を、視線を、見せたくなかった。
見せたくなかったけれど。

そういえば、一人暮らしを初めてからは一度も会っていない。
その内に、その人のことを思い出すことも少なくなっていった。
そうだ、だったらもう、隠さなくてもいいんだ。

「い……今は、もう、どっちでもなかった、です」



ママさんから、美容室と単発のバイトを紹介してもらった。
地元紙に掲載される、アパレルショップ広告のモデルバイト。
美容室で髪を弄ってから行け、ということらしい。
モデルなんてやったことないから、ちょっと不安だったけれど。
『どこにでもいる普通の男子が格好良く着られる服』というのがコンセプトだったようで。
アンタは素直に言うこと聞いて撮られてりゃいいのよ、とママさんに送り出され、折角だから挑んでみることにした。

美容室にはママさんから話が通っていたようで、全てお任せすることに。
ママさんのあの様子から短く切られるのかと思っていたら、全然そんなこともなく。
むしろ、長さはほとんど変わっていない。
ただ前髪を後ろに流して、後頭部の下の黒髪の部分だけを刈り上げられて。
毛先だけ揃えて長いまま残された部分は、お団子みたいにちっちゃくまとめられていた。


視界が明るい。
前髪が伸びる前は、ずっとこんな風に見えていた筈なのに。
不思議と、世界が広がった気がした。



「モデル、まんざらでもなかったんじゃない？」

モデルバイトの時の写真が掲載された広告紙を広げながら、ママさんの口元にはふよふよとした笑みが浮かんでいる。
確かに、写真に写っている自分はとても楽しそうに見えた。
明るく笑っていて、とても晴れやかで。

あの日から、視界はずっと開けたまま。
前髪は上げて、後ろ髪も外に出る時はまとめている。

「アタシだったらアンタのこと五厘にしてたわね」
「それは……シャンプー代が浮きますね」
「にしてもアンタ、顔が明るくなったんじゃない？」
「へへへ……そうでしょうか」
「ニヤけてんじゃないわよ。……色んなものが良く見えるようになったでしょ」
「はい」
「イイ男見つけたらアタシに紹介すんのよ」
「…………はい」


***


それから数ヶ月が経ち、髪型は今もそのまま。
久々にママさんのスナックに行ったら、『軽く褒められただけでずっとその髪型にしてるタイプ』だと言われた。
なんか恥ずかしくなるからやめてほしい。

「アンタいつになったらカメリアの社長連れてくんのよ」

そう詰られるのは、カメリアでバイトを始めてからの恒例行事となっている。
社長業がどれだけ忙しいのかなんて、俺よりママさんの方がよっぽど分かってそうなのに。

「いちバイトがそんなこと出来るわけないじゃないですか！」
「じゃあさっさと社員になって出世して連れてきなさいよ！」

無茶を仰る。
しかも今日に至っては、社長のインタビュー記事が掲載された雑誌まで用意してぐいぐいと押し付けてくる。
写真の中の社長は、自分が知っている社長とは何だか少し違って見えた。
見た目は何も変わっていない筈だけれど。
ピアスも、仕事によっては付けたり外したりしているみたいだし。
何が違うんだろう。

「……ちょっとジロジロ見てんじゃないわよ！　アタシのクウィリーノなんだから！！」
「！？」

ママさんが見せてきたのに、と口に出すより先に、丸めた雑誌で額をひっぱたかれた。
鶴の一声で前髪を上げることになり、世界も広がったけれど。

「あらヤダいい音。デコ出すようにして良かったわね」

理不尽を感じることも、たまにある。

チュイ(1519) から 爪 を手渡しされました。

ItemNo.27 ほっくり肉じゃが を食べました！
　体調が 1 回復！（17⇒18）
　今回の全戦闘において 攻撃10 防御10 増幅10 が発揮されます。
　今回の結果でのスキル熟練度が伸びやすくなった！

解析LV を 5 UP！（LV5⇒10、-5CP）
付加LV を 5 UP！（LV20⇒25、-5CP）

クゥ(1372) により ItemNo.18 羽 に ItemNo.25 皮 を合成してもらい、黒い塊 に変化させました！
　⇒ 黒い塊／素材：強さ20／［武器］疫病10(LV20)［防具］耐闇10(LV20)［装飾］放衰10(LV10)

チュイ(1519) により ItemNo.10 霞石 から装飾『霞の髪留め』を作製してもらいました！
　⇒ 霞の髪留め／装飾：強さ327／［効果1］凍縛20 ［効果2］－ ［効果3］－

クゥ(1372) の持つ ItemNo.17 お肉 から料理『具沢山のクリームシチュー』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 4 5 3 = 12 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
チュイ(1519) の持つ ItemNo.2 お野菜 から料理『具沢山のクリームシチュー』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 6 5 1 = 12 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
ItemNo.28 お肉 から料理『具沢山のクリームシチュー』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 2 3 = 8 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 具沢山のクリームシチュー／料理：強さ100／［効果1］攻撃12 ［効果2］防御12 ［効果3］増幅12


クゥ(1372) により ItemNo.10 霞の髪留め に ItemNo.32 爪 を付加してもらいました！
　⇒ 霞の髪留め／装飾：強さ327／［効果1］凍縛20 ［効果2］器用10 ［効果3］－

冷泉といちか(533) とカードを交換しました！

みてい2 （コンテイジョン）


トールハンマー を研究しました！（深度0⇒1）
トールハンマー を研究しました！（深度1⇒2）
トールハンマー を研究しました！（深度2⇒3）

ブロック を習得！
バックフロウ を習得！
イリミネイト を習得！
修復 を習得！
リストア を習得！
対症下薬 を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

クゥ(1372) は 怨恨石 を入手！
雪里(1373) は 怨恨石 を入手！
チュイ(1519) は 柘榴石 を入手！
チュイ(1519) は 不思議な粉 を入手！
チュイ(1519) は 立派な羽 を入手！
雪里(1373) は 不思議な布 を入手！

▼エイド化候補（基本行動にてエイド化可能）
クゥ(1372) のもとに ニンジャ がものすごい勢いで駆け寄ってきます。
クゥ(1372) のもとに ランフォリンクス が興味津々な様子で近づいてきます。
クゥ(1372) のもとに 雪女 が口笛を吹きながらこちらをチラチラと見ています。

クゥ(1372) に移動を委ねました。

カスミ区 S-9（山岳）に移動！（体調18⇒17）
カスミ区 R-9（山岳）に移動！（体調17⇒16）
カスミ区 Q-9（山岳）に移動！（体調16⇒15）
カスミ区 Q-10（山岳）に移動！（体調15⇒14）
カスミ区 P-10（山岳）に移動！（体調14⇒13）

［861 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［444 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［193 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［397 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［305 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［216 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［156 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［79 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［134 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［128 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［100 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［182 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［28 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［48 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光
［22 / 300］ ―― 《渡し舟》蝶のように舞い
［49 / 200］ ―― 《図書館》蜂のように刺し
［0 / 200］ ―― 《赤い灯火》蟻のように喰う



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　





　




　

　

　

　

　

　




　






　

　

　

　

　

　







　

　

　

チャットが閉じられる――