［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

慣れとは恐ろしいもので、この地に来て早数時間、ここで気が付く度──便宜上、目が覚めると称する事にしよう。
目が覚めるたびに訪れる記憶の奔流、その混濁にも
目覚めて歩き出すと出会う、明らかに此方へ敵意を向けて襲い掛かる他陣営の存在にも
目覚めると概ね近くにいる助手である彼の存在にも
人は慣れるものなのだと認識を改めてする。
しかし慣れた、とはいえ記憶の奔流、その混濁は確実にこの私の精神に影響を及ぼしたらしい。
あちらの私の浮かれ具合に私の気も緩んだのだろうか。

はぐれたのだ。

原因は恐らく私にあるが、どうも素直に認める気にならない。
目が覚めるとある筈の助手の姿はなく、
拠点、ベースキャンプと呼ばれる地で私は一人だった。

─────

慣れとは恐ろしいもので、その範疇からはみ出た、所謂慣れていない状況をより重篤に感じさせる。
焦りは不安を生み、不安は恐怖を招く。

「はぐれたわね」

誰に向けたでもなく放った言葉。端的に現状を表した以上も以下もない言葉。
慌てるような状況じゃないと自分に言い聞かせる。
それに、考えようではないだろうか。お目付け役として同行してるあの助手がいないうちに

すべきことがある。

手荷物の奥、それがそこに在ると知らぬ者には気づけない箇所。
一つ、封筒を取り出す。
この旅の始まりの日に現れた封筒を。

─────

確認しておくべきことがある。
現時点で知りうる助手を名乗る彼の情報だ。
事の起こりは、私の背信行為になるのだろうか。仔細は伏せる……いや、正確には『もう思い出すことができない』のだが。
端的には『組織』に対する裏切りをした、ということになる。
その代償、報い、……まあ言葉は色々あるが、彼は『組織』が私に着けるお目付け役……首輪の一つ。そう考えていた。
しかし、状況はどうもそう単純ではないということをあの面接室で、いやというほど知らされる。
嵌められた枷を宝物のように扱う人間は奇特な人間であり。
生憎私はそういった奇特な趣味は持ち合わせていない普通の人間はずだった。
しかし、現れた枷は首輪ではなく。

爆弾だったのだ。

意味のない面接を終えて私に処分は下った。
私は更迭となり、否定の世界への出向が命じられ
組織にとっての爆弾である助手も当然同じく否定の世界送りとなり。
此処に至る。
……ただの枷ならば壊す努力も出来よう、なんとか逃れる術を探すことも叶うだろう。
しかし、その枷が爆ぜるかもしれないとしたら、……できることは多くない。
それでもここまでやってきた。決して正しい行いであったとは大言できる物ではないが、
踏みこむだけの余地は手に入れた。そう感じている。
恐れは今でもある。彼は何者なのか、何処から来たのか。そして、何を望むのか。

─────

封筒は何も言わずにそこに在る。
今、確かにここにあるが、これが何時からあるのかが、はっきりしない。
全く覚えがないのにいつの間にか、当然のように手元に存在していたのだ。
そして、これを特異な存在であると感じるのにはもう一つ理由がある。
この封筒には封がされている。未開封であり、中の機密が保たれていることを示している。
その証左として封蝋がある。内容の完全性と、差出人の記名がなくても、誰からの親書であるかを示す封蝋が、
……封蝋に押された印璽は、……茅芽の文字を崩したもの。

つまりは、私、なのだ。

─────

「じゃあ、開けるわよ」

少しの興奮を、あえて期待をしていないかのような声色で誤魔化す。
持ち寄る必要はなかったのに、職場にまで届いた箱を持ち込み、開封を恭しく執り行おうというつもりだ。

「あ、届いたんですね。後学のために教えて欲しいんですけれども、結局何にしたんですか？」
「ふっふっふ、これから開けるから、楽しみにしていなさい」

そう言って包装紙を丁寧に開け……ているつもりが一部が破け、
白い、そう大きくない箱が姿を現す。

「……なんですかこれ、黒毛和牛セットじゃないことはわかるんですけれども」
「ふふん、見て驚きなさい。」

そう言って箱を開ける。
箱の内側は赤い天鵞絨調の装飾が施され、
その中央に銀に輝く比較的凝ったデザインの……

「……印鑑ですか？」
「惜しいわね。印璽よ印璽、あの中世の貴族とかが封蝋に押す奴」

そう言ってそっと持ち上げ、印面を確認する。

「うん、良いわね。思ってたよりも面白いじゃない」
「……あのカタログ、こんなのありましたっけ。」
「有ったわよ、文通スターターキットみたいな触れ込みで端の方に」

ほらここ、と言ってカタログの隅を指さす。
『お好きなデザインで！文通キット、可愛い封筒と便箋、デザイン印璽と封蝋をセットでお届け！』の記載が確かに隅にある。

「本当だ。……文通、するんですか？」
「あら、しないの？」
「え、あー、……いや、面白そうだなと少し思いましたが、毎日職場で顔を合わせてるのに文通する意味ってあります？」
「正論ね。まあ良いのよ使う用事がなくても、……部屋に印璽があるってなんかちょっと素敵じゃない？」
「うっ、それは確かに……」

その反応に笑顔を携えて、二重構造になっている箱の下段から封蝋と便箋、封筒を取り出し、

「折角だし押してみましょ。封筒はセットのを使うとして、中身は……お試しだから白紙でいいわね」
「中身入れる必要ありますかね」
「厚みとかも確認したいじゃない、それに重さで料金変わるかもだし」
「これ多分、本当に送り始めたら切手とかもこだわり始める奴ですよね」
「……そうね、容易に想像できるわ。あ、蝋が溶けたわ、これを此処に垂らして、こうよね」

ぎゅぅと蝋に印を推す。
茅芽の漢字を崩した陰影がはっきりと表れる。

「……良いじゃない」
「思ったよりも良いですねこれ」
「これで文通を始める準備はばっちりね、問題は相手だけれども」
「……手始めにご両親に手紙を送るとかどうですか」
「……送ったが最後、帰って来いって言われるのがオチよね」

そうして談笑は続く。
差出人もあて先もない手紙が一通、彼らの談笑の途中机から滑り落ちたことに気づいたものはいなかった。

─────

眼を瞑って流れていく記憶を見送る。
そう、この印璽はあの街の私の手に入れた印璽であり、
そしてこの私も、全く同じ印璽を持っている。
寸分違わぬ茅芽の印、……自分の手元にある物は今は亡き父の印璽。

そして、それが捺された封筒。
封筒の出どころはわかる。間違いなく私だ。
しかし、この私には全く覚えがない封筒だ。
私から私へ、この印璽と手紙を用いて伝えるべきことがあるというのだろうか。
だが、仮にこの封筒が私からの手紙だとしても、
あり得ない仮定として、世界を超えることが可能だとしても、
あの街の私からのものというのは考えにくい。
何故か、簡単だ。
あの街の私が印璽を手に入れる前から、この封筒が存在しているからだ。
ならば、この印璽は誰の物か。

……この印璽には必ず意味がある。
その意味が分かる、その時までは封を砕くべきではない。
何故かはわからない。だが、そう感じるのだ。

─────

封筒を、元あった場所に丁寧にしまい。深呼吸を一回。
ベースキャンプでも喧騒から離れたところで通信機を起動する。
今すべきことは、この手の不明と向き合うことではない。
信用のできる協力者と、合流することだ。
そう自分に確かめて、助手へ通信を開始した。

ENo.77 偽黒初 とのやりとり

特に何もしませんでした。

すごい石材（400 PS）を購入しました。
すごい石材（400 PS）を購入しました。

制約LV を 5 DOWN。（LV5⇒0、+5CP、-5FP）
領域LV を 30 DOWN。（LV30⇒0、+30CP、-30FP）
防具LV を 30 DOWN。（LV30⇒0、+30CP、-30FP）
装飾LV を 30 DOWN。（LV30⇒0、+30CP、-30FP）

変化LV を 30 UP！（LV0⇒30、-30CP）
響鳴LV を 10 UP！（LV0⇒10、-10CP）
付加LV を 1 UP！（LV0⇒1、-1CP）
料理LV を 64 UP！（LV35⇒99、-64CP）

オニキス(301) の持つ ItemNo.13 謎の肉 から料理『三十六色そぼろ丼』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 4 6 1 = 11 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 3 2 2 = 7 ］成功！料理の強さが増加！
さき(911) の持つ ItemNo.8 謎の肉 から料理『ある意味テーションサラダ』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 3 6 4 = 13 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 5 2 5 = 12 ］成功！料理の強さが増加！
さき(911) の持つ ItemNo.26 謎の肉 から料理『六割正解回鍋肉』をつくりました！
　⇒ 美酒佳肴！［ 1 1 6 = 8 ］成功！料理の付加効果のLVが増加！
　⇒ 技巧料理！［ 6 3 4 = 13 ］成功！料理の強さが増加！

マテバ(541) とカードを交換しました！

タヌキリーパー （グリムリーパー）


クリエイト：モンスター を研究しました！（深度1⇒2）
デスブロウ を研究しました！（深度0⇒1）
ミゼラブルメモリー を研究しました！（深度0⇒1）

ガードフォーム を習得！
エチュード を習得！
アンダークーリング を習得！
コールドウェイブ を習得！
カームソング を習得！
ウィークネス を習得！
トランス を習得！
ディベスト を習得！
ビブラート を習得！
フローズンフォーム を習得！
フリーズノート を習得！
ディライト を習得！
肉体変調特性 を習得！
エネルジコ を習得！
アブソーブ を習得！
グレイシア を習得！
ハオマ を習得！
ブレイドフォーム を習得！
再活性 を習得！
百薬之長 を習得！
グラトニー を習得！
ディープブルー を習得！
トニック を習得！
千変万化 を習得！
タイダルウェイブ を習得！
ワイルドインスティンクト を習得！

◇通常獲得：各CP･FPが5増加した！

Dr.笹子(831) は 毛+1 を入手！

特に移動せずその場に留まることにしました。
体調が全回復しました！

偽黒初(77) からパーティに勧誘されました！

『ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》』へ採集に向かうことにしました！
　　 - 偽黒初(77) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》
　　 - Dr.笹子(831) の選択は ヒノデ区 M-11：チェックポイント《大通り》

MISSION!!
ヒノデ区 E-4：海鳥カフェ を選択！
　　 - 偽黒初(77) の選択は ヒノデ区 E-4：海鳥カフェ

［871 / 1000］ ―― 《瓦礫の山》溢れる生命
［441 / 1000］ ―― 《廃ビル》研がれる牙
［500 / 500］ ―― 《森の学舎》より獰猛な戦型
［177 / 500］ ―― 《白い岬》より精確な戦型
［377 / 500］ ―― 《大通り》より堅固な戦型
［286 / 500］ ―― 《商店街》より安定な戦型
［199 / 500］ ―― 《鰻屋》より俊敏な戦型
［137 / 500］ ―― 《古寺》戦型不利の緩和
［56 / 500］ ―― 《堤防》顕著な変化
［122 / 400］ ―― 《駅舎》追尾撃破
［5 / 5］ ―― 《美術館》異能増幅
［92 / 1000］ ―― 《沼沢》いいものみっけ
［90 / 100］ ―― 《道の駅》新商品入荷
［83 / 400］ ―― 《果物屋》敢闘
［0 / 400］ ―― 《黒い水》影響力奪取
［8 / 400］ ―― 《源泉》鋭い眼光



―― Cross+Roseに映し出される。

　

　

　

　　　ザザッ――

　

　

　






チャットにノウレットが現れる。

･･･が、どうも雰囲気が異なっている。

　





　




　





　





　

　

　

チャットが閉じられる――

ヒノデ区、海鳥カフェ。

眺めの良い海辺･･･とは、ハザマではあまり言えないが、

お店自体はイバラシティでの様子とあまり変わらないように見える。

　

･････ある点を除いて。

　






　

一切の鳴き声をあげず、カフェの周囲を飛んでいる。

その目は既にこちらを捉えており、巨体が静かに近づいてくる･･･